Makoってどんな楽器?
Mako(マーゴ)は西はGunbalanya(Oenpelli)から東はManingrida周辺、南はWugularr(Beswick)まで広い範囲でディジュリドゥを指す言葉として使わるようになりました。しかし、本来はKunwinjku語、Kune語、Kuninjku語でディジュリドゥを意味する言葉です。
マーゴはKUNBORRK(グンボルク : Bininj Kunwok語でダンスという意味)ダンスソングの伴奏をするディジュリドゥで、トゥーツとコールを使わないドローンだけで演奏されます。
Kenbi/Kanbiってどんな楽器?
Kenbi/Kanbi(発音はカンビ)はWadeyeコミュニティを中心としたDaly RiverエリアとBelyuenコミュニティで演奏されるWANGGAダンスソングの伴奏に使われます。WANGGAソングの音程に合わせてF~Gくらいの音程の楽器がチョイスされるようです。
カンビの演奏もマーゴ同様にドローンだけの演奏に終始する。マーゴとカンビ、この2種類の楽器は共にコールとトゥーツを鳴らさないドローンだけに特化したディジュリドゥとしてひとくくりに見られがちです。
基本的に2ビートで行進のようなパキっとしたリズムで演奏することの多いマーゴは、古来Jazzのスウィングに近いリズム感覚として評価されてきました。カンビは2拍3連をベースに演奏されることが多く、リズム的にはサンバ的にハネているものの3連の2拍分を続けて長くのばして演奏されることから非常にゆったりとした雰囲気になります。
このように異なるリズム感覚で演奏されるため、楽器の形状やサウンド、そして演奏感も微妙に違っていると個人的には感じます。
マーゴとカンビについてもっと詳しく書きたいのですが、ここでは「ディジュリドゥの選び方」というテーマに絞って最低限の情報にとどめています。「what is didjeridu? - ディジュリドゥとは何か」のマガジンに詳細なコラムを掲載予定です。
後編へ続く