人生の岐路
私は、中学生の頃から不登校児でした。高校にも入学はできましたが、1学期の途中から不登校になり、結局単位不足で留年か定時制への編入かを迫られました。
私は、そのときに留年という選択も、定時制への編入もせず、通信制の高校を選びました。
その結果、幸いなことに自分のペースで通い、アルバイトで社会経験を身につけることができるようになりました。
学校というコミュニティに馴染んでいなかったわたしの大きな選択です。
そして、語学留学に出会います。
最初は1週間だけ、語学学校に午前中だけ通って、午後は観光をしてまわりました。16歳の私にとっては、刺激だらけの毎日でした。
まず、サマータイムで時間が変わる、公衆電話が思ったように使えない、バスの降りる場所を間違える、語学学校の行く校舎を間違える。散々なスタートでしたが、私はそこで、大きな出会いをしました。
それは、英語を学ぶ楽しさ、文化の違う人たちと交流する楽しさ、です。
元来、英語が嫌いなわけではありませんでした。それでも、最初はレベル分けで一番下のクラスに入りました。そして、初めて英語で英語を勉強する、という経験をしました。
そのときに教えてくれた先生が、私に自由な発言をしてもいいという自信と、英語で学ぶことの面白さを教えてくれました。
私にとってのお試しの一歩が、大きな一歩に変化した時間でした。
その後も、通信制の自由なカリキュラムを活用して、数ヶ月間の語学留学を経験し、大学への進学も叶いました。大変でしたが、刺激的な毎日でした。
日本であのまま勉強していたら、とてもじゃないですが、想像できなかった未来です。
もちろん、地元の友人たちを見て、大学に行く楽しさも感じていました。
それでも、私はあの日通信制高校に編入するという決断をした自分と背中を押してくれた家族に感謝しています。
その選択をしていなければ、現在の私は存在しないでしょう。
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