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ブログをやめてnoteをやることにした

10年以上続けてきたブログをやめて、本格的にnoteに移行することにしました。

実は前々から悩んでいたんですが、昨今のIT界隈の変化を考えると、この辺りで自分も変わっておいた方がよさそうだなと思うようになりました。

ここではその結論に至った理由をまとめておきたいと思います。

Google検索の劣化


数年前から、Googleの検索結果に劣化を感じるようになりました。

それでもとりあえずはWebサイト経由でお問い合わせが発生していたこともあり、当面は様子を見ることにしていました。

しかし利用する度にGoogle検索は使いづらいというか、以前のように探していた情報に一発で辿り着けないと感じることが多くなりました。

たとえばデバイスやWebサービスの設定方法を知りたい場合、公式サイトの通り一遍の説明よりも、個人が書いた解説記事の方が分かりやすかったりします。

でも最近では、まず公式が上位に表示され、個人ブログなどは深く潜らないと見つからないケースが増えてきました。

これはおそらく多くの人が感じているであろうことで、今後はGoogle検索を含めた従来の検索エンジンのシェアが落ちていくのではと予感しています。

そのためSEO対策など検索エンジンを起点とした集客方法に依存するのは危険だと思っています。

AI検索ツールの登場


2024年後半から、AI検索ツールが従来の検索エンジンを駆逐する勢いで伸びています。

検索ユーザーの立場からすればキーワードを打ち込んで目的の情報を探して… という手間が省けるので歓迎したいことではあるのですが、検索エンジンから見込み客を集める事業者の立場からすれば死活問題ではないかと思います。

AI検索ツールでは、知りたい情報がAIのチャット画面に表示されます。

つまり、ソース元のWebページにユーザーが訪れる機会がなくなってしまうわけです。

ということはユーザーがファネルの入り口にも辿り着かないわけで、集客目的でコンテンツを作っている側からすれば、AIにコンテンツをパクるだけパクられてメリットがありません。

無料コンテンツを公開するのは、その先に収益を回収できる算段があってこそです。

それがないのであれば、これまで自分が培ってきた知識やノウハウをパブリックな場所に置いておく理由がありません。

そのため、コンテンツを有料で提供できるプラットフォームとして、noteを使わせてもらおうと思ったわけです。

noteのUIがよすぎた


noteの他にもBrainとかTipsとか、コンテンツ販売プラットフォームはありますが、僕はnoteがいいなと思いました。

理由はまず、UIが群を抜いてよかったことです。

フォローしているユーザーの最新記事にすぐアクセスできたり、自分の興味関心に合致した記事にリーチしやすい構造になっているのは、読む側・読まれる側どちらからしてもメリットが大きいと思います。

また他のプラットフォームでは、X(旧Twitter)など外部SNSから流入経路を作り、コンテンツ販売につなげる使い方しかイメージできませんでした。

しかしnoteはそれ自体のユーザー数が多く、それに加えて有料記事のほかメンバーシップやマガジンなどコンテンツの販売方法もいろいろあって、導線設計の自由度が高いように感じました。

あとどうしても、特にBrainとかは情報商材屋の臭いがきつく、しっかり使い込んでみたいと思えなかったというのも理由のひとつです。

検索エンジンにどう向き合うべきか


とはいえ、検索エンジンからの流入を完全に切るのは、それはそれで現時点では不安があります。

そのためブログは完全に更新停止するわけではなく、やり方を少し変えて更新はしていこうと思っています。

検索ユーザーのインテント(検索意図)には、以下の4つがあるわけですが、

  • Knowクエリ(知りたい)

  • Doクエリ(やりたい)

  • Goクエリ(行きたい)

  • Buyクエリ(買いたい)

このうちKnowクエリは情報を手に入れることが目的なので、Google検索結果ページやAI検索のチャット画面で用事が済んでしまいます。

でもそれ以外の3つのクエリでは検索結果やAIチャット画面の先へ進んでもらえる可能性が、まだまだ残っているように思います。

たとえば商品名や施設名での検索(指名検索)の場合、情報収集ではなく行動が目的であるため、ユーザーが集客導線に乗ってくれることがイメージできます。

そのためDo・Go・Buyクエリをフォローできるキーワードを中心に、引き続きブログの方へもコンテンツを投下していこうとは考えています。

また、いろいろ試している段階ではありますが、noteにもサイト内検索機能があり、そこでKnowクエリを攻めるようなやり方で集客導線を作ることもできそうだなと感じています。

まだまだ「使いこなしている」とは言えない段階ですが、少しずつアルゴリズムなど勉強して、いつかnoterを自称できるようになろうと思っています。

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シバタタケシ | フリーランスWebデザイナー
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