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そういえばミャンマー⑤〜バガンを歩けば遺跡に当たる〜

日の出時刻に合わせてアラームが鳴る。
しかし、辛すぎて起きれなかった…

サンライズバガンホテルという名の通りこの宿はバガンの日の出ビュースポットであるバガンタワーから比較的近い場所にある。
バガンタワーはバガンの中心地からは外れにあるが同じく外れにあるバンビの宿からは近い。
なお、この宿はバスターミナルと空港からも近く、安い。
それが選択理由。
でも、それでも起きれなかった。

本当はバスターミナルに早朝について荷物を置いてそのまま日の出を見て
1日観光してシャワーだけ借りて空港からヤンゴンに戻る寸法だった。
そんな予定より早く来ちゃったバンビにもなんと朝ごはんを食べさせてくれるという親切な宿!
朝日を見逃したが見晴らしのいいホテルの屋上テラスで爽やかに朝食をいただく。
ここの朝食にもまた謎の麺が登場。

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先にも申したがこのホテルはバガンの中心地から外れにある。
昨夜のシクロ&入域料でほぼ全チャットを使い切ったので宿代は持ちドル全てをなぎ払った。
今や日本円しか持たないバンビは中心地にきっとあるだろう両替所を目指した。
レンタル自転車を借りて。支払いはツケにしてもらった。

銀行などがあるという新市街であるニャウンウに行き朝市に寄る。
もらったタナカの原木を削る石の板を探したりロンジーや工芸品を見たり。
でもなんにせよお金がないので近くの銀行で両替したらまた来るよとその場を去ったが
結局日本円を両替できる場所はバガンの観光中心地である旧市街、オールド・バガンにしかなく
朝市でこれらのものを買うことはなかった。

宿から反時計回りにバガン地域を回ると新市街、旧市街、バガンタワーとなる。
この順に適当に走っているとガイドブックなどなくてもあちらこちらにパゴダや遺跡が見えてくる。さすが世界遺産だ。
何もないだだっ広い緑と広い空の中にポツリポツリと現れる遺跡。
赤土と遺跡、鮮やかな緑、金色の装飾それらの色のハーモニーはミャンマーの国旗の色そのものだった。


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バガンには小さな可愛いお坊さんがいた。
彼らはあちこちで托鉢なのかお菓子をもらいながら歩いている。
剃髪して袈裟を着て格好は立派に大人のお坊さんと一緒だが
行いは子供らしく道に散らばる馬糞をきゃあきゃあ叫びながら横切り
自転車で走るバンビを必死で追い越そうと追いかけてくる。
そんな彼らの後を通りすがりの男性が見守るようにしながら歩いていく。
「そんなに走ると転ぶよ!!」と叫んだ矢先ラップで包まれたラスクのような小さなパンを落っことした。
ほうら、言わんこっちゃない。
そのパンを男性は無言で丁寧に拾い周りについた土を丁寧に丁寧にはらい、何も言わずお坊さんに渡した。
また彼らはきゃっきゃと言いながら走り去って行った。

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旧市街で両替に成功し、ようやく昼食をとりコーヒーを飲んだ。
ミャンマーは知る人ぞしるコーヒー豆の産地らしいのだがバガンは産地ではないらしい。
でもこのお店のこだわりで取り寄せている豆らしく確かにおいしいコーヒーだった。

バガンは漆器の産地でもあるらしく美しい工芸品を作る工房も見せてもらった。

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最後に訪れたバガンタワーでは入場料が取られたがこのチケットで同日朝晩の2回入場できるのだそうだ。ああ、朝日を見にくればお得だったのに・・・・!!
結局夕方のフライトで帰るバンビはバガンの有名なサンライズもサンセットも見ることはなかった。
しかし、バガンタワーから一望する遺跡群は真昼間でも爽快で見ごたえがあったし、丸一日太陽を満喫しきった。

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次は頑張って朝日も夕日も見たいものだ。

宿について両替したチャットで残りの支払いを済ませ
部屋のシャワーを借りて汗と赤土を流した。
一昨日タウンジーで買って飲む間もなかったミャンマービール。
飛行機には持ち込めないのでフロントのおじさんにあげると
「ありがとう」と言いながら彼はフロントの冷蔵庫にしまった。
バンビが運搬したビールをゲストの誰かが買って飲むかもしれない。

空港へ無料で送迎してもらいニャウンウー空港からヤンゴンへ戻った。
バンコク行きの飛行機は到着が遅れた。
案の定バンコクのドンムアン空港は人でごった返しており
カウンターは複数のフライトのものが入り乱れどの列が成田行きなのか皆が探り探りであった。
間違った列の最後尾に並ばないよう、列の大元に探りを入れに行くと
その列の中に見知った顔があった。同僚だ。
「Iさん!これ成田行き?」「え!あ!はい!」と彼は目を丸くして教えてくれた。
去り際に「え?なんで・・・?」というつぶやきが聞こえたけど説明している暇はない。
思わぬところで思わぬ人に会う。長く旅をしているとそう驚くことでもなくなってくる。
あるあるだ。特に人が集まる空港は遭遇確率が高い。
その列の最後尾に並びチェックイン締め切り時間ギリギリにチェックインして離陸した。

成田には予定通りに到着したが道路は渋滞しておりちょっとばかり職場には遅刻してしまった。
Iさんはその日は出勤しておらず、他の同僚に「Iさん知らない?」と聞かれれば
「今日は見てないですね。昨夜、バンコクではお見かけしたんですけどね。」
と答えた。

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