見出し画像

言いたいことはいっぱいあるが、取り急ぎ

 どんなひとからの言葉も正面切って受け止めたいよ!

 なのに、我々の遠くから、我々が作ったものに対して好き勝手言うひとが目に余るから、フィルタリングしなきゃ心がもうもたない。わたしたちのことよく知らない人の言葉だから気にしなくていい、そう思うと自衛できるけど、わたしたちのことを高い純度と熱量で応援してくださる方の言葉も、浸透しにくくなっていく、ような気がする。名が広まるにつれてアーティストが「遠くなってく」と表現することが多いけど、わたしはこの立場でどんどんお客さんのことを遠くに感じてさみしくなっているよ。

 受け取ってきた暖かさをわたしは忘れたくないよ!

 文藝天国と、すみあいかに宛ててくださったものたち。可愛らしい似顔絵、作品を模した絵画、瓶に封じ込められたあの日の白い羽根、お香、おいしいお菓子、ネックレス、お紅茶、一度も使えないろうそく、招待状と同じように封蝋されたお手紙。丁寧に認められたお手紙。慌てて日記を破いて書いてくれたお手紙。たくさんの言葉に言葉、言葉。走らせたサインを大切そうに受け取ってくれる表情。ぜんぶわたしの記憶の奥底と、わたしの部屋の一番奥にある引き出しにしまってある。泥棒がもし入ったら、ここは狙わないで!

 こんなこと言うべきじゃないと思うけど、はっきり言って、モチベーションです。もうさ、こんなに丁寧に受け取ってくれるひとがもしいなくなっちゃったら、わたし映像つくる気力失っちゃう。だって、一つの映像撮るの、めちゃくちゃ大変だもん。映像どころか、もうなにもしたくない。いや今ですら一日中寝ていたい。スプラトゥーンして、寝る。これに尽きる。今はスプラトゥーンすら手が伸びない。寝たい。わたしはこどもの頃からめっぽう朝に弱くていつも苦痛になりながら一日の始まりを迎えるのですが、こんなにも廃人のわたしを叩き起こしてくれているのは、みなさんです。

 なんて本音を言ったら重たすぎるし、こんなわたしの個人的な感情を気にするより、文藝天国を好きでいたり応援することを気負わないでいてほしいのです。たまに、綺麗な雲や空を見たときに、ほわっと、彼ら最近どんなことしてるんだろ〜ってなってくれたらそれでいい、それがいい、たぶん

 自分や自分たちが発信しているもの、どれくらい届いていて、どんなふうに受け取ってくれているのか、わからなくて、こわくて、知りたくて、たまらないんだよー。

 別に言葉にするのがすべてじゃないですが。

 でもね、わたしは好きという気持ちをすごく怖いと思っているから、その怖さを乗り越えてでも言葉にしてくれるひとの言葉はわかるのです、たしかに人に届いてる、その感覚を得てあとは手探りで進むしかないですね。もう届かなくなったら、やめちゃえばいいな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?