ウブドってこんな街
無事SIKI Baliも卒業して、仕事を探しながらウブドに住むことになりました。今回は、私が住むことになったウブドの紹介をします。
ウブドは歴史ある古い町
ウブドの正式な住所は
インドネシア共和国バリ州ギャニャール県ウブド群ウブド村。
ウブド村といっても、これは行政的な村で昔はウブド村とパダンテガル村に分かれていました。これを行政の関係で今はウブド村と一つにしているんですね。
ウブド村ができたのは8世紀ごろと言われています。
ジャワのえらいお坊さんが、アグン山詣での途中にこの地に立ち寄り、2つの川が合流する場所(今のチャンプアンという土地)で瞑想したそうです。
その時建立したお寺が今のグヌンルバー寺院だそうです。
お坊さん一行はその後目的地であるアグン山に向かいましたが、お弟子さんの何人かがこの地に残って街を作っていったそうです。
それがウブドの始まりとか。
ちなみに、この地には薬草がたくさん生えていて、薬草=ウバドがなまってウブドになったと言われています。
ウブドは伝統芸能の村
ウブドには数多くの伝統舞踊劇団があり、毎晩観光客相手に伝統舞踊公演を開催しています。
また、絵画や彫刻などの芸術家も多くいます。
なぜウブドに芸術家が多いのか?それはオランダとの深い関係があるからです。
18世紀ごろから、オランダやバリ島を植民地化していきました。
その際、各地でオランダに対する抵抗運動が起こったのですが、ウブドのあるギャニャールは早くからオランダと手を組んでいたそうです。
バリ島内の各地を支配下に置いたオランダは、各地で昔から行われていた舞踊などを禁止しました。理由は舞踊などで村人が集まるとオランダへの抵抗運動につながるからという事だそうです。
しかし、早くから親オランダ国であったギャニャール、ウブドは伝統舞踊を行う事を許されていました。それによりバリ島各地の舞踊家や芸術家がギャニャールに集まってきたそうです。
1900年代中旬からヨーロッパで爆発的なバリ島ブームが起こり、多くの観光客がバリ島を訪れるようになりました。
この時、すでに芸術の村として有名だったウブド村にヨーロッパの芸術家たちが集まり、バリ島の伝統芸術との交流が盛んにおこなわれたそうです。
その様な経緯で舞踊以外にも絵画や彫刻などもウブドで盛んになったそうです。
ウブドは観光の街
ウブドは古くから芸術の村として有名で、100年近く前から多くの芸術家を中心に観光客が沢山訪れていました。
また、そんな観光客を相手にした、宿、レストラン、そしてツアーガイドも昔から発達していたそうです。
バリ島の中では小さな村ですが、年間100万人以上のかんこうきゃくがおとずれる村です。
意外と住みやすい村
ウブドは空港などがあるビーチサイドや州都デンパサールからは離れています。そのため、領事館など公的な手続きをするとか、買い物をするとなったら、南部エリアまで行かなくてはいけません。
また、コンピューターや電気製品なども南部エリアまで行かないと希望するものが手に入らなく、生活するには不便と感じるかもしれません。
しかし、観光客向けのレストランやカフェが多くあるので、食べるものに困るという事はなく、また日本人も多く住んでいるので、何かあった時の相談相手はたくさんいます。
そして何より、ちょっと郊外に出ただけで、田んぼや森、渓谷といった自然がたっぷりあり、便利な田舎といった感じです。
趣味がサーフィンとか、ビーチが好きといった方、クラブyアディスコなど夜遊びが好きな方にはつまらないと感じるかもしれませんが、自然や田舎が好きな方には、とても住みやすい場所だと思います。
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