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レイシストの暴動:選挙後のお祭り騒ぎなのか、右翼の躍進なのか?

原文:https://freedomnews.org.uk/2024/08/04/racist-riots-post-election-binge-or-far-right-surge/
原文掲載日:2024年8月4日
著者:スコット゠ハリス

サウスポート惨殺事件の後に広まったフェイクニュースはこの分権型結集の原因ではなく、引き金だった。

週末、極右は街頭での攻勢を強めていた。ベルファスト・ブリストル・ハル・マンチェスター・ノッティンガム・サウスポート・サンダーランド・ブラックプール・リバプール・ストークオントレントなどで個人や建物(住宅・店舗・少なくとも1つのモスクを含む)が攻撃され、警察との衝突もあった。

土曜日の事件が起こったのは、サウスポート惨殺事件の後に「愛国オルタナティブ」のようなグループがフェイクニュースを流し、火曜日(7/30)にサウスポートで暴動が起こった後だった。しかし、これは、週末の事件の引き金に過ぎず、前週土曜日(7/27)にトミー゠ロビンソンが主導したロンドンの「憂慮すべき程大規模な」デモの続きなのだ。

イングランド防衛同盟(EDL)の出現やリー゠リグビー殺害後の暴動と同様、土曜日の事件は分権型結集行動であり、その大部分がソーシャルメディアで繋がった自律的地元グループや地域グループに組織されていた。

カウンターデモが、「Stand Up To Racism」のような穏健的組織だけでなく、もっと戦闘的な参加者によっても急遽組織された。ブリストルでは約300人のファシストに1000人以上のカウンターデモが対峙した。警察がコントロールできなくなることもあった。以下の動画で、難民シェルターの攻撃を阻止する地元の反ファシストと極右支持者らしき人々が衝突しているのが分かる。

https://freedomnews.org.uk/wp-content/uploads/2024/08/video_2024-08-04_17-21-26.mp4

(ブリストルの戦い。動画はプリマ゠リネアより。)

双方の衝突はブラックプールでも記録されていた。

https://freedomnews.org.uk/wp-content/uploads/2024/08/IMG_8437.mp4

(ブラックプールで椅子が飛び交う。動画は人民戦線より。)

シェフィールドの画像には、明らかに反ファシストに負傷させられた男性の負傷前と後が写っている。

シェフィールド、ビフォア・アフター。アンティファ゠スクワッドより。

対照的に、リーズではメディアとNGOの説明とは異なり、ファシストが長期間にわたって市の中心部を掌握していた、と報告されている。対抗抗議行動と警察の規制にもかかわらず、彼等は二度にわたり行進できた。「一つの情況に負けるのは辛いが、その敗北を勝利と描かれると、次に勝つのはさらに難しくなる」と地元活動家は自分のフェイスブックで述べていた。「しかし、噂ではファシストが戻ってきたという。大勢で。そして、今、左翼は軟弱で、完全に尻込みしている。その理由については意見が分かれるだろうが、こんなクズどもに私達の町や都市を所有させないためには広範な同盟が必要で、その中で反対派の団結・大胆さ・勇気・異なる見解への寛容さが必要だということに誰もが同意すると私は確信している。」

週末のレイシスト暴動が選挙後のお祭り騒ぎなのか、極右の新たな躍進なのか、そして、暴動によって労働党政府はどこまで抗議行動の規制を推進するのか、まだ分からない。一方で、「反ファシズム゠ネットワーク」は効果的な大衆結集行動の手引きやその他多くの資料をウェブサイトに掲載している。


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