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災害の国、日本
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「こんちは〜」
「あぁ、いらっしゃいませ」
「やっぱり冬なんだね〜、最近寒くてさ」
「この冬は割と暖かくて助かるんですが、逆に寒さに慣れないですよね」
「正月も終わると早いね〜」
「年明け早々、ホントにどうしたの?ってくらい、
辛いニュースばかりでしたしね」
「日本はさ、言ってしまえば災害の国じゃない。
それなのに、まだまだだとは思わない?国や自治体の対策がさ」
「毎年のように大きな災害が起こっているわけで、
なんとかならない?って思います」
「数々の大きな災害を乗り越えてきてるんだよね、日本は。
にもかかわらず今回の地震でも、まだ被災地の避難所に食べ物がない、
水がないとかって言ってる訳でしょ。
大きさ災害を乗り越えて来ても、その教訓が何一つ活かされてないのは
どういうことなんだろうね」
「対策を本気で考えてないんでしょうか?」
「国も自治体もね。ただ、自治体には予算の限界もあるだろうから、
これは国家的に国家レベルでやる必要のある問題なんだ」
「それにいわゆる大企業の対応も、見てて何とも歯がゆい」
「こういう時にどうして協力がないんでしょうね」
「災害のたびにすぐ駆けつける製パン会社だってある。
日本で大きな商売しているくせに、
こういう時に何の手も出さないってことが信じられないよ」
「だってさ、近県だけじゃなく同じ県内だって、比較的影響が少なくて、
普通の生活が出来てる地域もあるのに、食べ物がないなんて考えられるかい?
道路が寸断されてて行くことが出来ないって言うのかもしれないけど、
ここは日本なんだぜ。海外の山奥じゃない。
自衛隊や消防庁にどれだけの装備があると思ってるんだよ。
届けられないなんて単なる言い訳にしか過ぎない」
「現場の自衛隊や消防庁、警察関係の隊員達はホントに頑張っているんだと思います」
「そうなんだ。本当に頭が下がるよ。
隊員達は眠るのでも、大きな部屋に雑魚寝なんだ。しっかり休むことも出来ない。寒さと雨や雪の中で懸命に活動してる」
「となると、原因はやはり行政、国ですね」
「あぁ。情けなくて涙も出ない。人災だと言っても過言じゃないね。
起こることがわかっているの放っておいてるんだからね。
危機意識なんてもの、今の政治家には微塵も感じられない」
「これでさ、必ず起こると言われている南海トラフの地震や
首都直下地震なんて起きたら、日本は終わるよ」
「国民はどうでしょうね」
「そうなんだ。国民にも問題はある。やっぱりどこか他人事でしょ。
実際に自分自身に降りかかるまではなかなか現実味を実感出来ない。
今回、あれだけの被害の出てる地震の最中、
駅伝なんかやってワイワイ騒いでいるんだから、
国民の危機意識も低いと言わざるを得ないな」
「新年早々だって言うのに、日本に明るい未来は見えないですね」
「まったくだね。どう贔屓目に見ても、今のままじゃ日本に明るい未来はない。
災害は、それを機に大きな変化や進化、
見直しをするための大切な転換点にもなり得るんだ。
ここでいい加減本気に国だけじゃない、国民も一体となって
これからの防災対策に取り組むべきなんだよ。
災害に強い鉄壁な国を作り上げることにお金も人も遣わなくては、
この先の日本はないってことに気がついて欲しいものだね」
「時間はありませんからね」
「あぁ。明日、いや次の瞬間にだって、
地震やその他の大災害が起こらないなんて、誰一人自信もって言える人は
いないんだからね」
「・・・」
「コーヒー入りましたよ」