親と縁を切りたい
私の本音を一言で表すなら、このタイトルが一番しっくりくる。
でもそう思うと必ず
「縁を切りたいと思っていいほどの親なのか?」
という思いも沸きあがる。
一人っ子の三人家族。
私の家は、機能不全家族だったと思う。
父親は仕事柄、家を空けがち。
もし今の時代、あの頃の母親がSNSで愚痴を呟いていたとしたら世の中の主婦の共感を得て、父親は批判を浴びていただろうなと思う。
母親は専業主婦。
地方で育ち、この地に友達と呼べる人も親戚も居ない中で同じく地方育ちの父親と結婚。生まれてから私にしか目がなく、私のために生きてきた。と思う。
「と思う」と付け足したのは、私は子ども時代、確実に寂しかったから。そして自分でも知らぬ間に、母親に傷つけられてきたから。
母親は本当に私のために生きてきたと言えるんだろうか?と思い続けているから。
うんと大人になって少しずつ自分の家のおかしさに気付き、自然と不快感を抱くことも増え、勇気を出して母親に何度か自分の思いを伝えてきて。
本当はすっぱり縁を切りたい。
明日にでもコロッといなくなってくれた方が有難い。
何度も何度もそう思いながら
本当にそう思っていいんだろうか?と葛藤する。
親に対してそう思うことに罪悪感を抱く。
つかれたし、くるしいし、めんどくさい。
改善も和解も要らない。
ただ、解放されたい。
こんな考え方も、きっと正しくないんだろう。
私は、私の感覚や考えが「普通」では無いことを知った。
自分の育ってきた環境が「普通」では無いことを知った。
だから私は「普通」を知らない。
人と関わって、色んな人の意見を見て聞いて、色んな人と話して、その中で「普通」を学んで、それを意識して考えながら実行している。
こういう時はこうするんだよね
と強く思いながら右に倣っている。
何が正しくて正しくないとか、
本当はどうでもいいじゃん。
でも私は、正しいと安心する。
そりゃ誰だって間違えたくないし
正しい方が良いだろうけど
自分の中から無意識に生まれる言動を信用できない感覚ってある?
多分自分って違うんだよな
多分自分がおかしいよな
時と場合によってグラデーションの濃度を変えながら
なんとなーく、うっすらと、ずっしりと
心の奥底にそんな感覚を抱えながら生きている。
とっても、めんどくさい。
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