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お年賀は、「違う場所にいるバディ」

2025年元日。美しいお年賀が届いた。

Webメディア「CORECOLOR(コレカラ)」クラファンのリターンのZINE。

CORECOLORの編集長であり、私のライターの師匠でもある佐藤友美(さとゆみ)さんが毎日更新しているコラム「今日もコレカラ」の366日分を1冊にまとめたもので、購入する際に悩みや興味があることをコメントすると、「○月○日がおすすめ!」と手書きのメッセージが書かれた栞をそのページに挟んで贈ってくれる。

栞が挟まれていたのは、2月27日の「違う場所にいるバディ」というコラム。昨年、愛知バスケのWEBマガジンを立ち上げ、アリーナを中心にしたまちづくりについての取材を重ねるうちに「場づくり、仲間づくり」に興味への興味が高まった私へ、勇気が出るメッセージが綴られていた。

同じ思いを持って、違う場所にいるから、役に立てることもあるのかもしれない。そういえば、テレビドラマで見るバディは、同じ職業や同じ部署の人同士とは限らない。

「今日もコレカラ」ZINE  まだ、全然間に合う


ライターは、常に輪の外にいる存在だ。5年以上も毎週のように取材しているチームであっても、どれだけ親しい関係を築いたとしても、中の人にはなれない。時々、ふと、その見えない壁に寂しくなることもある。けれど、だからこそできることの方がその何十倍もあることも知っている。


ZINEと一緒に送られてきた挨拶文には、こんな言葉があった。

ずいぶんな厚みの一冊になりましたが、毎日書き続けるとこの分量になるんだなあと、とても感慨深い気持ちになりました。

私が書く文章は、紙とデジタルが半々くらい。WEBに掲載されている原稿は、どんなに熱量を込め、どれほど時間を費やしたとしても、物質的な重みや手触りがない。それゆえ、書いたという実感を得にくい。
先日数えたら、私が運営しているWEBマガジン「愛B cafe」だけでも、1年間で100本の記事を書いていて、驚いた。そりゃ、忙しかったはずだ。366日には及ばなくても、その3分の1は積み重ねたんだなと、2024年の自分を褒めたい気持ちになった。

積み重ねを視覚化してくれた、このZINEは道標になる。


3cmほどあるZINEの小口には素敵なデザインが施されている。これを実現するには、ページの小口側の5ミリくらいの部分に、パラパラ漫画のように、10ページにつき約0.1ミリずつずらした画像を手作業で入れておく必要があるそうだ。想像するだけで発狂しそうな、この素敵な装丁を手掛けたのは、さとゆみゼミの同期の加藤京子(かときょ)さん。そして表紙・裏表紙、栞の挿画は、同じく同期の島袋匠矢(シマ)さんが描いている。美容師であり、水彩画化でもあるシマさんも、毎日絵を描いている。積み重ねている人だ。

さとゆみゼミの同期はまさに「違う場所にいるバディ」。バディたちが作り上げたZINEは、誇らしく、愛おしい。そして多くの刺激をくれる。


2025年は、書くことをもっと深めてみたいと考えている。これまでとは違う角度から見つめてみたいと思っている。
そのために、「違う場所」をあと2、3ヶ所開拓して、一緒に戦うバディをもっと増やしたい。


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