2023/6/8 フリードリヒは言った、神は

今週のあらすじ:
今週は新ネタ3本作、漫才大行進5、ライブ2、大行進の袖当番(11:30~17:00)×2、ウーバー50件にアルバイトという絶体絶命の大ピンチの週始めに風邪をひき、満身創痍の藤崎くん。
さて、今日はどんなことが起こるのでしょうか?ちょっと覗いてみましょう。

今日は10時15分に起きた。
昨日は5時に寝たのだからよく起きたほうだ。えらい。本当にあらためて、朝起きて仕事に行くというできて当たり前と思われることを毎日できるってすごいことだと思う。みんなでみんなをたたえあおう。

今日は11:30から漫才大行進の袖当番だった。袖当番は音響やアナウンスといった雑務をこなすのが仕事だ。
これは時給に換算すると、バチバチに最低賃金を割る。ただ、我々は個人事業主であり、袖の当番をするということは雇用されている訳ではないので法的な問題はないのである。
これについて私は特に文句を言う気はない。芸能の世界はそんなもんだ。もし、最低賃金以上を払おうとすると漫才協会が空中で大爆発してしまうので、それは避けたい。
師匠、ベテランの方々は芸でお客様を集める。若手はお客様を呼べない分、労働力を協会に提供する。それぞれが持っているものを出し合って、漫才協会を支えているのである。

11:30に東洋館に到着する。今日は爆弾世紀末の二人とカンディ中野さん(もう説明は面倒なので過去の日記を読んでほしい。説明するのに数百文字必要だ。)の三人で担当する。
私は明日のライブ用のネタがまだ準備できていなかったので、今日は事情を話して田川くんに当番を頑張ってもらい、私は近くにはいるが基本的にネタ作りをするというようにしてもらおうと思っていた。

東洋館に到着するとすでにウーデンガーデンムサシさんとカンディさんの二人がいて、楽しそうに過ごしていた。カタカナが多いな。

今日はまず、事前に一組が休演となり、10分が時間調整枠となっていた。それについて、どのように対応するかをカンディさんと話して決めた。

その後は開演準備をおこなって12時ころには準備が終わった。さて、ここまでで皆さんは不可解な点に気付けただろうか。
そうだ。田川くんが来ていないのである。しかし、私からすれば慣れたもので田川くんは出番10分前の到着も上等な人間である。当番に来なかろうが何も驚くことはない。まあ、当番を忘れているんだろうくらいに思っていた。

今日の我々の出番は、12:30の開演直後の予定だ。そろそろ来るだろうなと思いながら、LINE電話をするがつながらない。メッセージも既読にならない。

正直、これでも私は全然焦らない。なぜなら、田川くんはちゃんとやってくる(ちゃんとと言っても出番の5分前とか)場合は電話に出ない、未読無視は平然とやってのける人間だからだ。

最近はなくなったが、以前は出番直前に会場にいないので電話をかけてもつながらず、メッセージを送りまくっても既読にならずで私が焦っていると、普通の顔でやってきたうえで「俺はもう向かってるんだから、電話とかの連絡はいらないから」ということは平然と言っていた。
私はそこからはもう電話をしないようにしていた。

しかし、今日は11:30の当番に間に合っていないという事情もあり、電話などの対応をした。つながらない。
寝てるなと判断して、我々の10分をどうするかをカンディさんと話す。我々のあとの出演者の方に時間を延ばしていただくようにお願いする。

ありがたいことに皆様はご快諾くださり、なんとか大行進は滞りなく進んでいった。
ひとまず、カンディさんと私の二人で当番をこなしていく。カンディさんは新人さんのなかでは当番をたくさんやっているほうではあるが、まだまだ慣れていないことが多い。そのため私も大人として細かいミスがないかなどを見ながらやっていく。いろいろと細かなミスはあった。まあ新人ならそんなもんだろう。トライ&エラーで引き続き頑張っていただければそれでいい。

ちょっと暗い雰囲気になったので、今日のカンディさんのおもしろエラーをご紹介しておこう。
「東洋館」は建物の4階にある。1~3階にあたるフロアは「演芸ホール」というまた別の演芸場になっている。この二つの劇場は階段でつながっている。
そしてこの階段、普段はシャッターで閉ざされている。
宮田陽・昇の陽さんがシャッターをあげて、階段でいらっしゃった。演芸ホールのお出番の後に東洋館でのお出番があるのだ。

陽さんは演芸ホールのお出番の前に、東洋館の楽屋に荷物を置きに来ていた。「すぐにこっち(東洋館)に戻るから、ここのシャッターは開けたままにして」と陽さんがおっしゃる。
私とカンディさんとその場にいた、左利き(コンビ名)のダッシュ三浦さんは「はい!」と元気よく返事をした。
その瞬間、カンディさんは走ってシャッターを閉めに行った。私は何が起きたかわからなかった。三浦さんは「えぇ~!?こらこらこら!」と驚きと怒りの感情がごちゃ混ぜになっていた。
そりゃあそうだ、たったいま大先輩からいただいた指示をその場で反故にしようとしたからだ。

カンディさんは頭がおかしくなったのではなく、陽さんの指示が聞き取れなかったので、その場の雰囲気的に「閉めといて~」と言っているのだろうと判断したそうだ。カンディさんは悪い人ではないと私は思っている。変ではあるけど。


この時点で私は今日のネタ作りをあきらめた。田川くんがいないなら、お手伝いのお金は全部カンディさんに渡して、ネタ作りをさせてもらおうと思っていたが、任せきるのは怖すぎる。もし任せてミス大連発となるとすべての責任が私にのしかかりリアルに死んでしまう。
夜に寝ずにやるしかもう道はなくなった。

13:50頃に田川くんから不在着信が入っていた。なんだかんだ忙しく当番をやっていたので私は気づかなかった。
15時過ぎくらいに田川くんは東洋館に到着した。遅刻を繰り返すたびに、申し訳なさそうにする時間は短くなり、表情はニヤニヤに近づいていることに私は気づいているが、もう注意するのは疲れた。言葉には出さずに態度で、気を付けなさいと伝えたつもりだ。
もう大人なんだから自分で考えて行動してほしいものである。

おいおいと、漫才コンビは二人で一つだろう。そこはしっかり藤崎くんが田川くんを注意して二度とないようにすべきじゃあないのかと思っている方もいるだろう。
うるせえ!もうこれ以上、私に何かを負わせるな!お前を殺して俺も死んでやるぞ!おたんこなす!

なんとか当番を終えた。結局ネタ作りは一切できなかった。
本来は、ウーバーのノルマを終わらせるためにこれからウーバーの予定だったがネタができていないのは一番マズイため、ウーバーはやらなかった。
現在28/50。あと22件だ。

帰宅前に、ミーナの喜助くんから誘われて30分ほど喫茶店で話しながらコーヒーを飲んだ。帰宅して、ネタ作りをしながら食事をしながらプロ野球をみていたら眠たくなってしまい、22時ころに寝て、2時に起きて今、これを書いている。

神は死んだのだ。もうええわ~。あかんわ~。あきまへんわ~。

今日面白いと思ったことは「本当に神様はいないと思います。」

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爆弾世紀末藤崎「善いスキャンダル」
こんなつらい人生。ここに空き缶を置いておきます。