【社員インタビュー】バーチャル世界におけるライブイベントなどの肝要、“音”を担うプロ集団・サウンドチーム。飽くなき探究心を持つ彼らが作り出す最高の“音”が業界の未来を牽引する!
こんにちは、バルス採用ブログ編集部です。今回は、ライブイベントや番組制作に欠かせない“音”を担う、サウンドチームの山口純弥(写真右)と雨宮舟生(写真左)の対談取材を行いました。その経歴から“音”に対する熱い思いまで、バルスでの活躍ぶりが窺える内容となっています。今、まさに新たなカルチャーとして世界に発信さているバーチャル業界。音に機敏なファンの皆さんに満足していただくため切磋琢磨するお二人をご紹介します。
正解がない世界で新しい音の作り方を試行錯誤。チームはより良い“音”を追求するプロ集団!
サウンドチームではどんなお仕事をされていますか?
山口 サウンドは、ライブチームの「クリエイティブ」に属しているのですが、主に自社で行われるイベントや番組制作で使うものなど、“音”に関する仕事ほぼ全てを僕と雨宮で担当しています。例えば、PA(Public Address)と呼ばれるライブやイベント時の音響オペレートから、番組などで使用する効果音の制作など、範囲は多岐にわたります。他にも映像コンテンツのMA(Multi Audio)や映像に音を付ける仕事、アーティストさんの持ち込み音源を整えたりするなど、作曲以外のことは大体担当していますね。
お仕事はどのように分担されているのですか?
雨宮 山口が3Dやバーチャル系の案件を担当し、僕が声優さんや俳優さんなど、実写系の案件を担当することが多いです。僕はまだ入社半年で、前の会社で声優さんや俳優さんのYouTube収録やライブなどの音響を担当していたので、そこでの経験を活かす形になっています。
山口 僕は新卒で入社して今年で3年目になるのですが、バルスは元々バーチャル系のイベントが主軸だったので、割合的には入社当時からそちらに多く関わっています。リーダーとかは特におらず、通常時はひとつのイベントを1人で担当しています。ただ、大型のイベントやライブのときはお互いに協力することもあります。
イベントごとに個人が担当されるというのは、知識も責任感も伴うお仕事ですね。お二人とも元々音楽関係に造詣が深かったのですか? また、バルスへ入社されたキッカケは?
山口 僕は元々音楽や音が好きで、その仕組みが知りたいと思い大学院で音楽や音響工学を学んでいました。大学院での研究と並行して音楽関係の仕事もしていた頃、VTuberのコンテンツが盛り上がり始め、僕もチラチラと見ていたんですよね。さらに、周りにもバーチャル系企業に就職した友人が結構いて、話を聞くうちにそういった新しいコンテンツにどんどん興味が湧いてきて。その中で見つけたバルスでインターンとして働き、そのまま採用してもらいました。
雨宮 僕は、小さい頃からピアノをやっていて音が身近にある生活を送っていました。高校生の頃に観た好きなアーティストさんのライブに刺激を受け、自分も音を学んでこの業界に入りたいと思いました。それから音の専門学校で4年間学び、ポストプロダクション業界へ入社し、転職先の番組制作の会社でサウンドエンジニアを担当していたのですが、その会社がバルスへ事業継承することになったんです。その際に誘っていただき、このサウンドチームに所属しました。“流行っているもの”から、新しい文化として根付きつつあるVTuber業界ですが、それをより定着させるために音って何ができるんだろうって。バルスには、そういった思いを自分なりに試行錯誤できる、新しい音の作り方を試せる環境があるというところに魅力を感じています。
これまでやりがいを感じたお仕事は?
山口 『TUBEOUT!』というバーチャル系のライブイベントで、2年前に初めてバーチャルでの夏フェスを開催したんです。リアルでの夏フェスみたいなことを、バーチャルでやるのは新しい挑戦でもありました。たくさんのアーティストさんにご出演いただいたのですが、全ての楽曲のバックトラックの音質を整える作業が大変で。視聴者の皆さんがどんな環境下で聴かれるかはそれぞれなので、それがどんなものであっても聴きやすくしなければいけないんです。音が悪いとすぐに反応があるんですけど、逆に良いとスルーされがちなんですよね。でもこのイベントのコメント欄では「音が良い!」って言ってくださる方もいて。終わったあとにも、「夏フェスっぽい体験をバーチャルでできるとは思わなかった」と続々寄せられるコメントを読んでいて、改めて貴重な経験をさせてもらったなと思いました。
雨宮 僕は昨年の12月に開催されたライブイベントです。バルスにきて一番大きなイベントでした。VTuberさんの生ライブイベントだったのですが、リアルの会場にファンの皆さんが集まって、さらに配信も行って…。配信音響を担当したのですが、ライブを配信で観ているファンの皆さんに会場の臨場感を音で伝えるべく、前職で培ってきたライブ音響の経験を活かし、迫力がありつつ繊細な声が埋もれないような聞こえ方を目指しライブミックスをしました。初めてバーチャルに関わったことで、今までにない新しい音の作り方を経験しました。
逆に仕事をしていて大変なことはありますか?
山口 バルスが今のように整った体制になる前の話ですが、その頃は今よりも個人の裁量が大きくて、入社間もない僕もその一人でした。インターンの経験もあったことから、すぐに3〜4千人規模の視聴者がくるイベントを任されたりして最初は不安でしたね。主体性やスピード感を持って臨まないと成立しないので、その辺は鍛えられたと思います(笑)。さらに主体的に動くということは、自分が「こういう音にしたい」と思えばそれがダイレクトに意見できるということにも気付いたんです。自分のやりたいこと、表現したいことをどんどんアウトプットして、それを世に出せる。責任を持って取り組まなきゃいけないというのは大変なことではありましたが、入社間もない時期でも自分の意見を言ったり、やりたいことを実現できる環境は素晴らしいなって今でも思っています。
雨宮 まだ入社半年なので、大変だなと感じているところは特にないです(笑)。映像やCGなど、業界出身のそれぞれのプロがいる中に身を置いているので、緊張感を持つようにはしています。サウンドって、一定のクオリティはあってもこれが正解っていう基準はないので、自分の価値観を信じて誰が聞いても「良い音だよね」って言ってもらえるように、これからも試行錯誤していきたいですね。
これまでエンタメ業界にずっと身を置いている雨宮さんだからこそ感じるバルスの印象は?
雨宮 入社してまず凄いなと思ったことは、残業がなかったり土日があったりすることです。エンタメ業界って残業休みなしは当たり前なので(苦笑)。そういうところが整えられているのって、この業界じゃなかなかないですよ。もちろん、完全に残業がありませんってことはないですし、イベントで土日出勤になったりもしますが、そしたら代休をちゃんと取れるようになっているんです。働き方が整っているところは、本当に凄いなと感じています。
今はお二人だけのチームですが、今後どのような方と一緒に働きたいですか?
山口 音楽だけに関わらず、これまで何かに打ち込んだことがあるなど、何事にも熱意を持って取り組める人と一緒に働きたいなと思っています。先ほど雨宮も言っていましたが、正解がない表現を突き詰めていく上でもそういう経験が大事になってくるのかなって思っています。
雨宮 僕自身、音が好きだからこの業界に入ってきたので、音が好きな人と一緒に働けたら嬉しいです。新しいものをどんどん取り入れているので、常にアンテナを張り巡らせてそれを吸収できる方は、バルスに向いているんじゃないかなと思います。
やはり専門知識は必要ですか?
山口 業界で働いたことがあるかどうかはそんなに重視されていないと思います。個人で音楽や音関係の作品を作っていた程度の知識があれば大丈夫かなって。それよりも、その作品がこちらに訴えかけるような何か光るものを感じることができれば、クオリティは入社後にどんどん磨いていくことができると思いますので。
では最後に、今後挑戦してみたいことを教えてください。
山口 バルスが、バーチャル世界のライブイベントなどにおける“音”の面でのスタンダードになっていけたらいいなって思います。アーティストさんが低価格で実施できる小規模イベント(SPWN ARENA)が最近増えてきたのですが、アーティストさんから「音がすごく良かった」と言ってもらえることが多くて。僕個人としてはライブ感がありつつもスッキリ聴ける音を目指しているんですけど、これからもイベントの規模に関わらず、より良い音作りができたらいいなって思っています。
雨宮 これまで実写をメインにやってきましたが、バーチャルでの音作りにも挑戦していきたいなと思っています。トーク配信ひとつとっても、バーチャルでの口の動きと音を合わせるのって結構大変な技術がいるんです。個人的に、バーチャルのファンの皆さんは耳がいい人が多いなという印象を受けているので、そういう方たちに認めてもらえたら嬉しいですね。音の良し悪しで、パフォーマンスの見え方も大きく変わってしまいますし。なので、まずはバーチャルでの音の作り方を意識しつつ、その上で新しい音を作っていけたらなと思います。
山口さん、雨宮さん、ありがとうございました。
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※この記事は2023年3月時点の情報です。