【どうにもならんので、この機会にみんな観ているのに僕だけ観ていない映画を観るシリーズ(5)】
『お葬式』(1984年/日本)
※ネタバレ超注意
実は伊丹十三の体験がごっそり抜けてしまっている。一時は「邦画はドラえもんと伊丹十三が支えている」とまで言われたというのに。まあ、この映画が公開されたのは僕が14歳の頃。中学生男子に刺さるとは思えない題材、しょうがないか。
いざ観てみると、お前は何様なのかと言われると思うが、上手すぎる映画で唸ってしまう。
画づくり。ことある毎、スタンダードサイズの画面に、多くの親戚、弔問客――登場人物たちが密集する。その配置が絶妙なのだ。逆にこ