ヒッチハイクで得たこと③
ヒッチハイクで得たこと、ヒッチハイクで得たこと②では、なんとか青森から東京までたどり着いたので、今回はそこから綴っていく。
ヒッチハイク3日目、首都東京に目もくれず、朝から西に行く車を探した。この日は静岡県浜松市を目指していた。
場所は用賀マクドナルド前。東名高速道路の入り口であり、ヒッチハイクの聖地とも呼ばれる場所だ。Google検索でも、「用賀マック ヒッチハイク」は王道らしい。
ヒッチハイク初心者には「用賀」がおすすめだ!理由は次の3つ。
①車通りがめちゃめちゃ多いこと。
②そこには、ほぼ毎日ヒッチハイカーが立っているためか、通る人が皆応援してくれること。
③マクドナルドのドライブスルー出口で直接交渉できること。
以上の理由から、ヒッチハイクを始めるなら是非用賀マック前をおすすめする。すごくアットホームな雰囲気を感じたのを覚えている。
さて、話を戻す。
「西へ」と書いたダンボールを掲げて2分。一台の車が止まろうとしてこちらへ向かってきた。僕は満面の笑みで会釈する。
「今日はツイてる!浜松に午前中に着くんじゃないか?観光もできそう!今日あたりビール飲みてーなー!!」
なんてことを一瞬で考えていた僕。そんな僕の目の前を車は通り過ぎ、数十メートル先で停車した。なんと、もう一人ヒッチハイカーがいたのだ。
しかし、よりによって、なぜそっちに!?
思い当たるふしがひとつだけある。
それは、そのヒッチハイカーが女子大生風の可愛い女の子だったから…だろう。というか、それ以外にどんな理由があるのか。
しかし、現実にそんな女の子いるんだな!と感心させられた。僕の完敗だ。
「運転手さんよ〜、いい時間を過ごすんだぞ!」
そう思いながら、見送った。
再びダンボールを掲げると、またすぐに止まってくれる車が現れた。今度は僕の目の前だ。ふぅ〜。(さっきまで可愛い女の子もいたんですが、すみませんね…)
土木系のバンに乗せらせ、東名高速道路を走る。確か海老名SAまで乗せてくれたと思うけど、ノリの良いお兄ちゃんたちだった。とにかく楽しい話をしていた。詳しくは忘れてしまったが、楽しい時間を演出できる人になろうと思うきっかけとなった。
さて、次の海老名SAで僕を拾ってくれた人とは、なんと地元が同じだった!しかも、聞けば聞くほど、知ってる場所の話になり、共通の知り合いすらいたのだから驚きだ!
世間は狭いとは、まさにこのこと。
同郷割引で浜松駅まで送ってくれた!いやー、ありがとうございました!
さて、あとは浜松観光だ!ここは楽器の聖地!あ、ストリートピアノ!!!タワーの眺めも良かったです。
そのまま今日泊まる友達と合流して夜の街へ。
ヒッチハイク3日目終了
ここまで書いて気付いたが、今回は気付きや学びが今までほど多くない。そもそも、一番記憶が薄いのがこの日だ。
原因として考えられる理由は2つ。
①ヒッチハイクに慣れてきていたこと。
②浜松にたどり着くことが目的になっていたこと。
どちらも、悪いことではないが、慣れは慢性を生みやすい。「何事も慣れてきた頃が怖い」という通り、必死さが欠けてしまっていた。
また、浜松に行くという目的はあったが、それだけではもはや簡単すぎて張り合いがなくなっていた。それを良い意味での余裕にできれば良かったのだが、ヒッチハイクが作業に近くなってしまっていたのかもしれない。乗せてくれる人もすぐ見つかり、労せずしてゴールできたので。
自分に合った課題を設定することは、夢中になってパフォーマンスを発揮するための必須条件なのだと思う。発達の最近接領域なんて言ったりもする。
それから、緊張と緩和のバランスも大切だ。基本的には緩和多めでスイスイ進むから意欲も出て、楽しいのだが、緩和だけだと、たるんでしまう。そこで、適度な緊張が必要なのだ。
ドラクエでレベルを上げるために敵を倒さなきゃないのと同じだ。ポケモンでジムリーダーと戦っていくのと同じだ。
この適度な緊張こそがパフォーマンスを上げ、夢中にさせる。この仕組みは、リーダーはもちろん、個人のモチベーションを上げる方法として知っておいて損はないだろう。
なんだかもったいない1日になってしまった気がするけど、どんなことからも気付きはあるし、楽しいこともある。それを見つけることができるかどうかは自分にかかっている。
乗せていただいたドライバーには感謝しかない。本当にありがとうございました。
さて、次回は4日目。
名古屋〜滋賀。午後からまた雨が降り出してしまう。そして、4日目にしてヒッチハイク史上最大の選択を迫られる日となってしまうのだった。
小学校教師、パパとしての立場から発信し続けていきます!これからもよろしくお願いします!