![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172227023/rectangle_large_type_2_e4e58872f46e3d686b0f669a9304a0a1.png?width=1200)
ローカルワークデザイン講座in多摩 DAY2レポート
前回の講座から早々に1週間が経ち、ローカルワークデザイン講座in多摩DAY2となりました。
この日のテーマは
「仕事が絶えないデザイナーとは?/経営視点を持とう」
です。
前回記事はこちら
宿題「欲求100個書き出し」
まずは前回授業の宿題「欲求100個書き出し」の発表。
実際に欲求を出してみてわかったのが、僕はとちらかというとインドア派ですが、欲求の中で、「この人と共演したい!」「ここに行きたい!(旅)」など、外でアピールしたいものがいくつかあったこと。そこには、まずその人に会いたい、というターゲットがあること。
項目としては
・デザイン
・アート
・その他仕事
・旅行
・衣食住
・家族
・身心の健康
の7項目になりました。
それから、その欲求100個を分類しよう、ということで、
・物と事は青(何か買いたい!等)
・感情や情緒は赤(こうなりたい!等、形のないもの)
というように色分けして、分類しました。
人によっては、すごく青に寄る人、赤に寄る人など様々いて面白いとのこと。
僕は青6 - 赤4の割合でした。
この宿題の目的としては、
自分の本当の欲求(モチベーションの燃料になるもの)を明確にする
ということ。
僕の欲求の中で一番叶えたいのは何?と聞かれ、
「宇都宮勝晃さんのようなデザイナーになりたい。一緒に食事をする仲になる。」
ですかねえ。(今、一番欲求が高いもの)
それは、
「あるイベントに行って、宇都宮さんと一緒に写真を撮れば良い程度なのか」
または
「その人の仲間に入って、一緒に仕事をしたいのか」
僕「可能であれば一緒に仕事したいですね・・・」
講師の方と対話を重ねました。
大竹さんの空気感が現れている。大竹 's ライフみたいな。
手に届くような心地よさをずっと続けたら良いよね。
稼ぐのではなく、そういうのを守っていきたい。それはブレないだろうと思っています。
一緒に仕事をする、となると相当努力しないと大竹 's ライフは達成できない。何か犠牲にしないとそうなれないから。トレードオフなんで。だとするとほんとうにどうかだと。
宇都宮さんの隣にいる自分がどの立ち位置か、それを考えると音楽をやりながら、設計をやりながら、デザインをやるという絶妙なラインの設計ができないかもしれない。「デザイナーでそんなゆるいことできないよ!」と言う人もいるかもしれない。というところをどう定めるかがすごく大事。反目してしまう。どう折り合いつけるか。
音楽とデザイン両方やるのは難しい。
僕は、
「ライブはやめて、教育系や演奏動画制作に専念すれば、デザインと両立できると思います」
と話しました。
それで良いと思いますよ。
自分の確固たるモチベートを保たせるため、事業としてどう成り立たせるか。
「これだと成り立たないから諦めよう」だったら、そもそもその欲求はいらなかった。そこをカチッとした上での組み立てなのかな。
それを何歳までやりたい?
65歳越えてもやりたい?
それだったら音楽はできるかもしれませんが、デザイナーはできるかどうかわからないですよね。
デザイナーとしてのゴールを何歳までとするか設定しても良いかもしれませんね。
世の中が我々に求めるものはお金なんです。生きていく上でお金が必要。老後のことも考えないといけない。
「やりたいことをやるための資金」「生活のための資金」と分けて、「こんなに稼ぐって大変だから。ここらへんで良いかな」という超絶妙ラインを導き出した方が、もっとカチッとくる気はしますね。
宇都宮さんのようなデザイナーで終わってはダメ。そこから大竹さんの人生を取り入れつつ、大竹さんらしさで自分なりのデザイナーにならないといけない。そこを目指しつつ自分なりの方向を定めて実現する。
というところが本来のゴールです。
柳澤さんは「お金」という面を中心に、超現実的なことを論理的に話してくれました。
それに対して小崎さんは、持つべきマインドの面を話してくれました。
3つのwork(rice、life、like)
riceworkは、ご飯を食べるための、生活のための仕事のこと。
lifeworkは、例えば、小崎さんの場合だと、
「多摩エリアを良くし、多摩エリアを好きな人を増やし、活性化させたい」
ということで、lifeworkは何があっても辞めないし。使命感があるもので、「何があってもやる!」と自分の中で決めているもの。
さらに
「仕事と人生の中のやりたいことが一致していたら最高じゃん!」
ということでした。
likeworkは、可能だったら好きを仕事にしたいな、というもの。
と、それぞれの違いをわかりやすくお話してくれました。
僕の場合、
riceworkは、2月から始めるCAD関係の仕事。これで生活のための資金を稼ごうと思います。
likeworkは、音楽、デザイン、書くこと。
どれも超小規模ですが、有難いことに徐々にお金につながってきています。
音楽ではレッスンの生徒さんが一人入りました!
デザインは、卒業制作で納入したサイトのクライアントさんから、文章修正のお仕事ということでギャラをいただきました。
書くことについては、まずは「楽譜を書く」ということで、ベースソロのオリジナル編曲の譜面を作って、それをnoteの有料化記事にして販売していこうかなと考えています。
ギタリストの小川智也さんのイメージですね。
lifeworkは、考え中。。。
これが後に宿題として出る「自分理念を考える」に関係してくるかもしれません。
仕事が絶えないクリエイターの例(専門性・幅広さ)
仕事の「専門性」が高いクリエイター、仕事の「幅」が広いクリエイターの例を出してくれました。
専門性が高いクリエイターは以下の方々。
けやき出版さんだと「多摩地域に詳しい・強い!」とか、業界に特化したデザインのみやる人とか(医療系、不動産系など)、自分の武器・得意技を持っている人達ですね。
特に「毎日ロゴ」のように、仕事は筋トレ(訓練・鍛錬)だと考えて、とにかく基礎を鍛え続けて毎日続けるって決めて、ダンベルの重量を上げて負荷を段々上げていけば、クオリティの高いロゴになっていく、ということですね。
仕事の幅の話は、
例えば、
「10代女子~65歳男性まで幅広いターゲットに向けたデザインができます!」
とか、「企画もできてWebデザインもできます!」
とか色々ありますが、全部完璧にできなくても良く、まずメインの仕事があって、その中でサブの仕事もあれば、サブも活きてくる、というお話。
お客様の期待値(デザイン案の出し方)
お客様の期待値として、以下のピラミッドがあるとのこと。
・基本価値(関係的充足)
・期待価値(機能的充足)
・願望価値(状況的充足)
・予想外価値(人間的充足)
最後の予想外価値にいけば、それが感動になり、仕事のリピートにつながるということ。それは、クライアントの期待と願望のレベルが超えた感動がある、ということで、それは職業を超えた人間的充足になります。
僕のこれまでの人生でも、本作りやWebサイト制作において、数少ない予想外価値が生まれたことを思い出しました。
具体的なテクニックとして、デザイン案の出し方を教わりました。
例えば、2案出しの案件だったら3案出すとか。そうするとクライアントから「ここまでやってくれるの!?」と反応があり、それだけで期待価値と願望価値の間にいけるとのこと。
但し、捨て案は絶対に作らない。「これに決まらないと良いな」という案があると、実際にその案が選ばれてしまうことが多いとのことです。
3案あれば、どれか選ぼうとする心理が働くそうです。
「折衷案も作らないように!」というお話もありました。
案出しの時は、デザイン根拠の説明をテキストで載せて(ポイント・理由・伝えたいことを書く)、その資料が独り歩きできるようにしておく。という具体的なお話もありました。
営業などがクライアントにうまく説明できなかったための予防線を張っておく、ということでしょう。
対人スキル(人間の基本的欲求・弱さ)
人間の基本的欲求としては、愛されたい、認められたい、財産を増やしたい、夢を持ちたい等があります。
それに対し弱さは、物事を先に延ばしたり、一番抵抗のない道を選んだり、責任回避、先行きの心配などがあります。
これらの欲求と弱さは表裏一体となっているとのこと。
例えば良い提案をしても、クライアント側は「いいね」となるが、人間には物事を先延ばしにする弱さがあるので、「でも、今やることじゃないから良いか・・・」となってしまいます。それを「今これをしたらこうなります」「今これをしなかったらこうなることが予想されます」と弱さから引き戻すことが必要なんだ、という対話のテクニックなどを教わりました。
クライアントとクリエイターのパワーバランス
仕事の受注形態として、代理店または直受(提案型・コンサル型)の場合があり、この3つをバランスよくやることが重要とのこと。
逆にどれかだけをやっていると疲れてしまうとのこと。
この人に出会えて良かった
何より講師のお二人が楽しく生き生きとされている姿が印象に残りました。忙しくて24時間営業だが楽しいと。
でも、その楽しさの裏には大変なこともたくさんあるとのこと。
僕はこの時に、「このお二人に出会えて良かった」「この講座を受けて良かった」と心の芯から感じました。
KPIツリー
KGIは「ビジネスのゴールを数値化したもの」
KPIは「KGIを達成するためのプロセス目標」「ゴールに達するためのマイルストーン(飛び石)」
柳澤さんの前職のお仕事を例にして、KPIツリーのプロセスを聞きました。
金額や必要人数などの数値で設定すると、目標達成へのプロセスが具体的になってくるのを感じました。ワクワクしますね。
仕事の作り方事例
けやき出版さんと関わりのあったクリエイターを例に、ファーストアプローチから、それがいかに継続的な仕事に繋がっていったかのお話を聞きました。
印象に残る営業、どういったポートフォリオが刺さるのか等、発注者側の視点をお聞きすることができました。
宿題「自分理念を作ってくる」
前回の宿題「欲求100個」がベースになるとのこと。
自分の仕事の中に理念があると、実際にクライアントに評価されることも多いとのこと。
自分の達成したい欲求がありつつ、それが他者への貢献につながるように考えてほしい、とのこと。
次回はいよいよクライアントワークに突入です。
貴重な学びの時間を作ってくださり、ありがとうございました。