2024/07/15 世界規模で
ということで、どういうことで15日になった。
11時ころに起きた。漫画ばっかりみていたので、映画も見てみようとなんとなく思った。U-nextでマイリストに入れたまま見ていなかった「ファウンダー」を起きてから、割とすぐに見る。
「ファウンダー」は世界最大のファストフードチェーンであるマクドナルドがいかにして今の巨大企業になったかを描く、ほぼノンフィクション作品である。別に皆さんは興味もないだろう。私も別に興味はなかったが、数年前にこちらも岡田斗司夫氏が面白いですよと話していたから、見ようかなあでもめんどうだなあと思っていた。
なんだか今日は見る気になったから見ることにした。
こちらの映画、面白いけども嫌な気持ちになる。それが製作者の意図なのか、それとも私が日本で生まれ育った日本人だからこそのものなのか、判断が難しい。
投資などである程度の成功をおさめ、一軒家を建て、子供はいないが奥さんと二人で暮らしているレイ・クロックが主人公。たくさんのチャレンジをするが、失敗も多く、お金持ちの知り合いからはちょっとバカにされている。
そんな中、田舎のほうで「マクドナルド」という一軒のバーガーショップがたいへんな好評を博しているという噂を聞く。
見に行ってみると、なんとも素晴らしいオペレーションで、これまでのバーガーショップの概念を大幅に変えるであろう姿にクロックは感動する。「これはフランチャイズ経営すればたいへんなことになる」と確信する。
田舎のマクドナルドを経営する兄弟を詐欺的にだまし、マクドナルドという名前から運営方法、そのすべてを奪っていく。
そして今の世界企業、マクドナルドが出来上がったのだ。
という話しである。これを見て、すごいぜ!マクドナルド!最高だぜ!とは普通の善良な市民は思えないだろう。マクドナルドの本当の創設者は騙され、すべてを奪われてしまうのだ。またクロックは表では「私が創業者ですよ。」という態度で振る舞い、いや~な気持ちになる。ただの乗っ取り野郎なのに。
しかし、確かにクロックの才能は一定認められる。交渉術で兄弟をだまし、人脈で融資を大量に得て、とにかくマクドナルドを巨大化していく。その様は、運も含めて才能があったとしか言えない。なんともアメリカ的である。
一日本人の私がやっぱり美しいと思う店の巨大化は、まさに搾取された兄弟のように、こだわりぬいた作り方とサービスが世間に認められ、一軒が二軒に二軒が三軒にとどんどん広まっていくというのが気分がよいだろう。
そこはアメリカだ、合理的に、多少人を悲しませようが、お金を大量に得ていくことこそが素晴らしい、成功者だという考え方の主人公である。
この映画をアメリカ人はなんと思いながら見るのかが気になる。私としては海の向こうのマッチョな国で起こった冷酷な物語という感覚だ。
国の歴史が浅いアメリカの中でも有数の世界企業で、マクドナルドの存在がアメリカ人の愛国心を育んでいるだろう。その中で、このような人でなしなやり方で巨大化した側面を、アメリカ人はどう思うのだろう。
嫌な気持ちになりたいアメリカ人以外の人は、見てみることをお勧めする。別に誰が殺されるということもないが、とにかくじんわり、サイコホラーの雰囲気がある。
だって、クロックがさ、他所の嫁さんに一目ぼれして、長年連れ添った嫁さんを軽くふっちゃうんだもの。たぶん本物のサイコパスなのだろうな。
映画の話が長くなったが、これで一日が終わるということは無い。ひとまず15時過ぎからウーバーをやった。知らなかったが、祝日であったようだ。お給料はまあまあ良かった。
買い物をして帰宅し、からあげと麻婆豆腐を作った。からあげはやっぱり美味しい。麻婆豆腐は本当に簡単である。
今日の麻婆豆腐は少し底の深い、雪平鍋にふたがついたような鍋で作った。麻婆豆腐の素一袋(90円くらい)を鍋で熱して豆腐を二丁(35×2円)、切って入れてぐつぐつしたら完成である。なんだこれ。簡単すぎるし安すぎる。
160円くらいで二人前を作れた。こんな簡単で洗い物も少ない、おいしいものがあることが恐ろしすぎる。こんな素晴らしいものがあるのに、自炊なんて・・・という人がいることが怖い。
からあげも市販の唐揚げ粉を一口に切った鶏肉とあわせて熱した油でジュウで完成だ。いやあ簡単簡単。
唐揚げ400円、麻婆豆腐300円で売る居酒屋をつくりたい。自分一人が食べていく分にはやっていけるんじゃないか。誰か融資してください。一緒に世界最大の中華ファストフード店を作ろう。レイ・クロック!
連絡先は漫才協会かマセキ芸能社に確認してください。
今日面白いと思ったことは「映画もいいものである。書きながら「エルム街の悪夢」を見ています。訳が分からない映画ですね。」
こんなつらい人生。ここに空き缶を置いておきます。