ドライフラワーを作ろう
ドライフラワーの作り方
ドライフラワーとは自然の植物を乾燥させたもので、一般にインテリアや手芸等の材料に用いられる。
ドライフラワーを作る方法として、風通しの良い日陰に吊るして乾燥させる「ハンギング法」や、少量の水に挿して蒸発・蒸散の作用で水分を抜く「ドライインウォーター法」等があるが、今回は自然乾燥ではなく乾燥材を用いて水分を抜く「シリカゲル法」で制作する。
材料
100円均一で買い揃えることも可能
・密閉できる容器
容量の大きく深いものを選ぶと、大型のドライフラワー作りや量産ができるようになる。
ダイソーで購入。
・密閉できる容器(保管用)
使っていないシリカゲルや、完成後のドライフラワーの保管用
・シリカゲル
砂のように粒の細かい専用のものを使う。理由は後述。
セリアで販売されているため費用を抑えたい場合はこちらで探すと良い。
・ピンセット、筆
あると便利。
シリカゲルから取り出したり、シリカゲルを取り払う際に使用する。
☆ドライフラワーにする植物
制作
採集
まずはドライフラワーに使用する花材の用意から。
『植物事情』の千日紅が元気に育っているので、この花を摘み取る。
花材を集める際にドライフラワーを作る容器やその蓋を使って集めると、一度に作れる量を把握できる。
白い千日紅
カマキリ
庭に咲いていたヒメツルソバ(ピンクの花)とエリゲロン(白い花)、カタバミの葉も採取した。
薄く小さな葉や花弁は乾燥の際に縮んで形を崩したり、壊れてしまう恐れがある。エリゲロンのようなキク科の細い花弁は隙間が空くことがあるため、花材選びの際は注意したい。
シリカゲルの用意
①一部を残して、シリカゲルを容器に敷き詰める。
この時、できるだけ平らに均しておく。
②花材の下部が敷き詰めたシリカゲルに触れるまで挿しこむ。
花や葉を伸ばした状態にしておくことで、完成後の花材の捻じれを防止できる。
※取り出す作業中にドライフラワーを壊してしまわないよう、埋める直前の状態で写真を撮って、位置を把握できるようにしておくと良い。
③取り分けておいたシリカゲルを上からまぶして埋めていく。
注意すべき点として、
・花材が潰れないよう優しく埋める。
・花材に窪みや隙間がある場合、しっかりと奥までシリカゲルを詰める。
カタバミの葉、エリゲロンの花は、シワ・ヨレができないよう真っすぐ伸ばし、千日紅やヒメツルソバは隙間にしっかりとシリカゲルを詰める。
シリカゲルに埋めたら
容器を直射日光の当たらない風当たりの良い場所に置いておく。
シリカゲルの量や使用した花材の種類等にもよるが、大体2週間~1月ほどでドライフラワーが完成する。
決してゆすったり落としたりすることのないように。
ドライフラワーの取り出し
埋める直前に撮った写真を元に、花材の位置のあたりを付けて取り出していく。
スプーン等で被せてあったシリカゲルをどけた後、ピンセットを使って優しく持ち上げる。
ものによっては、摘まむよりすくい上げる様にすると損傷を防げる。
取り出したドライフラワーの隙間に溜まったシリカゲルを筆を使って払い落とす。
すべて取り出した状態。
ドライフラワーにしたときに色が濃くなったり、形や大きさが変わることもあるが、こればかりはやってみるまで変化の具合は分からない。色んな花材で作ってみよう。
ドライフラワーの保管
完成したドライフラワーは、すぐに使う予定がなければ別の密閉できる容器に乾燥材と一緒に置いておくと良い。
写真の桜と梅のドライフラワーは3,4か月前に作ったもので、湿度や日焼けを避けて保管していれば色あせることなく長持ちする。
専用のシリカゲルを使う理由
シリカゲル法で使用する乾燥材は粒の細かなものを使用する必要がある。
隙間なくシリカゲルを詰めることができるほか、粒の大きなシリカゲルを使用してドライフラワーを作ると、シリカゲルの跡が残ったボコボコとした形になってしまうからだ。
もし大きな粒のシリカゲルを買ってしまったなら、(もはや今さら食用に使うわけにもいかないので)完成したドライフラワーの保管用に使うといいだろう。
また、欠けてしまったり歪になってしまったりして失敗したドライフラワーでもハーバリウムに詰めて使うことができる。
よきドライフラワーライフを!
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