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赤軍にいる同志たち!

原文:http://nestormakhno.info/english/red-army.htm


以下のマフノ叛乱運動の声明は、イタリア人アナキストのウーゴ゠フェデーリが保管していたものであり、アムステルダムのInternationaal Instituut voor Sociale Geschiedenis(国際社会史研究所)の管理下にある。これらの声明をフェデーリがどのように入手したのかは分からない。声明は全てロシア語で書かれている。声明の一つは会計帳簿の紙が使われており、別な声明はキャンディ工場の包装紙が使われている。このことから、これらの声明は異なる状況下で印刷されたと思われる。(英訳はアン゠アレンによる)
http://nestormakhno.info/english/arshinov/appendix.htm


 赤軍にいる同志たち!
 君たちの司令官とコミッサールは、捕虜にした赤軍兵士を我々マフノ叛乱軍が殺害していると言って君たちを怖がらせ、これが事実だと納得させている。
 同志たち!この恥ずべき嘘は君たちの指導者がでっち上げたものだ。それは、諸君が、奴隷のように、コミッサールの利益を守るようにさせるためであり、我々マフノ叛乱軍の捕虜とならないようにさせるためであり、我々労働者-農民のマフノ叛乱運動について真実を知らせないためである。
 同志たち、我々はあらゆる暴君の弾圧に対して叛乱を起こしている。3年の間、全ての戦線で我々の血が流されてきた。我々は、オーストリア-ドイツの暴君どもを追い出し、デニキン軍の死刑執行人どもを粉砕し、ペトリューラと戦った。今、我々はコミッサール権力の支配、ボルシェヴィキ共産党の独裁と戦っている。ボルシェヴィキは労働者の全生活を苛烈な圧政下に置いている。ウクライナの農民と労働者は奴らのくびきの下で呻いているのだ。我々は、また、我々の革命を鎮圧し、革命の成果を剥奪しようとやって来たポーランド地主どもを無慈悲に駆除した。
 我々は、あらゆる権威・抑圧に対して戦っているのだ。それがどこからやって来たかなどは問題ではない。我々の全く和解しがたい敵は、あらゆる国籍の地主と資本家・デニキン軍の将軍と将校・ポーランド地主・ボルシェヴィキのコミッサールである。我々は奴ら全員を労働者階級の敵として無慈悲に罰し、殺害しているのである。
 だが、君たちのことは、赤軍にいる同志であり、血のつながった兄弟だと思っている。本物の解放を、政党や当局機関の圧力のない真のソヴィエト制度を求めた闘争を共に行いたいと思っているのだ。
 捕虜となった赤軍兵士は望む場所ですぐにも釈放される。もしくは、彼らが同意するのであれば、我々の隊列に招待している。
 我々は既に数千人の赤軍兵士を多くの戦いで捕らえており、捕虜の多くが今や我々の隊列で私心なく戦っている。
 だから、赤軍兵士の同志たち、君たちの指揮官が言う眉唾物の作り話を信じてはならない。マフノ叛乱軍が赤軍兵士を殺しているなど、恥ずべき嘘なのだ。
 赤軍の同志たち。君たちがマフノ叛乱軍と戦うべく送り込まれたなら、同胞殺しの血に手を染めてはならない。戦いが始まったら、統率者を殺し、武器を使わずに我々のところへ来るのだ。我々は、自分たちの兄弟として君を歓迎し、労働者と農民の自由で公正な生活を共に創造しよう。そして、労働者を迫害する全ての奴ら・暴君に対して共に戦おう。
 革命的マフノ叛乱軍と農労赤軍兵士との同胞的団結万歳!

マフノ叛乱軍
1920年6月

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