お酒と音楽と深夜ラジオが好き。アラサー女。

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自分だけの正解を持ち寄って|武道館/朝井リョウ

朝井リョウ著「武道館」を読了した。 私はアイドルなどをのめりこむように好きになったことがない。中高生のころ人並みにジャニーズは通ったが、それも2,3年のことで、学生だったのでお金もなく、それほどのめりこむこともなかった。 なので、アイドル論に徹したつんく♂の解説は新鮮だった。"推し"がいたことのない私にとっては、アイドル論とは別のところにテーマを見出したからである。 高校に通いながらアイドル活動をしている日高愛子を取り巻く物語は、正直言ってドラマチックな展開を見せない。愛

    • 偉い人との飲み会盛り上げ術

      そこそこでかい会社に勤めている。 そこそこでかい上に私はぺーぺー社員なので、社長はおろか、常務執行役員レベルでもあまり出会う機会はない。 そのレベルだと別宅が用意されるとか、どこに行くにも運転手がついてまわるとか、いついかなる時も会社からの呼び出しに備えていないといけないとか、真偽不明な都市伝説を信じかけるほどに、普段は関わりがない。 そんな平和なポンコツ平社員ライフを満喫していたわけだが、ひょんなことから社長の別拠点視察に同行することになってしまった。 ただ付いていって

      • 錚々たる面子がM-1準々決勝敗退をスマートな言葉で語る中、ランジャタイ伊藤さんのツイートが人間すぎてぐっときた。これだからこの人のこと好きなのやめられないと思った。

        • クッキー生地のように、引き延ばしていく命|「死にがいを求めて生きているの」

          ※ たぶんネタバレするので、未読の方はご注意ください。 朝井リョウ著「死にがいを求めて生きているの」を読了した。 朝井リョウ氏の小説を読むといつも思う。この人は、私の中にある、誰にも見せていない異常性を、いったいどこから覗き見ていたのだろう、と。 本作も御多分に漏れず、文明社会で生きていくために被っているまっとうな人間の皮を一方的に剝がされる恐ろしさと、奥底で孤独に体育座りしていた病的な本質を見抜かれる快感の双方に苛まれながら読み進めることになった。 冒頭ではぼんやり

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          メディア関係者の話を盗み聞き

          2年前に西東京の果てから23区内に引っ越してから、一人飲みをするようになった。 ていうか、一人飲みをするようになったきっかけはそれだけではないんだけど、 アラサーになって気軽に飲みに行ける友達が激減したのと(みんな私を置いて結婚・出産していくんだから!) 最近まで付き合ってた彼が一人飲みする人で、影響されたのと(すーぐ付き合ってる人に影響される芯なしアラサー) とかいろいろあるが、とにかく予定のない週末は夜な夜な一人で飲んでいる。 その日は朝、化粧水と美容液とファンデーシ

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