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ホホジロザメと旅人に見る中道進化論(進化の法則は北極のサメが知っていた 渡辺祐基著より)
おはこんばんちは!
どうもエロ界の王とレインメーカーことバーテンの貴さんです。
今回は(進化の法則は北極のサメが知っていた 渡辺祐基著より)シリーズです。毎回言っていますがネタバレが嫌な人は書籍を読んでから本稿を読んでみてください。早くも何人かから「読んでみたくなった」という声が届いていて嬉しい限りです。僕に読んでほしい本とかあれば直接渡すとか送り付けてくれれば読みます。こんな風に記事にするかはわかりませんが。
ホホジロザメはやっぱり凄かった
ホホジロザメと聞いてどんなイメージを持ちますかと聞けば世代を問わずスピルバーグ監督の「ジョーズ」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。好き嫌いを問わずその認知度は凄いと思います。いまだに毎年サメ物のB級映画が生まれていることからホホジロザメと映画「ジョーズ」の影響力の凄まじさを感じることができます。
そのホホジロザメのことについてざっくりと説明してみます。以下Wikipediaからの引用なので知っている人は読み飛ばしてください。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ホホジロザメ(頬白鮫、Carcharodon carcharias)は、ネズミザメ目ネズミザメ科ホホジロザメ属に分類されるサメ。本種のみでホホジロザメ属を形成する。ホオジロザメとも。「白い死神」とも呼ばれる。ホホジロザメの名称は日本魚類学会発行の日本産魚類目録に記載された標準和名である。
亜熱帯から亜寒帯まで、世界中の海に広く分布している。北はアラスカやカナダ沿岸にも出現した記録がある。アメリカ合衆国や南アフリカ共和国、オーストラリア、ニュージーランドの周辺海域、地中海等で多く見られ、日本近海にも分布する。2009年には、メキシコ-ハワイ間の深海にホホジロザメが集う海域があるという研究結果が公表され、この海域はホホジロザメ・カフェと呼ばれている。
側頭部が白いことが和名の由来。胸鰭裏側の先端部には、大きな黒斑がある。背側は濃灰色から黒色、腹側は白色で、体を側面から見ると、背側と腹側の色は1本の線ではっきりと分かれている。
体型はがっしりとした流線紡錘型で、尾鰭は上下の長さがほぼ等しい三日月型。平均的なホホジロザメの体長は4.0-4.8メートル、体重680-1,100キログラム。最大体長と体重に関しては諸説あり、一致した見解が無い。体長11メートルを越える巨大な個体も報告されているが、専門家の意見では体長6メートル、体重1,900キログラム程度が最大と見積もられている。推定値ながら、台湾沖やオーストラリア沖などで、切り落とされた頭部の大きさなどから体長7メートル以上、体重2,500キログラム以上と推定される個体が捕獲されたことがある。大きさや体型が似たウバザメが見間違われることもある。
歯は非常に鋭利な正三角形で、長さは7.5センチメートル、のこぎりのようなギザギザを持つ鋸歯(きょし)状縁になっている。皮や筋肉を切断するのに適した形状で、ホホジロザメは獲物から一噛みで約14キログラムの肉塊を食いちぎるといわれている。歯列は3段あり、歯が1本でも欠けたり抜け落ちたりすると、すぐに後ろの歯列がせり上がってきて古い歯列を押し出す。これはサメ類に共通の特徴であり、歯は何回でも生え変わる。
ヤバいですね。Wikipediaだけでこの面白さヤバくない?ホホジロザメ・カフェとか超かわいいんですけど???イケない、うっかり心の中のギャル出ちゃった。というぐらいに魅力的な生き物なんですね。十分凄いこのホホジロザメなのですが更に凄いところが(進化の法則は北極のサメが知っていた 渡辺祐基著より)の中で紹介されています。
皆さんは学校で生物を大まかに二種類に分ける言葉を習ったと思います。「恒温動物」と「変温動物」です。ざっくり説明すると。自分で環境より高い体温を保ちながら変温動物に比べると時間を問わず機敏に動くが大量消費が必要になるのが恒温動物。基本的に環境より低い体温で体温を上げるために環境に依存する、条件を満たさないと機敏に動くことができないが省エネなのが変温動物。超ざっくりなので気になる人は自分で調べてくださいね。
基本的に魚類というのは変温動物です。環境に依存しやすいことから基本的には生息する場所というのが限られてきます。そこでおかしいなと思いませんか。マグロやホホジロザメはかなりの広範囲を移動するじゃないかと。そこなんですよ面白いのは。実はマグロやホホジロザメは体温が水温より約10度ほど高いのです。なので彼等は「中温動物」なんですね。体の構造を見ればわかりますが特別な全く新しい何かを持っているということでもないです。そこからわかるのは進化というのは神様が一発逆転のための何かを与えてくれるような突飛な事ではなくて、それまでにある基本的な事を最適化していくことなんだということがわかります。
じゃあ中温だとどうなるかということなんですが単純に速く遠くに行けます。体温が高いということはある程度消費量が多いということなんですけどそうなると環境に対する依存度が高くなります。例えばエサが無くなれば餓死してしまうということです。つまり早く遠くに行けるということは広範囲で生きていけるということです。そうなると環境に対する依存度が減るということです。しかし基本的には変温動物なので省エネもできます。
この中温動物の大まかな特徴なのですが。大きい、運動量が多い、消費が多い、生育が遅いというのがあります。なんだかそもそも人間に近いなという気がしてきますね。
中道を行くということ
進化というのが一発逆転ではないことがわかったと思います。また中道という言葉も誤解されやすいなと思うのですが。その時その時に適した道を行くということなのですがど真ん中を行けばいいというわけではありません。つまりは適時セッティングすることが大事だよということです。一人で駄目なら人と補い合うということもそのうちの一つです。
先日のペンギンの記事で極端に見えても相反する部分でバランスを取っていると述べました。確かにわかりやすいので最初は極振りして自分に合うところを探すというのはセッティングの定石なのですが。いつかはズレてきますその時に適時中道を見つけようということです。
このホホジロザメ的な生き方というのは旅人が近いのではないかなと思います。旅人というのもだいぶ広義ですが腰が軽い人と解釈してもらえればよいです。ここでこのシリーズでのテーマである心理的な熱量が出てきます。熱くもないが冷めてもいないということです。広範囲で活動して色々吸収するが基本的には省エネ思考というところが似ているなと思います。ホホジロザメ・カフェ的な集いの場を持っていたりするところもなかなか近いと思います。
恒温動物的要素が大きくても環境に依存するし、変温動物的要素が大きくても環境に依存しがちです。良い悪いのというのは無いので個人的には生きてりゃええやんと思います。自分がどういう生き方をしたいかが大事だということです。ここで人間の良さがわかったでしょ?そう進化を待たなくても生き方を選べるということです。
ここで中道的な考え方が大事になってきます。どこかの部分は恒温動物的でどこかの部分は変温動物的というような感じでチョイスしていけばよいと思います。男女で考えてみても面白いと思います。女性が男性性をある部分ではチョイスするのも面白いしその逆もアリです。そんな風に考えていくと大きく括ることにわかりやすさぐらいしか便利なところはないということもわかると思います。
僕はそんな感じで自分の海を自由に泳いでいる感じがします。サメというよりはクジラですが。では、バイチャ!
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