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【シャニソン】ストレイライト プロデュースシナリオ01「WE WILL BE」感想

冬優子誕生日おめでとう!!!!!!!!!

記事の画像は現時点のシャニソンで一番可愛い黛冬優子さんです。

おめでとう
おめでとう
今年の誕生日コミュおすすめです。
今年からはシャニソンでもお祝いできます。

祝福しろ。誕生日にはそれが必要だ。
冬優子の誕生日が年の瀬なのでつい今年を振り返ってしまいますが、冬優子は今年もライブにイベントはもちろんのこと、シチュエーションドラマや【推しの子】や各企業とのコラボ企画、また現在進行形で取り組んでいる異次元フェス宣伝隊長の仕事など、例年以上に大活躍だったと思います。
今年も最高のアイドルであり続けてくれてありがとう!
冬優子の輝く姿がたくさん見られて充実した一年でした、と言うにはまだ少し早いので、あと残り1ヶ月の年内の活躍も期待しています。私もまだまだ全力でプロデュースしていきます!これからも冬優子の歩みが輝きで満ちたものでありますように。
というように、世界が黛冬優子を祝福するそんな日に私は怪文書を投稿します。例によってシャニマスコミュの感想文です。

人間はどんなことにでも慣れる存在でして、シャニマスが忙しくてシャニマスができないと嘆いていたのも僅か数日、すっかりシャニソンのある生活にも適応し始めております。リリースから20日ほど経った今、個人的なシャニソンをプレイしての感想ですが、ひとつのゲームタイトル内で各々好きな遊び方ができるので、シャニマスが好きな人であれば楽しむことはできると思いますし、本家enzaシャニマスとの両立を実現しようとしている姿勢が感じ取れて、コンセプト自体はそんなに悪くないんじゃない?って感じです。もちろん、全部が全部手放しで褒められるわけではないですが(凸の仕様とか極悪すぎるっぴ……)シャニマスの新サービスとしては悪くないと思います。シャニソンではアイドルの育成、カードゲーム、音ゲー、MV鑑賞や、アイドルたちのSNSを閲覧したり、事務所の壁になってアイドルたちの様子を眺めたり、色々な遊び方ができますが、やはりシャニマスはなんといってもシナリオ。当然、シャニソンの実装コミュも気になるところであります。

シャニソンのコミュにはいくつか種類がありますが、多くのプレイヤーが最初に触れることになるのがプロデュースシナリオだと思います。プロデュースシナリオは、本家enzaシャニマスのイベントシナリオをベースにし、シャニソン用のアレンジと新規書き下ろしのシナリオも追加されています。ストレイライトの場合は、イベントシナリオ「Straylight.run()」の内容が元になっています。
なので、今回はシャニソンのストレイライトプロデュースシナリオ01「WE WILL BE」について、元シナリオである本家イベントシナリオ「Straylight.run()」の内容も混じえつつ感想文を書いてみたいと思います。

※この記事を読み始める前に

  • 当記事は私個人の感想や考えを長々書いたものです。あらかじめご留意ください。

  • 重ねて、当記事は以下についてのコミュ内容などの盛大なネタバレを含みます。問題ない方のみ閲覧いただければと思います。

  • シャニソン ストレイライトプロデュースシナリオ「WE WILL BE」

  • シャニマス イベントシナリオ「Straylight.run()」

  • S-SSR【なるんじゃん?】和泉愛依

シャニソン プロデュースシナリオの構成

シャニソンのプロデュースシナリオは、各ユニットのプロデュースモードを遊ぶことでシナリオを読むことができます。ひとつ留意しなければいけない点が、本家enzaシャニマスと違って、プロデュースシナリオは単体での閲覧機能が存在しません(プロデュースアイドル、サポートアイドルのコミュ、その他ユニットストーリー、アイドルストーリー等は閲覧機能が存在します)。
現状、プロデュースシナリオを読むためにはプロデュースをするしかないので、少々手間…………というか、本家シナリオと読み比べるのだいぶ大変でした。コミュだけ読める機能はやっぱ欲しいよ(切実)
例えば、本家enzaシャニマスでのイベントシナリオは以下のようになってます。

シャニマスイベントシナリオ「Straylight.run()」コミュ一覧

本家だとこんな感じでわかりやすいですが、シャニソンではプロデュースする以外に読み返す方法がないですし、シナリオの全体構成がどうなってるのかいまいち把握しにくいので、一旦コミュの構成内容を以下にまとめてみました。

ストレイライトプロデュースシナリオ01「WE WILL BE」
オープニング「STIMULATION」
------シーズン1------
第1話「WHY?」
幕間1話目
  芹沢あさひ「かんたんっすね」
  黛冬優子「聞くな」
  和泉愛依「ドキドキじゃん!」
第2話「THIRD GIRL」
------サブシーズン夏合宿------
芹沢あさひ
 「電気はどこまでも」
 「確かめたいっす!」
 「いつでも探検!」
黛冬優子
 「ひととき遠く離れて」
 「お手並み拝見」
 「帰る時間」
和泉愛依
 「ヤバ~イ!」
 「わから~ん!」
 「大丈夫!!」
------シーズン2------
第3話「UNEXPECTED」
幕間2話目
  黛冬優子「言わないで」
  和泉愛依「ハンパない~!」
第4話「SUITABLE?」
------シーズン3------
第5話「IS NOT」
幕間3話目
  芹沢あさひ「勝てるよね」
  黛冬優子「知らせたくない」
  和泉愛依「うちってどう!?」
第6話「BURST」
------------------------
幕間4話目
  芹沢あさひ「始まったばかりだから」
  黛冬優子「笑っちゃうくらい」
  和泉愛依「4人っしょ!」
エンディング「.RUN()」

※~話、幕間~などは、便宜上付けている名前なので正式な名称ではありません。

書き出したらめっちゃ多くね?
以上のように、シャニソンのプロデュースシナリオの構成は、
プロデュース開始時の1話
シーズン1~3に各2話ずつ
プロデュース終了後の1話
メインシナリオが計8話

メインシナリオはプロデュースモードをクリアする過程で必ず読むことができます。
各話の内容は本家シナリオとほぼ同じですが、シャニソン用にかなりコンパクトにまとめられています。例としては以下のような感じです。

「WE WILL BE / STIMULATION」より
「Straylight.run()」オープニング「GIRL MEETS」より

テキストだけで見ると、めちゃくちゃ要約してる感じです。ただ、短くまとめるために、細かいテキストの修正があり、それに合わせてボイスもわざわざ新録です。また3Dモデルを用いた演出の違いやアレンジなどから、本家シナリオでの描写と少し印象の異なる場面もあるため、完全な流用とは異なります。

またメインシナリオとは別に、各アイドルの幕間コミュがあります。

「WE WILL BE / 黛冬優子 笑っちゃうくらい」
幕間コミュはこんな感じで、アイドル名とコミュタイトルが表示されます。

幕間コミュは各アイドル毎に3~4話ずつ
(ストレイの場合です。他ユニットは細かく確認してないので違うかも!)
シナリオは4回発生タイミングがありますが、各幕間コミュの内どれか1話がランダムで発生する形式となっています。
そのため、全てのコミュを見るためには、そこそこの回数の周回をしないといけません。
メインシナリオだけを見れば本家シナリオのダイジェスト版のようにも思えますが、ランダム発生の幕間コミュの中には新規書き下ろしのシナリオもあります。各シナリオは短いながらも、本家シナリオの内容を上手く補完しており、本家シナリオが好きな人は是非見た方が良い内容にはなっています。

またユニット全体でのステータス条件を満たすと、サブシーズンの夏合宿が発生します。夏合宿は、追加で3ターンレッスン選択の機会が得られるのに加え、夏合宿でのオリジナルストーリーが閲覧できるようになります。
夏合宿シナリオは各アイドル毎に3話ずつ
ただしシナリオは、夏合宿スタート時に各アイドルの内、一人を選択する形式で分岐します。なので夏合宿の全コミュを確認したい場合、最低ユニット人数/回プロデュースをする必要があります。

「WE WILL BE / ストレイライト 合宿の始まり」より
アンティーカや放クラは5択になります。

夏合宿のストーリーは、メインシナリオの内容との関連性はそこまで大きくないので、今回の記事では取り上げませんが、
一部ネタバレをすると冬優子が可愛かったです(小学生並の感想)

ストレイライトのプロデュースシナリオ01の構成は以上のようになっています。
多分、間違ってないと思いますが、もし間違いあったら後日修正しときます。
細かく確認はしていませんが、恐らく他ユニットも似た構成になっていると思われます。メンバーが5人のアンティーカや放クラはシナリオ読むだけで大変そう……。
このようにシャニソンのプロデュースシナリオは、ひとつひとつのシナリオは短いものの、全て閲覧しようとすると案外そこそこのボリュームになります。マジで閲覧機能実装して……
もし私が知らないだけで閲覧機能があるとかだったら教えてください。
ということで以下から感想文です。

芹沢あさひと黛冬優子の対立と相互認知

「WE WILL BE」のメインシナリオは、ユニットストレイライトの原点とも言えるイベントシナリオ「Straylight.run()」の内容とほぼ共通しています。
物語は、芹沢あさひと黛冬優子の出会いから始まり、思想の相反する2人の対立構造が軸となり話が進んでいきます。

「WE WILL BE / WHY?」より
「WE WILL BE / IS NOT」より
「WE WILL BE / IS NOT」より

黛冬優子は可愛らしく愛らしい『ふゆ』の猫をかぶり、愛想を振りまき周囲の人間に好かるように行動します。対して芹沢あさひは周囲の目など気にせずありのままの自分で行動し他者を惹きつけます。
2人の思想は真逆の在り方をしており、作中では意見がぶつかる場面も描かれます。ですが2人のどちらか一方が正しい、というものではなく、双方に一定の理があります。それをわかりやすく示しているのが、2人に対する和泉愛依の所感です。
芹沢あさひと黛冬優子の2人が目立つ中で、和泉愛依はユニットのバランサー、2人の間を取り持つ潤滑油としての役割を自然とこなしています。(愛依自身にスポットが当たるのはもう少し先の話)
「Straylight.run()」での、2人それぞれの在り方を肯定し尊敬する愛依のシーンは「WE WILL BE」ではカットされていますが、代わりに幕間コミュにて違う形で描かれています。

「Straylight.run()」第5話「FALSE」より
「Straylight.run()」第5話「FALSE」より
「WE WILL BE / 和泉愛依 うちってどう!?」より

またあさひは嫌なことを我慢できる冬優子の強さに対する敬意。冬優子は誰の目も気にせず振る舞い、他者を惹きつけるあさひに対する羨望。互いに己の正しさを信じ行動しますが、同時に2人はお互いのようにはなれない、という意識も持ち合わせています。

「WE WILL BE / IS NOT」より
「WE WILL BE / BURST」より

作中、冬優子は目標としていたユニット内のセンターポジションをあさひに取られ、あさひは己のやり方を貫き通した結果、『海辺のアイドルバトル』にて敗北を喫します。
『海辺のアイドルバトル』終了後、あさひは「現実の中で理想を実現しようとする」冬優子の在り方を認め、あさひと愛依の前で猫を被れなくなった冬優子は、あさひの「ありのままという理想」の在り方をユニットのセンターという形で認めます。水と油のように相反する2人ですが過程を経て一定の相互認知をし、ストレイライトの3人はユニットとして真のスタートを切ることになるところで物語は幕を閉じます。

「WE WILL BE / .RUN()」より
「WE WILL BE / .RUN()」より

原作からして本シナリオは、芹沢あさひと黛冬優子という2人の真逆のキャラクターを軸に、ユニット内での本格的な対立もあり得る緊張感を持ちながら、他ではなぁなぁにされがちなセンターポジション争い、八百長という汚い現実に敗北して終わるシビアなストーリー展開、しかしそれでも簡単には屈しないアイドルたちの力強さなど、アイドルゲームでありながら異様に攻めた、しかしながら完成度の高いシナリオです。
シナリオ内であさひと冬優子は徹底して対比として描かれ、終盤それまであさひの後塵を拝していた冬優子が啖呵を切り、己の信念とプライドを胸にステージに臨むシーンなどは強烈なカタルシスを生み出します。
そして、各アイドルが二面性を持つというユニットコンセプトも非常に特徴的で、改めてストレイライトはシャニマスにおける大発明のひとつだなぁと思います。

コミュタイトルの改題

シャニソンのプロデュースシナリオでは、元シナリオである「Straylight.run()」から各話も含めてコミュタイトルは一新されています。
内容としては以下のようになります。

プロデュースシナリオ「WE WILL BE」
 → 元タイトル「Straylight.run()」
オープニング「STIMULATION」
 → 元タイトル「GIRL MEETS」
第1話「WHY?」
 → 元タイトル「FREEDOM」
第2話「THIRD GIRL」
 → 元タイトル「ENTER MEI!」
第3話「UNEXPECTED」
 → 元タイトル「SING IT!!」
第4話「SUITABLE?」
 → 元タイトル「INVISIBLE」
第5話「IS NOT」
 → 元タイトル「FALSE」
第6話「BURST」
 → 元タイトル「LIBERTY」
エンディング「.RUN()」
 → 元タイトル「WE WILL」

改題の意図はシャニソン用に内容を再構築したためですかね。
元タイトルだと第1話「FREEDOM」と第6話「LIBERTY」の対比とか凄い好きです。それぞれ同じ自由という意味の単語ですが、自由の意味合いが異なるのがあさひと冬優子の在り方の違いそのままの表現で名タイトルだと思います。
とはいえ、元シナリオタイトルの「Straylight.run()」の要素をエンディングに、元シナリオのエンディングタイトル「WE WILL」の要素をシナリオタイトルに持ってきているあたり、本質的に違いはないと示していると思われます。「WE WILL BE」というタイトルは、イベントシナリオ「The Straylight」の内容とも通じるため、なかなか良いのではないかと思います。

シャニソンでの演出

本家enzaシャニマスでは、立ち絵のモーションや表情、SE、BGM、背景、テキスト、フレーム、テキスト外の台詞や間、ありとあらゆる要素を駆使してシナリオを演出しており、毎度非常に見応えのあるものに仕上がっていますが、シャニソンでは3Dモデルを用いて、本家では出来なかった演出を実現しています。流石に現在絶賛先行上映中のアニメや絶賛連載中の各コミカライズほどまではいきませんが、3Dモデルのモーションや、カメラワークによる視覚的表現で、本家enzaシャニマスではどうしても想像するしかなかったアイドルたちの細かい表情や所作が可視化されています。
ええやん!ってところを上げ出すとキリがないので、3つほど抜粋します。

「WE WILL BE / WHY?」より
「WE WILL BE / WHY?」より
「Straylight.run()」第1話「FREEDOM」より
「Straylight.run()」第1話「FREEDOM」より

ひとつめは、「WE WILL BE / WHY?」より。内容は「Straylight.run()」第1話「FREEDOM」にて、現場の責任者を目の前にして挨拶もせず試供品の配布へ向かうあさひと、それに対する冬優子と同じ場面です。この時点で、ほぼ初対面の冬優子があさひの行動に驚愕するのは共通なのですが、シャニソンでの冬優子は口をあんぐり開けて唖然としています。
申し訳ないが流石に表情が面白すぎる
本家との表現の違いがよく出ていると思います。

「WE WILL BE / 黛冬優子 聞くな」より
「Straylight.run()」第2話「ENTER MEI!」より

ふたつめは、冬優子の幕間コミュ「聞くな」より。内容は「Straylight.run()」第2話「ENTER MEI!」にて、プロデューサーがあさひの前で猫を被り続ける冬優子に対して疑問を投げかける場面と同じです。この頃のプロデューサーは、まだ冬優子への理解が甘く『ふゆ』について「作ったキャラ」などと表現しています。冬優子にとっても『ふゆ』こそが自身の理想であり「正しいふゆ」という考えを持っており(本家GRADコミュ以降、この考えはまた少し変化しますが)そもそも本来プロデューサーにすら自分の素を見せるつもりなどなかった冬優子にとって、自身の素の性格がプロデューサーにバレてしまったことは自身の失態だと認識しています。
この場面で、「WE WILL BE」ではプロデューサーに、わざわざ目の前で台バンするくらい力いっぱい抗議しています。本家シナリオでは立ち絵の表現だったので、ここまで力入ってるとは想像していませんでした。
ちなみに私は初見時、距離ちっか…………と完全にキモオタ思考に浸かってました。

「WE WILL BE / BURST」より
「WE WILL BE / BURST」より
「WE WILL BE / BURST」より
「WE WILL BE / BURST」より
「Straylight.run()」第6話「LIBERTY」より
「Straylight.run()」第6話「LIBERTY」より
「Straylight.run()」第6話「LIBERTY」より
「Straylight.run()」第6話「LIBERTY」より

最後に「WE WILL BE / BURST」より。内容は「Straylight.run()」第6話「LIBERTY」にて、あさひのステージを見守る冬優子と同じ場面です。あさひはイベントでの不正に対して、高い点数をつけられた出演者と全く同じ振り付けのダンスをステージで披露することで対抗します。冬優子はそのやり方では通用しないと理解しつつも、ステージのあさひへ「ありのままという理想」が理不尽に潰されないよう、祈るように「頑張れ」と声を出します。「Straylight.run()」では、あさひの好き勝手な振る舞いに対する怒り、それと同時に芹沢あさひという才能に対しての期待、2つのアンビバレンスな感情が読み取れますが、「WE WILL BE」では、ステージで踊るあさひを見守る冬優子は怒りの表情の描写がなく、あさひへの期待の方が強く出ているように思えます。このあたりは再構成における表現のアレンジになるのでしょうが、同じ場面でありながら印象が変わる内容でした。また「WE WILL BE」では、映像表現のおかげでかなり臨場感がある演出になっていたと思います。

この後のあさひや理不尽な現実に対する悔しさや怒りが爆発してしまいながらも、己の信念とプライドを胸にステージに臨む冬優子は、シャニソンでももちろんですが、コミカライズ作品「コヒーレントライト」でも描かれています。シャニソンでは冬優子から見たあさひのステージ、コヒーレントライトではあさひから見た冬優子のステージが描かれているため、原作「Straylight.run()」も含めて読み比べていただくのを強くオススメします。

シャニソンでの新規シナリオ

シャニソンではメインシナリオ以外に、各アイドル毎に3~4話ずつ幕間コミュがあります。幕間コミュには「Straylight.run()」でも描かれている既存シナリオの内容のものもあります。
例えば冬優子の幕間コミュ「聞くな」は、「Straylight.run()」第2話「ENTER MEI!」の内容ですし、
愛依の幕間コミュ「ハンパない~!」は、「Straylight.run()」第3話「SING IT!!」の内容が元になっています。
ですが、それ以外は全て既存シナリオの内容を踏まえて新たに書き下ろされたシナリオです。新規シナリオは短いながらも、本家シナリオの内容を上手く補完しており、本家シナリオが好きな人は是非見た方が良い内容にはなっています。
例えば以下のような内容の話があります。

「WE WILL BE / 黛冬優子 言わないで」より
「Straylight.run()」第3話「SING IT!!」より

冬優子の幕間「言わないで」では、ミニライブ後の冬優子の様子が描かれます。ステージで豹変したあさひと愛依が、冬優子にとっては該当コミュのタイトル通り「UNEXPECTED(想定外)」で、ミニライブのステージ上や、ミニライブ後の楽屋で、冬優子が何を思っていたか。原作で描かれていなかった部分を上手いこと補完してくれたなと思います

「WE WILL BE / 芹沢あさひ 勝てるよね」より
「Straylight.run()」第4話「INVISIBLE」より

あさひの幕間コミュ「勝てるよね」では、『海辺のアイドルバトル』へ向けてユニット内打ち合わせでの冬優子との論争後のあさひが描かれます。「Straylight.run()」では描かれ「WE WILL BE」ではカットされていたアイドル活動の中で「やりたくないこと」に対するあさひの考えなどが着想元だと思いますが、プロデューサーとの対話の形式で描かれます。原作からカットした場面の要素を含めて、新しい視点での書き下ろしをしてくれているので、こちらもなかなか上手な補完です。

「WE WILL BE / 和泉愛依 うちってどう!?」より
「Straylight.run()」第4話「INVISIBLE」より

愛依の幕間コミュ「うちってどう!?」では、『海辺のアイドルバトル』打ち合わせ後、練習に励みながら、あさひと冬優子が持つアイドル像に対して、自身のアイドル像について考える愛依の様子が描かれます。「Straylight.run()」では描かれ「WE WILL BE」ではカットされていた、あさひから愛依へのダンスのアドバイスなども要素として取り入れられています。

これら以外にも、あぁ~そこ描くのね~!という感じの補完シナリオがあり、「Straylight.run()」での各アイドルの解像度が上がる大変良い内容でした。あと、プロデューサーがちゃんとユニットの現状を把握しつつ、各所にフォロー入れてたんだな、と分かって安心しました。
一応、何十周もプロデュースしたので、幕間コミュは一通り見れてると思いますが、冬優子と愛依が4話あるのに、あさひだけ3話しかないので、もしかしてまだ見れてない話があるかも……?
もし未読のものが後日確認できたら、コミュ構成のとこに追記しときます。

「WE WILL BE」で描ききれなかった場面

以上のように本家シャニソンのコミュも見どころは非常に多くあるので、コミュ読み専の方にも頑張って見ていただきたいな、とは思うのですが、それはそれとして、やはりシナリオボリュームについては本家より少ないのは事実です。本家enzaシャニマスは、イベントシナリオ本編に加えて、配布S-SSRのサポートコミュでの補完もありますので、どうしても読み応えのガッツリ感は本家が圧倒的に上です。逆に短いので気軽に読める、という利点ももちろんあります(だったら閲覧機能は実装してくれ……)。
また「Straylight.run()」では描かれているのに、「WE WILL BE」ではカットされた場面も数多く存在します。1コミュあたりのボリュームは、20台詞前後程度に制限してるようなので仕方なし。
以下では、シャニソンではカットされている内容をいくつか紹介したいと思います。シャニソンからの新規の方には、是非本家のイベントシナリオも読んでenzaとシャニソン双方向で楽しんで欲しいなと思います。

「Straylight.run()」第3話「SING IT!!」より
無許可で路上パフォーマンスしたあさひを叱るプロデューサー
S-SSR【なるんじゃん?】和泉愛依「ロッキュー!」より
ミニライブ本番前にくっそ余裕ぶっこいてる冬優子
「Straylight.run()」第5話「FALSE」より
先にも書いたとおりです。
「Straylight.run()」第6話「LIBERTY」より
アイドルが戦うってのがどういうことか、見せてくれる冬優子
「Straylight.run()」エンディング「WE WILL」より
あさひに面と向かって「あんま好きじゃない」と言う冬優子
「Straylight.run()」エンディング「WE WILL」より
それに対するあさひ

昔はここ何の気無しに読んでたんすけど、今見ると泣くわこれ
「ありのままの冬優子を、黛冬優子を
 嫌がる人しかいないわけじゃないってことは知っていてくれ」

「Straylight.run()」エンディング「WE WILL」より
言うことを聞かない2人にキレる冬優子

エンディングに入ってテキストフレームの色がユニットカラーに変わる演出、いいよね……(いい……)

S-SSR【なるんじゃん?】和泉愛依「シー」より

まぁ、一番見ていただきたいのはここなんですけどね。
S-SSR【なるんじゃん?】和泉愛依のコミュです。冬優子のアイドルとしての原点、幼い頃の憧れの話が出てきます。
「みんなで力を合わせれば、もっともっとキラキラになれる──」
冬優子は、もしかしたら意識していないかもしれないんですが、
あなたの憧れの原点って「ユニット」なんじゃないですか……?
とりあえず、未読の人は「Straylight.run()」も読んでください。
あと、イベントミッションを達成してプチセレクションチケットを5枚集めてS-SSR【なるんじゃん?】和泉愛依を交換しなさい。
以上!

終わりに

シャニマスはストレイライトだけでなく、他に7ユニットもいますので、各ユニットのプロデュースシナリオも読み込んでみると、きっと面白いと思います。
私はまたストレイの新シナリオが実装されるまでは、とりあえずストレイのランクSSのフェスユニットがまだ出来てないのと、チャレンジツアーもステージ30までクリアできてないので、そのへんの達成を目指してやっていきたいです。
enzaシャニマスで表現しきれない部分を想像するのも楽しかったのですが、そういった部分がシャニソンやアニメやコミカライズでの視覚的表現で可視化された点は意義深いな、と個人的には思っております。

ストレイライト プロデュースシナリオ01 メモリアルライブより

このように、enzaシャニマスだけでは観測例が少なかった足を組んで座ってる冬優子も多く見られるようになりました

とはいえ、これらはやはり本家enzaシャニマスがあったればこそ!
シャニソンやアニメのコンセプトを見る限り、シャニマス運営サイドはenzaだけ、シャニソンだけ、アニメだけではなく、それらが相互に作用してシャニマスというコンテンツを全部合わせて楽しめるように作っており、本気でenzaシャニマスと他サービスを両立するつもりでいるように見えます。
要するに運営は「全部追え」って言ってます。我々は試されている。
頑張ろうな。

本日の主役、黛さんもこのように申しております。

終わり

2023年12月4日追記

冬優子!!SOS MV400万再生いってる!!!
凄い!誕生日とWでおめでとう!!!

はづきさんもアナウンスありがとうございます。

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