タレス5釈放の訴えが却下される
原文:https://freedomnews.org.uk/2024/11/14/thales-5-release-appeals-rejected/
原文掲載日:2024年11月14日
著者:クリスティーナ゠サイクス
裁判所は2人のパレスチナ活動家の刑期を12カ月から10カ月に減刑したものの、懲役刑を推奨しないとした司法ソーシャルワーク報告書をまたもや無視した。
グラスゴーのゴーヴァンにあるフランスの兵器会社「タレス」の操業を妨害する行為を行ったとして投獄されている2人のパレスチナ゠アクション活動家が、国立バーリニー刑事施設からの即時釈放を求める訴えを却下された。ステュアート゠ブレザートンとカラム゠レイシーは2022年6月に工場での行動を巡り、「治安紊乱罪」で8月20日から投獄されている。パレスチナ゠アクションのプレスリリースによると、却下されはしたものの、11月5日にエディンバラの最高法院で行われた上告審で、2人の刑期は12カ月から10カ月に短縮された。
彼等の他にも3人が投獄され、それぞれ12カ月から14カ月の禁固刑に処せられている。彼等は総称して「タレス5」と呼ばれている。タレス社での行動は、同社がイスラエル軍へ直接供給していること・イスラエル最大の兵器会社エルビット゠システムズ社と繋がっていることを強調し、フランスの大手兵器会社の業務を妨害しようとしていた。
彼等の投獄は、25歳未満の者に対する拘禁刑を禁じたスコットランド量刑評議会のガイドラインよりも優先された。州裁判所のジョン゠マコーミック判事が、スコットランドの兵器メーカーに対するさらなる行動を「抑止する」ために下した。彼も上訴を監督する裁判官も、本件の適切な量刑として投獄を推奨しなかった司法ソーシャルワーク報告書を無視したのである。
「ステュアートと私の間には子どもが生まれる予定です。彼なしで妊娠を経験しなければならないのは本当に辛いです」とブレザートンのパートナー、アニー゠レインは述べている。「でも、イスラエルによるアパルトヘイト下のパレスチナで暮らす妊婦や子ども達と暮らしている人達のことを考えると、私が経験していることは決して辛いものではないと思います。」
タレス5は家族と友人達が立ち上げたクラウドファンディングを通じて支援できる。現在、ガザでの大量虐殺に加担したエルビット゠システムズ社などの兵器メーカーに対して直接行動を起こしたとして、英国で彼等の他に11人、米国で4人が投獄されている。