【信州ブレイブウォリアーズ】2022-2023シーズン開幕に向けて
こんにちは、ぬまくらです。
信州BWのチームロスターが完成したら新シーズンに向けたnoteを書こうと思って12人目の加入発表を待っていたらTIPOFFイベントが終わってしまいました(笑)。
なので、とりあえずチームロスターは11人で完成という事にして、今回は2022-2023シーズン仕様になった信州BWのチームロスターについて個人的に注目しているポイントをまとめていきたいと思います。
新戦力 生原・サイモン
最初はやはり新戦力に注目ですね。
新シーズンに向けて信州が新たに獲得したのは2人。PGの生原とSGのサイモンです。それぞれの選手についてまとめていきたいと思います。
生原
生原は横浜から移籍してきたPGです。
昨シーズンは横浜で開幕から20試合連続でスタメン起用されて平均PTも20分を超えていましたが、途中から森井にスタメンPGの座を奪われたりシーズン途中に河村が加入したりでPTが減少。後半31試合でスタメン起用されたのは1試合のみ、20分以上プレーした試合が0、15分以上プレーした試合が10、PT1桁台の試合が8という内容でした。主な昨シーズンのスタッツは3.2P 2.0A 1.3R 3P%28.6% 2P%37.6%。シュートの精度に関してはだいたい昨シーズンの大崎と同じくらいです。正直B1の日本人選手の中でも高い方とは言えません。
ものすごくネガティブな紹介から始めてしまいましたが、個人的には生原の加入はプラスだと思っています。なぜなら先ほど書いたネガティブな要素は信州ではほぼ求められないからです。じゃあ信州が生原に求める役割とは何か。それは、『熊谷のバックアップ』『前線からのハードなDF』『安定したボールキャリー』の3つです。
昨シーズンの活躍から新シーズンも熊谷がPGの1番手なのは間違いないでしょう。何もなければ熊谷がPGとして平均25〜30分はプレーすると思われます。なので、生原に求められる平均PTは10〜15分になるのですが、ここで活きてくるのが昨シーズンの経験です。それまで主力として活躍してきた選手がいきなりバックアップに回る難しさは、昨シーズンの西山を見ていれば分かると思います。その点、生原には昨シーズンにバックアップとしてプレーした経験があるので、新シーズン開幕から問題なく『熊谷のバックアップ』という役割にアジャストしてくれるはずです。
残りの2つの役割についても、これまでの生原の実績を考えたら問題ないと思います。そして、『前線からのハードなDF』をして『安定したボールキャリー』をしてくれたらフィニッシュは三銃士や外国籍選手が決めてくれるので、多少シュートの精度が良くなくても大きな問題にはなりません。
また、役割とは別に個人的に期待しているのが熊谷との2ガード起用です。生原には昨シーズンまでの西山大崎には無い180cmを超えるサイズ(182cm)があるので、2ガード起用は可能だと思います。ただ、毎試合使う戦術というよりは限られたシチュエーションでのオプションの1つといった感じですね。生原がゲームメイク、熊谷がスコアラーをやる2ガードに期待しています。
あとは、生原の不安要素として怪我があります。大きい怪我も小さい怪我もしてきた選手なので、新シーズンを怪我なく戦い抜くことができるかどうかは大事なポイントです。何せバックアップPG2人手放して生原1人しか補強していないので…。
サイモン
サイモンはグアム代表経験のある日本国籍のSGです。
信州に加入する前はアメリカの大学に在籍していたようなので、そこでのスタッツを確認したかったのですが見つかりませんでした。代わりにグアム代表としてプレーした時のスタッツが4試合分あったので、そちらから気になる数字を見ていこうと思います。
まず、目に入るのはなんといってもシュート関連の数字。4試合の平均で2P%が57.1%(4/7)、3P%が45.1%(11/24)とかなり高確率ですね。試投数は3Pが2Pの3倍以上となっていて、4試合中3試合で3Pを6本以上試投、2試合で4本以上成功させています。数字だけ見るとシューターっぽいですね。ちなみに4試合を通してアシストは0でした。
YouTubeでサイモンの映像を確認すると190cmというサイズで両足踏み切りのボスハンドダンクを決めていたので身体能力は高そうですね。また、試合形式の映像で3Pをしっかり決めていました。
スタッツや映像を見た限りではシュータータイプなので、OFでは栗原や三ツ井と同じポジションに配置されそうですね。特に栗原とはタイプが近いと思うので、チーム内のライバルとして競い合ってもらいたいです。また、身体能力が高そうなのでペイントアタックできるスキルがあれば、三銃士のように自分や味方のシュートチャンスをクリエイトするハンドラーとして起用される可能性もあると思います。その辺りは今後の成長にも注目ですね。
成長した三銃士
昨年のオフに信州に加入した熊谷前田岡田の三銃士。開幕からチームの中心として活躍、今の信州は三銃士のチームと言っても過言ではありません。そんな三銃士も昨シーズンの戦いの中でそれぞれ成長を遂げています。そこで、三銃士が昨シーズン開幕前と新シーズン開幕前で成長している部分をまとめていきたいと思います。
熊谷
熊谷が成長したのは『得点力』です。
昨シーズンは開幕からハードなDFと味方のシュートチャンスを演出するアシストで活躍していましたが、得点に関しては開幕から7試合連続で1桁得点、FG%は23.6%、3P%は19.0%という状態でした。しかし、8試合目からシーズン終了までに3試合連続で1桁得点だったことはありません。また、ラスト9試合のうち3試合で20得点以上をマークしています。
新シーズンは開幕から成長した『得点力』で2桁得点を量産してくれると期待しています。
前田
前田が成長したのは『ハンドラーとしての能力』です。
昨シーズン開幕前は三ツ井とPTを分け合うディフェンダーかなと思っていましたが、それは良い意味で裏切られました。DFは開幕からもちろん良かったのですが、それに加えてペイントアタックから得点を狙えるOF能力も兼ね備えていました。一昨シーズンまでの信州は1,2番がハンドラーで3番はコーナーで待機、という感じだったので三銃士の1〜3番までハンドラーはかなり新鮮でしたね。
このように開幕から素質があった前田の『ハンドラーとしての能力』はシーズンが進むにつれて更に成長。シーズン途中からは熊谷がベンチに下がっている時間帯のボールキャリーを任されるまでになりました。
新シーズンはハンドラーとして更に進化した姿を見せてくれる筈です。信州は2,3番の選手が他のポジションより多めなので、選手起用次第では熊谷のいない時間帯のPGを前田が務める試合が出てきても全く不思議ではありません。
岡田
岡田だけは成長とは違います。
岡田は昨シーズンの開幕から出場した16試合連続で2桁得点、20得点以上が7回と得点能力の高さを遺憾なく発揮していました。しかし、度重なる怪我によってパフォーマンスが下降。本来の姿をシーズンを通して見せることが出来ませんでした。
なので、岡田には新シーズン『復活』と『持続力』に期待したいです。万全の状態で新シーズン開幕を迎えて怪我なく高いパフォーマンスを維持して戦い抜けば、日本人選手初の得点王を取れるポテンシャルがあると信じています。
今年のオフはコート外のトラブルで騒がれてしまいましたが、シーズンが開幕したらコート内のパフォーマンスでブースターを騒がせてくれるでしょう。
大黒柱のコンディション
信州の大黒柱であるマックとウェインの2人ですが、新シーズン中にそれぞれ40歳と37歳になります。もう大ベテランですね。そんな2人が新シーズンも信州でプレーしてくれるのは感謝しかありません。
しかし、ベテランになると気になるのがコンディションの面。特にマックは昨シーズン途中から突然PTを減らし、20分程度に制限されていたように見受けられました。ウェインは膝に古傷持ち。
この2人がどれだけの時間コートに立てるかは、新シーズンの成績に大きく関わる筈です。
マットの起用
昨シーズン途中から信州に加入したマット。
加入直後のマットは、サイズは申し分ないけどフィジカルやスキルはまだプロレベルじゃないな、という印象でした。それでもシーズン中に成長し、ちょっとずつですがB1でも戦えそうな選手になりつつあると思います。
マットにはなんとか選手起用のローテーションに割り込んでもらって、5〜10分でもコートに立ってチームに貢献出来ることを証明してもらいたいです。
まとめ
新シーズンに向けて個人的に注目しているポイントについてまとめてきました。
長くなり過ぎたので割愛しましたが、もちろん名前を出さなかった選手たちにも注目です。三ツ井は安定したDFでのPTの確保。栗原はサイモンというライバルが現れてB1で一皮剥けることが出来るか。ジョシュはチームのトッププレイヤーとしての更なる飛躍(あと帰化云々)。もはや信州の全てが注目ポイントですね。
新シーズンの開幕が今から待ち遠しいです!