2024/03/13 苦役からの自由
今日は8:30ころに目が覚めた。今日は11:30から漫才大行進と大行進の袖のお当番である。
一部の若手がすでに話題にあげていることからご存じの方も多いだろうが、この袖当番は漫才協会に入会から5年間従事しなければいけないという規則だったが、来年度からそれが改定となる。若干の期間の短縮である。
これにより、なにわプラッチックさん、パラダイムシフト、我々あたりは苦役からの開放がなされるのではないかと言われている。
この袖当番の運用状況について、我々の入会前後の歴史を知っている限りで振り返ろう。
我々の入会以前は師匠方へのお茶くみがあったのは有名な話である。ここで言う師匠とは、自身が門をたたき弟子にしていただいた師匠ということではなく、「師匠級」というNHKのケータイ大喜利でいうところのレジェンドみたいな階級のことである。お茶くみなどがあった、やっていたと話を聞いたのは堀江さん、きんぶらさん、いち・もく・さんくぼたさんからである。となれば約10年近く前までということだろうか。ここは私もよくわかっていない。
漫才協会の若手不足が進む中、こういった当番の大変さを減らすことが新規入会増につながるのではないか、とルールが改定され、現在に近い楽屋準備、音響、道具のだしはけ、呼び込みといった仕事に限定されたと聞いている。
その後の2019年末頃に我々は入会した。当時はまだ若手も少なく、それでも貰える出番は貰いたいという姿勢で挑んでいると月5.6回は当番があった。
細かい話をすると、東洋館は漫才協会の持ち物ではないので月初には19日間に使う道具を持ち込み、最終日には撤収する。つまり、1、19日の当番は前後30分は伸びることになる。伸びても特に報酬は変わらない。であれば誰もやりたがらなくなっていく。結果、1、19日に出演希望を出さなければいいのだとなり爆弾世紀末が月初、月末を担当する機会が増えた。
これにキレたのが田川くん、事務局へ訴えかけ、入会から1年間はここに出演希望をいれることが義務付けられた。
そしてこの度、若手の増員に伴って5年の期間を短縮する法案が可決されたのだ。
これが私の知っている限りの歴史である。まだ言いきれないやるせない事件もあったがこれは心にしまっておく。
そんなお当番は、おそらく今日でおしまいである。嬉しい限りだ。これまで何度この当番でえらい目にあってきただろうか。よし、今日は頑張って当番をやるぞ。
東洋館に到着する。すでに東京二師匠が袖で若手を待ち構えている。僕は心の中でファックと思っていたが、仕方がない。
絶対に指摘されるだろうポイントがある。階段を上りながら挨拶をすると怒られる。そっちの手はわかってんだぜ。
スリッパを履いて階段を上がっているとすでに京二師匠がこちらを見ている。目が合っているのに何も言わないのもおかしいなと、ひとまず階段を上がりながら「おはようございます」と言い、その後階段を上り切り、立ち止まり「おはようございます」と二度あいさつした。
京二師匠はおっしゃった「階段を上りながら挨拶をするのはファックですことよ」ファックである。ファック&ファックそしてファック。あなたへの対策で二度も挨拶をしたのに結局ファック事案になった。
そうはいっても、やるしかない。おおよその支度を済んだところで屋上でしっかり素振りをした。今日はしっかり集中していいスイングをした。うんうん。良い感じである。
そんなこんなで漫才をやって、今度は屋上でラジオを録音した。その間のお当番を頑張ってくださったサインコサイン橋本さん、プロポーズならたさんへは感謝したい。ファック級に感謝である。
お当番を完了して、今度は渋谷へ移動する。例のプロ野球オフシーズンの野球ファンの留飲を下げる番組のナレーションである。こちらはいよいよプロ野球開幕が近づき、今期最後の収録となった。
最後なのだが、鼻水が尋常じゃない。鼻声も鼻声の中でなんとか声を出した。声優やナレーターの方の喉管理ってすごいんだなあと思った。落合福嗣くんはどうやって喉を管理しているのだろうか。
20時過ぎに仕事を完了して帰宅の帰。渋谷から銀座線でひとっとび。
今日もやたらと疲れていたので、またも早めに眠った。最近眠るのが早くなってきている。人間っぽくなってきた。
今日面白いと思ったことは「次のシーズンオフもできたらいいな、と言うと嫌な予感がするので言わないことにしておこう!」
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