天津麺の話
麺が好きだ。
うどんも蕎麦も中華麺も好きだし、スパゲッティも冷麺もビーフンとかフォーも好きだ。パクチーは抜きでお願いします。あっ、春雨も好き。あれは麺なのか?まあいいか麺てことにしておこう。味しみしみの春雨美味しいよね。40年弱生きてきて、食べたことがある麺というとそのくらい。
今、職場の近くの中華屋さんに天津麺が出ている。
どこか他所でも天津麺やってます的な看板を見たので、もしかしてちょっとしたブームなのかしら。あと天津炒飯。
ご存じない方もいらっしゃるだろうからそれぞれ一応説明すると、天津飯は中身が白いご飯だけど、それが麺だったり炒飯だったりする。まんまといえばまんまである(ちなみにわたしが食べたのは甘酢あんじゃなくて、酸味のない鶏ガラ系のお出汁あんだった)。あんかけ炒飯は前からあちこちにあったと思うのだけども、天津麺も天津炒飯も実は前からあったのかしら。そして、余談だけども天津炒飯てどんだけ卵やねんと思ったり思わなかったりする。たまご炒飯にたまご乗ってんねんで。温玉のせカルボナーラとどっちがたまごかって言ったら天津炒飯かもしれない。美味しかったけど。
それはそれとして天津麺。
あのねこれ、今日も今日とて(って2回目だけど)天津麺をいただいて、「そうだ、これだ!」って思ったのだ。
何がっていうと、かきたまうどんってあるじゃないですか。これも大体おつゆにちょっととろみがあって、羽衣みたいなふわふわのかきたまが入っているおうどん。特に冬場コンビニとかでもあちこち売られていて、ほっこり優しいおいしいやつ。
これも好きでよく食べていたのだけども、いつもずーーっと悩ましかったのが「かきたまがうまいこと食べられない」ことなのだ。
たまごが固まっているとかきたまというにはあれなので、大抵細かくなっているけれど、それのおかげでなかなかうどんと一緒に掴めない。お汁からうどんをあげるその時に、するするするっと落ちていってしまう。おつゆにたゆたうたまごはもちろんれんげなんかで掬えばいいのだけども、たまごだけ掬うのはなかなか難しい。穴あきれんげでも捕まえられない。とろふわかきたまのおつゆ美味しい、美味しいのだけども、悲しいかな我が家は高血圧家系で、素質がありすぎるので塩分を控えるに越したことはない。
というわけで、まだまだ器にのこっているたまごさんたちを泣く泣くごめんなさいしてきたのである。かきたま食べたくて買うのにかきたまが食べられないこのやるせなさ。
で、天津麺はというと、あれこれ具入りの玉子焼き?あれは玉子焼きって呼んでいいの??が麺の上にまあるく鎮座ましましているので、たまごをしっかりお箸で食べられるのだ。麺と一緒にいってもいい。そうだよ、せっかくたまご入っているんだから食べたかったのよ!
念のため誤解のないようにいえば、決して優劣を言いたいのではない。うどん大好きマンの私は懲りずにかきたまうどんを食べるだろうし、天津麺は正直食べ過ぎ感が否めない。だって!!どっちも美味しいんだもの!!
とまあそんなわけで天津麺、もし見かけて好き嫌いアレルギーなどなければ是非。結構重たいので、お腹ぺこぺこの時をおすすめする。