見出し画像

生活の建築知識.17

おはようございます。

照明器具に関する種類の説明(生活の建築知識.12)を以前しましたが、今回は照明器具の光源色について説明をしていきます。
ごく一般的に認識されている光源色は昼白色と電球色だと思います。
しかし、種類がちゃんと揃っている家電量販店にいくと温白色というものもあり、さらに私たち建築分野では昼光色も取り扱いがあります。
それぞれ色が違うのと、その使用用途も異なるため適切に取り扱うと空間演出や目のストレスがない環境に改善出来ることもありますので、参考にして頂ければと思います。

上記にあるように主に4種類の光源色を並び替えてみると、
・昼光色:5700〜7100k
・昼白色:4600〜5500k
・温白色:3250〜3800k
・電球色:2600〜3250k
となり、上から順に黄色味が増してきます。
右横に 数値kと記載しましたが、色温度と言われるもので、光源色を数値で表したものとなりケルビンという単位になります。
見た目の感覚とは異なるかもしれませんが、色温度が上がるほど青白い光源色となります。
こちらの数値は市販されている電球のパッケージに実は記載がありますので、気になった方は確認してみてください。

光源色も最終的には好みの部分がありますが、色の特性を活かして適した使い方が可能です。
・昼光色
青白い色をしており、冷たい印象を受けるかと思います。
文字などがハッキリと見える特性があり、勉強や作業場に適しているとされています。
・昼白色
青みが少し抑えられた自然光に近い色とされています。
こちらも作業などに適しており、キッチンや家事を行うスペースに採用されます。
また、メイクを行う際も自然光での見え方を意識するときは昼白色が適していると言えるでしょう。
・温白色
ここから少し黄色がかった色となります。
こちらも自然光に近く、演色性と言われる性質に優れています。
演色性とは物を鮮やかに見せる性質であり、こちらもメイクやディスプレイ用の光源として適しています。
また、食卓・ダイニングに採用しても良いと思います。
・電球色
ご存知の通り、黄色がかった落ち着いた雰囲気のある光源色となります。
他の光源色と同じ照度であっても暗く感じる特性があり、リビングなどのリラックスしたい空間に採用することが多いとされます。
暗く感じてしまうため、作業をする空間にはあまり適していないと言えるでしょう。

光源色をそれぞれの用途に応じた場所ごとに設置していくことで、目へのストレスは軽減出来るかと思います。
一点注意として細かく分けすぎてしまい、空間は一続きなのに光源色がバラバラとなってしまうケースがあります。
そうするとなんだかまとまりのない空間として見えてしまうので、スポット的に使う光源色以外はある程度同じ色を採用するとまとまりが出ます。
特に温白色か電球色を基本にして、一時的に使う洗面室や作業場などの光源色を違ったものにする方法をおすすめします。

もちろん決まったルールがあるわけではありませんので、お好みで光源色を選んでもらって何ら問題はありません。
選び方がよくわからないという方や目が疲れやすいという方に少しでも参考になれば良いと思います。

では、また。

いいなと思ったら応援しよう!