爆心へ2025 To Hypocenter
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女の子たち風船爆弾をつくる vol.1 風船爆弾と原子爆弾 / Girls, Making Paper Balloon Bombs vol.1 Paper Balloon Bombs and Atom Bombs
文:小林エリカ Text:Erika Kobayashi この六年ほど、私は風船爆弾のことを調べてきた。 そうして、今年の春、ようやく一冊の本『女の子たち風船爆弾をつくる』(文藝春秋)ができあがった。 そもそも私が風船爆弾というものに辿り着くまでには、幾つかの出会いがあった。 For the past six years, I've been researching paper balloon bombs. This spring, I finally finished a
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グラウンドゼロへのバーチャルな道のり
(動画:長編映画:PILGRIMAGE(和訳:巡礼)のバーチャル撮影風景)ー2020年2月19日、フランクルフルト郊外ハナウで銃乱射事件が起こる。過激的な右翼思想の白人男性が、移民系のドイツ人を合計9人殺害。中心街にあるシーシャバーと、郊外にあるキオスク兼バーで殺害は行われるが、警察は最初の発砲から1時間以上発動さえしなかった。現在撮影中の映画”Pilgrimage"(巡礼)では、二人のアジア系ドイツ人がヴァーチャルリアリティーを通して、近年ドイツで起こった外国人、移民を狙った殺害事件の”爆心地”グラウンドゼロに連れて行かれて、過激化していくという物語。このシーンでは、ハナウへ実際に役者と共に赴いて撮影をするということがどうしてもしっくりこなかったために新たな方法を考えざるを得なかった。 カメラを、前、横、後ろに設置した車で、殺害者が通った道のりだけを収録。その車窓風景を使い、それ以外はバーチャルスタジオでその道のりを運転しながら、グラウンドゼロへ向かっていくというシーンを撮影。たった4年前の傷を抱えたいまだにセンシティブなこのグラウンドゼロ。そこに向かっていくためには、決して近道はない。だからこそ、様々な工夫が必要であり、今回行ったバーチャルプロダクションなどの方法を含め、様々な想像力、表現力を使うことが求められる。グラウンドゼロに何かを探し求めるのではなくて、そこへ向かう過程にこそ、その場にいなかった人間が果たせる役割があるのではないだろうか?2024年9月29日竹田信平