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家父長制暴力に反対する国際デー

原文:https://freedomnews.org.uk/2024/11/25/international-day-against-patriarchal-violence/
原文掲載日:2024年11月25日
著者:クリスティーナ゠サイクスとマテオ゠スガンバティ

フェミサイドやレイプなど女性と少女に対する暴力に反対する16日間アクションがデモで幕を開けた。

本日(11月25日)は家父長制暴力に対する国際デーだ。既に週末には多くの行動とデモが行われている。

アジアから欧州、南北アメリカ大陸まで、デモは今日から16日間続き、国際人権デーでクライマックスを迎える。英国では、11月29日にブライトンで大規模な「夜の奪還」デモ行進が計画されている。

女性と少女に対する暴力は、依然として、世界で最も一般的で蔓延している人権侵害の一つである。国連によれば、世界の女性のほぼ3人に1人が、生涯に少なくとも一度は身体的・性的暴力を受けている。2023年には、少なくとも51100人の女性がパートナーや家族に殺された。これは、10分に1人の割合で女性が殺されていることになる。

「外出する時は自由でいたい、勇敢ではいたくない」11月23日のフランスのデモ。写真はKurdistan au feminin

フランスでは、パリ・グルノーブル・ストラスブール等でデモが計画されている。「私達の闘争は国民国家が押し付けた国境で止まりはしない」とストラスブールのデモの呼び掛け文は述べている。「反家父長制闘争は国際的であり、あらゆる形態の人種差別・ファシズム・帝国主義・植民地主義に対する闘争と切り離すことはできない。」

マドリーでは、市議会と地方当局の「ジェンダー暴力ネットワーク」の労働者が24時間のストライキを行う予定で、ストライキによって、資金が不足していること、そして、ネットワークの実質的に全資源が外部企業にアウトソーシングされ、最低価格での提供競争が行われていることを強調する。そのために、「サービスが不安定になり、労働者の労働条件と女性・その娘や息子・その生活環境を対象とするケアの質の全般的低下」が引き起こされていると労働者達は述べている。

CGTとCNTを含む労働組合が承認したマドリーのデモのポスター。

メヒコでは、「マドレス゠ブスカドラス」を含むフェミニストのコレクティヴや組織が、国家のアジェンダからフェミニズム運動の自律性と独立性を奪還する必要を強調している。本日のメキシコシティでの大衆集会に先立ち、参加グループは「フェミサイドの暴力・失踪・人身売買・強制移住・貧困化・労働の不平等・天然資源の荒廃・軍国化の増大に対して最も脆弱なのは女性達だ」と宣言の中で述べていた。

この日を制定したのは、1981年に開催された「第一回ラテンアメリカ・カリブ゠フェミニスト゠エンカウンター」である。ドミニカ共和国のトルヒーヨ独裁政権に反対して1960年11月25日に殺害されたミラバル3姉妹(マリーア゠テレサ・ミネルバ・パトリシア)を追悼している。この日は1999年(訳註:原文は2000年とされているが、1999年12月17日)に国連で正式に採択された。