【信州ブレイブウォリアーズ】プレシーズンゲーム横浜EX戦の振り返り【2022.9.10】
こんにちは、ぬまくらです。
今回は2022年9月10日に行われた横浜EXとのプレシーズンゲームを振り返っていこうと思います。
※注意
今回公式スタッツがないため、使っている数字は手集計したものになります。
抜け漏れや数え間違えなどのミスが多くあるかと思います(note書き終えた後に映像をもう一回流し見したら4つも間違いが見つかり修正しました…おそらくまだまだあります)。
あくまで参考値程度に捉えていただければ…。
試合結果
1Q:信州 23 - 17 横浜EX
2Q:信州 25 - 19 横浜EX
3Q:信州 17 - 18 横浜EX
4Q:信州 22 - 21 横浜EX
最終スコア:信州 87 - 75 横浜EX
試合の展開
1Q
この試合のスタメンは、栗原前田生原ウェインマック。先制点こそ横浜EXに許すも、栗原の2本の3Pや生原のレイアップなどでリードを広げていきます。
残り5分30秒、信州は5人全員交代で熊谷マットジョシュ三ツ井岡田が登場。メンバーが替わっても順調にリードを広げていきます。
残り2分14秒、三ツ井に替えてマックが戻ってきたことで信州はビッグラインナップに。DFでは横浜EXのPnRに対してスイッチしてもミスマッチにならないという良さが見られましたが、OFではビッグラインナップの良さを活かすようなプレーは見られませんでした。
2Q
2Qのスタートからサイモンが登場。4本連続3P成功という衝撃デビューを飾ります。生原もDFでチャージングを誘ったりルーズボールに飛び込んだり3Pを決めたりと躍動。
2Qは新戦力の2人がチームを引っ張りました。
3Q
3Q開始から横浜EXが西山の3本を含む4本の3Pなどで差を縮めます。
対する信州は、残り5分58秒に岡田をコートに送り込むと岡田にボールを預けるOFをやってみたり、残り3分48秒にマックをコートに戻すとマックのボールキャリーから始まるセットプレーをやってみたりと、色々なプレーを試しているように見受けられました。
4Q
4Q序盤から信州はバランス良く得点を重ねていき、残り4分48秒の段階で16点のリードまで広げます。この段階で三銃士は全員ベンチに下げられました。
代わりに出てきた栗原三ツ井生原が点差を縮められながらも危なげなく試合を締め括りました。
このQ、ジョシュが1人で11得点の活躍。三銃士が下がった後のOFを牽引しました。
選手評価
熊谷
危なげないボールキャリー、フルコートでの激しいDF、巧みなゲームメイク。求められる役割をこの試合でもしっかりと遂行していました。ベンチからのスタートでしたが、PTはスタメンだった生原よりも長い22分以上。日本人選手最多のPTは勝久HCからの信頼の証でしょう。
ただ、得点は2得点のみ。アウトサイドの確率も懸念材料ですが、そもそもの試投数が少ないのが気になるところ。おそらく今回はプレシーズンゲームということで、セットプレーや約束事の確認のためにゲームメイクに徹していた部分もあるとは思います。ただ、実際の試合を想定するならもう少しシュートに対して積極性を見せてもらいたかったという気持ちもあります。次のプレシーズンゲームでは、シュートとゲームメイクのバランスに注目したいですね。
栗原
シュートに関しては2P、3P共にパーフェクト。特に3Pは試合開始早々に2本沈めて調子の良さをアピールしました。しかし、その後は17分以上プレーしたにも関わらず3Pを狙うことすら出来ず。三銃士と一緒にコートに立っている時間が長かったわけでもないので、積極的に狙おうと思えば狙えたはず。
今回のプレシーズンゲームでサイモンという競争相手が強烈なインパクトを残しただけに、栗原も次のプレシーズンゲームではそれを上回るアピールに期待したいところです。
マット
マットに対する率直な感想は『惜しい!!!』です。
地に足のついたスクリーン、DFで不用意なファウルをしないなど、確実に成長している姿を見せてくれたマット。昨シーズン中に「これが出来れば…」と思っていた部分はかなり改善されていたと思います。
ただ、ポジションを勝ち取り選手起用のローテーションに加わるにはあとちょっと足りない印象を受けました。イージーなシュートを決める、DFでもう1歩前に出る、スイッチする時のマークマンの受け渡し…これが次の課題でしょうか。
勝久HCも早速ビッグラインナップを試したりとマットには間違いなく期待してるはず。もしかしたら今の完成度でも試合で使うかもしれません。しかし、信州が日本一になるためにはマットの更なる成長が必須なのは間違いありません。
前田
OFでゴールにアタックする姿勢が特に良かったですね。シュート試投数はジョシュに次いで2番目に多い数字。2P%が少し良くなかったですが、プレシーズンゲームなのでまずは積極性を評価したいです。シーズン開幕後もこの積極性を維持出来れば平均2桁得点も狙えると思います。
熊谷生原がベンチの時間帯にハンドラーをやる前田が見たかったですが、常に熊谷か生原がコートにいたので叶わず。次のプレシーズンゲームでは試して欲しいです。
ジョシュ
何も言うことはないですね。言うことが無さ過ぎて書くことがない。間違いなく今の信州のトッププレイヤー。シーズン開幕前ですが、すでにシュートタッチも仕上がっています。
気になるところがあるとすれば、PTがベテランのマックウェインより短かったのは何か意図があるんでしょうか?それともたまたま?
サイモン
今回のプレシーズンゲームにおける最大の収穫。いきなり4本連続3P成功という鮮烈なデビューを飾ったサイモン。シュートの思い切りの良さは岡田と変わらないんじゃないでしょうか。このシュートに対する姿勢は今後も貫いて欲しいです。
DFに関しては思ったより悪くないなと思いました。少なくともDFに対して意識が低いタイプでは無さそうだったので一安心です。
ただ、OFもDFも『B3のチームが相手』だったことを忘れてはいけません。これだけ良かった3PもB1のDF相手に打ちきれるのか、決めきれるのか。DFもB3相手に『悪くない』程度の評価だとB1相手じゃ『悪い』になるんじゃないか。どちらも今回の試合だけでは判断が出来ません。
昨年のプレシーズンゲームでも「ジェミンの動きが良いな」と思いましたが、シーズンが開幕してみたら思ったよりPTは与えられませんでした。サイモンに関しても勝久HCがGOサインを出さなければ、ジェミンのように「育成のために前半だけ…」みたいな起用になる可能性もあります。
そうは言っても期待したくなる選手なのは事実。シーズン開幕からPTを勝ち取り公式戦デビューでもインパクトを残して欲しいです。
三ツ井
DFの男・三ツ井、シュートを1本も試投せず。それでもDFで役割を遂行しているので問題ないですね。
ただ、それでPTが貰えるかといえば話は別。実際、昨シーズンは相手チームに三ツ井の役割対象がいない場合はPTが減らされる傾向にありました。もちろん、役割対象がいる相手の時はPTは増える訳ですが、毎試合安定してPTを得るためにはDFに加えて+αが必要になってくるでしょう。
さらに、新シーズンはマットがPTを勝ち取るようだとビッグラインナップになってマックがアウトサイドのポジションでプレーする可能性も。新加入のサイモンもいて、ウイングのポジション争いはかなり激しいものになるはず。そんな中で三ツ井がどう生き残っていくのか注目です。
生原
新加入の生原ですが、かなり良い出来だったのではないでしょうか。
ボールキャリーは安定していてDFも強度があり、ゲームメイクも良かったと思います。個人的に最も良かったのはレイアップを決めたシーン。これまではミドルレンジのシュートが多く、それが自身のシュート成功率を下げる要因にもなっていた生原ですが、信州のシステムの中でペイントアタックからシュートを決める頻度が増えればシュート成功率も改善されるかもしれません。
ただ、些細なことですが生原のプレーについて気になった点が。
1つ目は、ボールキャリーの際にバックコートで足を止めるシーンが2回あったこと。何か意図があったのか、それともただの癖なのか。横浜EXはフルコートのDFがそこまで激しくなかったですし、特にトラップも仕掛けてこなかったので何も起きませんでしたが、B1相手にあの位置で足が止まるとちょっと怖いなと思いました。
2つ目は、フルコートのDFでもう少し激しさが欲しいかなと。とても良いDFをしていたとは思いますが、熊谷のような1人でボールをスティールしたり8秒を取ったりとターンオーバーを誘発するほどのハードさはありませんでした。DFのタイプの違いもありますし、そもそも比較対象が熊谷な時点でアレなんですが。
色々書きましたが生原の遂行力があれば、熊谷のバックアップは問題なく務まると思います。昨シーズンと比較して不安要素が減ったのはチームの成長ですね。
ウェイン
ウェインのインサイドでの安定感は流石ですね。
攻守においてゴール下を支配。おまけに3Pも2/2とアウトサイドも好調。シーズンが開幕してもこの安定感が信州を支えてくれるはず。まさに大黒柱。
怖いのは本当に怪我だけ。シーズンを通してゴール下に鎮座していてください。
マック
マックがこのプレシーズンゲームで最も良かったのは25分以上プレー出来たことだと思います。
昨シーズン後半はPTに制限がかかっているような起用になっていましたが、新シーズンは制限無くプレー出来そうですね。ただ、25分以上プレー出来た理由が『連戦じゃないから』だとしたら新シーズンも怪しいかも…。やはり戦力的にも外国籍選手には常にon2でコートにいて欲しいので、大ベテランのマックのコンディションはかなり大事です。
あとはビッグラインナップですね。短い時間でしたが悪くはなかったと思います。ただ、マックにはビッグラインナップの時にはもっと積極的にOF参加して欲しいですね。もっと言うとミスマッチになる可能性が高いポジションなので起点になって欲しいです。そのあたりは戦術的な部分もあるのでマックだけの問題ではないんですけどね。
岡田
岡田はかなり動けていたんじゃないでしょうか。昨シーズンは怪我から復帰した後は少し動きが重たい印象がありましたが、プレシーズンゲームでは全くそんな印象を受けませんでした。肉体面は完全復活と言っていいでしょう。
プレーに関してはDFの意識がかなり向上してましたね。2つ目のファウルが少し不用意でしたが、それ以外は(岡田基準で)満点に近い出来だったと思います。このDFがシーズンを通して出来るようだと信州にとっては大きなプラスです。
OFは何も心配ありませんね。岡田らしさが随所に見られたと思います。怪我さえなければ新シーズンも信州のエースなのは間違いないですね。
まとめ
久々に信州の試合が観れて楽しかったです。
早速新戦力たちが活躍してくれたのも新シーズンに期待が持てる要素になったと思います。継続選手たちの成長も見られましたし、トラブルさえなければCS進出が狙えるチームに間違いなくなっているのではないでしょうか。
しかし、このプレシーズンゲームで課題も見つかったと思います。目標である日本一になるためには更なる成長が不可欠ですね。