2024/07/20 どうする藤田、それよか打ち上げの方が変だった

自分の関わったことをなんか言うのはあれであるが、「どうする?!藤田」については注目度がそこそこあるコンテンツであったと思われる。いやそんなことはないか。
現在、7/22の18時。本日の、塙さんがお休みされたニッポン放送のラジオ番組「ナイツラジオショー」の漫才協会ニュースのコーナーにて、このどうする藤田について数十秒であるが話された。ニッポン放送様は日本中の人が聞いている超巨大電波発信企業である。そのニッポン放送様で少しでも話がでたというのは、悪い気がしない。もはや、このライブはニッポン放送様の主催であったということで良いんじゃないでしょうか。ニッポン放送バンザイ!バンザイ!バンザイ!

そんなライブが行われた日の日記を書く。今日のスケジュールは夜の「どう藤」のみである。その前にウーバーでもやろうかしらと思う。
昼前から、このクソ暑い中で大汗をかきながらウーバーを頑張る。この一週間はたまげるほど報酬が低く、まったくと言っていいほどお金が稼げない。20分はかかろうかという案件が320円。二件まとめて450円といった、人間が食べていくことは不可能な注文がどんどん来る。ああ、やだやだ。

大汗をかいて16時ころに帰宅する。風呂に入って支度をして、電車に乗ってライブ会場のある新宿へ向かう。18時に会場入りだ。
18時ぴったりに会場に着きそうだ。LINEを見たら主役の藤田さんが少し遅れて到着するとのこと。思えば、ここからちょっと怪しさがあったのかもしれない。

藤田さんが到着するのをみんなで待つ。出演者は我々、爆弾世紀末の二人とパラダイムシフトのお二人、ドルフィンソングのお二人、とんとん拍子の渡辺結婚式さん、ケンザカイの犬(けん)ちゃん、そして元U.G.(コンビ名は口にしてはいけないことになっている)の藤田さんだ。
どんな感じでやろうかと話し合う。おおよその台本はパラダイムシフト高倉さんがご用意くださったので、それを見てなるほどなるほど、これが無ければ何を話そうか訳が分からなくなっていたことだろう。たいへん助かった。
ただ、私としては今日のライブはなんとなく、ちゃんとした興行というよりかは藤田さんの身に降りかかった今回の件、そもそも藤田さんってどこから来て何をしていたのかを知りたい人が集まる会というイメージだ。そこまで詰め詰めでなくてもいいかなと考える。お客様第一が信条の私だが、今回ばかりはお客様も含めてプレイヤーというか、お客様の思っていることを慮って発言することが重要かと考えた。お!なんだかプロっぽいこというじゃない。いちおうちょっとはおしゃべりでお金を稼いでいますからね。

ということで流れとしては
①なぜ今回のライブがおこなわれるのか
②あらためて藤田さんはどこからやってきたのか
③どのようにコンビ結成と解散をくりかえしたのか
④今後どうするのか
このように行こうと決まる。

ライブの内容についてはお客様へも口外厳禁でお願いしているから、私からも内容にはあまり触れないようにしたい。
では、ちょっと話せるところだけ話せば、藤田さんもっとガンガンこい!と終始思った。いいとこでもあり悪いとこでもあり。なぜか、藤田さんはちょっと引いていた。そういうとこやんあかんやん!と思った。それくらいかなあ。みんなそれぞれでそれぞれの仕事をやったのではないだろうか。
ケンザカイの犬ちゃんは私としてはU.G.さんや藤田さんと関わっているイメージが無かったので、何を話したいのかなと思っていたが、実際に聞いてみると本当にかかわりは無かった。これはたまげた。

私も一人のプロのおしゃべりとして、犬ちゃんにはめんどうな話の振り方をして前に出てもらおうと思った。お客様から見れば、私が悪者になることも承知の上で、無茶をした。ごめんね!犬ちゃんファンは私のことを嫌いになっただろう。そして犬ちゃんも私を嫌いになっただろう。うるせえ!

内容については口外厳禁だから、これくらいにしておく。ライブはやっぱり足を運んで、そこだけで見られるものを見れる聞けることが醍醐味である。べらべらあとから話すもんでもない。
ライブ後の打ち上げの話に入ろうと思う。何を打ち上げるんだという声はさておいて、パラダイム高倉さんが藤田さんにお金を渡してくださったようだ。相変わらず金持ちだなあ。
打ち上げは、パラダイムシフトさん以外の全員で行った。パラダイムさんは翌日が主催の新ネタライブだから準備があるそう。仕方がない。

打ち上げとなると、腹も立ちつつ面白くなるのは田川くんである。田川くんは人がお金を払ってくれる飲み会になるとすごく調子に乗る。この姿があまりにもあさましくて、見ていて悲しくなるから、なるべく彼と食事には行かないことにしている。だが、今回ばかりは藤田さんへの手向けも兼ねているから帰ってしまうのもおかしな話だ。
高倉さんがお金を出してくださっている、足が出ても藤田さんが払うとなっている。そうはいっても、私としてはこれまでの感謝も込めてなるべく藤田さんの利益が大きくなればいいなと安いお店を提案する。一人当たり3000円もかかるまいという店だ。
そこに田川くんの悪い癖が出た。「ノリ(私のこと)のいう店ってめちゃ早く閉まるから良くないよ(今は21時すぎで閉店は23:30だった。そんなに早くない)。あ、あそこに新しい豚串屋ができたんですよ」悪い癖だなあ~。どこが悪いとかはもう言いません。大人なんだから察しなさい。
藤田さんも優しいから、いいじゃんそこいこうかと承諾する。藤田さんがいいならいいだろう。今日の主役だからだ。

ちょんちょんちょんと話しながらお酒と食事をいただく。
渡辺結婚式さんはかなり飲んで酔っ払ってしまったようで、ときたまXにあげていた自撮りのような顔になっていた。変なことをがんがんしゃべっていた。絶対に書くなよ、と何度も念を押されたから書かないようにしておく。
芸のために生まれ、芸のために死ぬ、そんな渡辺結婚式さんからすれば「言うなっていうのは言えってことだよ」とお怒りだろうか。いいえ、言いませんよ。
ドルフィンソングのお二人は配信があるからと早めに帰宅した。犬ちゃんはこの酒席がしんどいから帰った。こら!

藤田さんの話から漫才協会の話からいろいろとやって楽しんだ。会も もうすぐ終わるかなというくらいに変なことがいくつか発生していた。
テーブル席で、私と渡辺結婚式さんが並んでいて、その向かいに藤田さんと田川くんが座っていた。藤田さんと私が向かい合って、渡辺結婚式さんと田川くんが向かい合っている。
私と藤田さんの間に、串が一本余っている。藤田さんがテーブルに肘をついてちょっと喋る。藤田さんがそうして喋っている肘の下から手が伸びて、串をこそこそと持って行った。田川くんだった。別に食うのは良いけども、変なタイミングで食うなよ、あとコソコソ取らずにどうどうと取んなさい。

最後に少し食べ物を注文しましょうかというところで、渡辺結婚式さんが冷ややっこを食べたいと言ったから注文した。私はみんなでチャーハンでも食べて終わりかなと思ってチャーハンを頼む。藤田さんが「俺も食いたいわ。もう一個。」と言った。いや、最後にチャーハン二つ頼むかね。みんなのチャーハンと思って私は提案しました。藤田さんはかなり腹が減っていたようで、二つの内の一つをレンゲでガツガツ食べていた。変なやつだ。
私と田川くんと渡辺結婚式さんでもう一つのチャーハンを食べる。

渡辺結婚式さんは冷ややっこもある。なんとなく、冷ややっこについては渡辺結婚式さんの個人的なものだなと思っていたから、届いた時点で渡辺結婚式さんの目の前に移動させた。渡辺結婚式さんはレンゲでもってこれを切り崩しながら食べている。
二つのチャーハンがそれぞれの胃の中に入っていった。食べながら、飲みながら楽しく会話をする。
渡辺結婚式さんの目の前には食べかけの冷ややっこがある。4人のラストオーダードリンクもあと2、3口で終わるかしら。うん。終わりが近いな。

会話をして、盛り上がっていると渡辺結婚式さんの目の前の冷ややっこに箸が伸びていった。田川くんである。なぜそれを食べるのか。いや、別に渡辺結婚式さんも「俺個人のだ」と明言はしていない。でも、渡辺結婚式さんが食べたいと言ったから注文して、渡辺結婚式さんの目の前にあって、渡辺結婚式さんが付属のレンゲで崩しては掬って食べて、どう見ても渡辺結婚式さんの冷ややっこだ。さっきから「目の前にある」と言っているがテーブルの真ん中ではなく、テーブルの上に肘をついたとして、その肘に触れるか触れないかの距離だ。
なにやら悩んでいる赤いドレスを着た女性が、カウンターバーに肘をついて物憂げな顔をしている。その女性が時おり、カクテルグラスに浮かんだサクランボをつんつんと触ってみる。そのサクランボくらいの距離に冷ややっこがあった。なぜその冷ややっこを田川くんは堂々と食べられたのだ。さっきの、誰が食べても問題が無い串はこっそり食べて、明らかに渡辺結婚式さんのものである冷ややっこは堂々と腕を伸ばして箸をぷるぷるさせながらとることができるのだ。
怖すぎた。もう怖すぎた。渡辺結婚式さんもあまりのことに面食らって、何も言えないようだった。

私はあらためて、この男と一緒に飲酒と食事はしたくないなと思った。
会計をすませて(高倉さん、藤田さん、ごちそうさまでした)外に出たら大雨だった。ずぶぬれで家に帰った。疲れた。

今日面白いと思ったことは「ライブよりも酒を飲ませた田川くんの方が、おもしろさと怖さを持っていると思う。私は行きたくないので、みなさん誘って行ってみて。」




こんなつらい人生。ここに空き缶を置いておきます。