そういえばミャンマー②〜風の通り道、陽の通り道〜
女性は昨日から泊まっているらしく、カックー遺跡へのチャータータクシーの乗り合いをしてくれる人を待っていたのだそうだ。
宿の人から「日本人が今日来るから、もしタイミングが合えばシェアしたらどうか」と言われていたらしい。
とはいえ何時に来るか不明なので今日の16時にタクシーは来る手筈になっていた。
バンビは急いで準備をし、ちょうど良い頃合いにタクシーは迎えに来た。
女性は明日、この地域を離れベトナムへ向かうこと、その前も他の東南アジア(忘れた)を移動してきたこと、宿は他に欧米のカップルが滞在していて、閑散期なのでドミトリーを予約していたが個室に無料でアップグレードしてくれたことを話してくれた。
バンビの部屋もドミトリーではなく個室になっていた。
カックー遺跡内は裸足で歩かなければならず日中は石畳が熱くなるため朝か夕方が良いらしい。
ちょうど良い、少し日が傾き始めた時間に訪れることになった。
遺跡内は多数の仏塔が立ちそのてっぺんには小さな鐘が鈴なりになっていて
風が吹くと一斉に綺麗な音が鳴るのだ。
その音は素晴らしく、刻一刻と日の傾きが変わるこの時間は同じ場所でも時が経つたびに違った景色に見えた。
カックー遺跡は近くに住むパオ族の信仰の対象らしく、近くにはカラフルなターバンを頭に纏うパオ族の女性が市を出していた。
タクシーのドライバーのお兄さんも実はパオ族だそうで
帰りの車内ではパオ族の伝統音楽のDVDを見せてくれた。
行き帰りに通ったタウンジーの町はイサヤよりも大きくレストランやホテル、銀行などが立ってた。
夜は女性が昨夜行ったという宿の近くの食堂に行ってみた。
メニューはもちろん全てあのコロコロした可愛い文字で書かれており一切わからない。
適当にメニューの一番上のものを頼んだら汁のない麺が出てきた。
少し甘みのある、不思議な、だけど美味しい味がした。
食堂の1階は商店になっており、ミャンマービールの缶を買ったがそれを飲む間もなく眠りについた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?