インドネシア移民局、新ビザ料金とシステム変更を発表:バリ旅行者への影響は?(2024年12月更新)
インドネシア移民局は、ビザ料金の新たな調整と申請システムの変更を発表しました。この改定には、短期滞在ビザの据え置きから長期滞在ビザの値上げまで、さまざまな変更が含まれています。特に観光客や長期滞在者にどのような影響を与えるのか注目されています。
変更点の詳細
1. 30日間観光ビザ(VOA、eVOA)は変更なし
料金:IDR 500,000(約50万ルピア)で据え置き。
申請:公式ウェブサイトでオンライン申請可能。最大5件まで同時申請ができ、グループ旅行にも便利。
利点:ングラライ国際空港で自動ゲートを利用可能、入国審査がスムーズに。
2. 90日・180日ビザの新料金
最大90日間滞在:IDR 1,500,000
最大180日間滞在(社会文化ビザ):IDR 2,000,000
3. 長期滞在ビザの大幅値上げ
例:2年間のKITAP(定住許可証)は、IDR 1,750,000からIDR 5,000,000に増加。
長期滞在者にとっては、今回の値上げが負担となっています。
利便性向上:オンライン申請と延長
かつては観光ビザの延長のために移民局へ3回出向く必要がありましたが、現在では完全オンラインで手続きが完結します。
延長料金は追加でIDR 500,000。観光客にとって利便性が大幅に向上しています。
移民局の方針と今後の変更
2024年11月、移民局はVFSグローバルと提携し、ビザ申請プロセスをデジタル化する取り組みを進めています。これにより、2025年にはさらなる制度変更が予想されています。
移民局長のシルミー・カリム氏は、「外国人旅行者の利便性を向上させると同時に、不正利用の取り締まりを強化する」と述べています。今年1月から11月までの間に、1,062人の外国人が入国拒否され、407人が出国を遅延させられました。また、178人が国外退去処分を受けています。
まとめ
今回のビザ料金改定は、短期観光客にとっては大きな変化がなく、利便性が向上する一方で、長期滞在者や定住者にとっては大きな負担増となりました。また、VFSグローバルとの提携により、ビザ申請プロセスのデジタル化が進む点は歓迎すべきポイントです。
一方で、不正利用の取り締まりが強化される中、外国人旅行者に対する透明性のある運用が求められます。バリを訪れる旅行者やデジタルノマド、移住者にとって、今回の改定をきっかけにビザに関する知識を再確認し、滞在計画を立てることが重要です。
旅行者にとって利便性の高いeVOAは今後も人気を集めるでしょうが、2025年以降のさらなる制度変更には注意が必要です。バリの魅力は変わらないものの、こうした制度変更が観光や移住者にどのような影響を及ぼすのか、引き続き注目していく必要があります。