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沼底まで直通運転

しがち体質だと最近気がついた。体質?体質なのこれ??性質??気質??
なんのことかというと、「何かにハマる時はじわじわではなく、気がついたらもう結構だいぶ大好きになっちゃっている」という話である。ここ15年くらいを思い返すと、どハマりしたものは短期間でものすごい好きになっているのだ。一目惚れかっていうと、なんかちょっとそうではない。浅瀬歩いていたらズボッと深みに行くとか、様子見ながら歩いてるつもりだったのに、すぽんと落とし穴的なものに落ちるとか、感覚的にはそちらの方が近い。

その最たるものでいうと、noteで度々書かせていただいている、三次元の最推しBUMP OF CHICKENである。それこそ、「天体観測」から20年近く「(名前は)知ってるけど(すごく断片的にしか)知らない」から、ライブに連れていってもらってドカンと好きになってしまった。ライブという空間や体験が非日常的で、インパクトの強いものではあるけれど、とはいえ「行ってみたけど合わなかった」とか、「好きだけど、まあ好き」くらいで止まる可能性は大いにあったわけで。

で、ここ最近そういうものがさらに一つ増えた。増えてしまった。「星のカービィ」である。
かわいい。もんんんのすごくかわいい。
カービィも、もうずーっと長いことシリーズが続いているものなので、当然名前は知っていた。というか子供の頃、当時ファミコンの「夢の泉の物語」を遊んだことがあった。
そこから見事に30年を経た今、なんでカービィかっていうと、何のことはない、我が家にNintendo Switchの「星のカービィ ディスカバリー」がやってきたからである。我が家は私も夫もゲームをする人なので、カービィなら子供も遊びたい!となったら一緒にできるかも?ということで、遊んでみることにしたのだ(私はゲーム全般下手の横好きなので、案外難しかったのはちょっと置いておく)

子供の時分にファミコンカービィもちゃんと最後まで楽しく遊んだのだが、カービィに対して今ほど可愛いと思った記憶がない。それもそのはずで、これは長く愛される人気キャラクターあるあるのようだが、当時と今とでは随分顔が違う。昔のカービィは、目がシンプルに黒一色だし今より小さめで、ほおばるほっぺにマリオネットライン的な線がある。それが、いつの頃からか、目が少し大きくなってハイライトも入り、口の形は逆に少しシンプルになっている。
そして、ずいぶん前に聴いた話でうろ覚えなのだが、どうも「目・鼻・口の高さを近づけると、可愛いと思われやすくなる」そうで(大抵の生き物の赤ちゃんがそうだから、だったかな)、カービィも見比べてみたら確かにそうなっていた。顔のパーツの距離云々の話については、キティちゃんとかピカチュウも同様のデザインチェンジがあった気がする。
とにかくなんかそういうわけで、カービィおよびワドルディ(オレンジ色のアレ)が30年越しに私の「可愛い」の感覚にどかんとぶっ刺さってしまい、過去作を遊ぶのは時間的にほぼ無理に等しいとして、この先しっかり追ってしまうのがほぼ確実なところに来てしまった。

そんで何が恐ろしいって、かわいいなーって調べてみたら、公式グッズやら雑貨やらプライズやら、ほぼ無限にカービィ商品が出ているのだ。しかも、もうずっと長く人気のキャラクターだから、おそらく大人も持ちやすい色味の落ち着いたデザインのものも多くて、そういう面でもツボを押されまくっている。
好きなものがたくさんあるほうが、依存先が分散されていいことらしいのだけども、言うて、当然のごとく懐には限界があってだな。つまり何が言いたいかというと、非課税の5億円をください!!!

……とまあ、冗談はさておき。
何かにハマる推しができるいうのは、そういう費用面のこととか、そのほかの自分と自分が関わるひとものごととの生活とか、考えることは増えるけど、総じて楽しいものであるのは間違いない。
誰かに迷惑をかけない程度に(それはただの厄介オタクなのでね)、どぼんと落ちた沼底生活を満喫しようと思っている。

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