2024/12/09 ジャンピングイエローの日

ということでいよいよ事務所ライブの日になった。

2024年最後の事務所ライブということでもあるんだから、今回お越しいただいた方への感謝の気持ちを述べる時間を頂戴せんとす。
今回、イニシャル I 様が二人いて、名前の一文字目の漢字も同じということであるから、文面からなんとなく読み取っていただければと思う。

I様
2024年もたぶん全月でしょうか、お越しいただきありがとうございました。
お笑いが一万組以上もいる時代に、我々のことを応援していただける方がいらっしゃることのなんと幸福なことかと感じております。
いただいたキューピーコーワは効果はさておいて、何よりも味が美味しかったです。先月はご予約いただいたのに休んでしまって申し訳ありません。
来年もなにとぞよろしくお願いいたします。

I様
東洋館やらなにやらと、時おりお越しいただきありがとうございます。東洋館は我々へのお金のプラスは直接ありませんので、また事務所ライブなりにお越しいただけるのが一番ありがたいです。きっきっき。
ぜひ人生の幕が下りるまで、お笑いを見続けてください。引き続きよろしくお願いいたします。

T様とそのお友達の方
お越しいただきありがとうございます。お友達はお笑いをそこまで見たことが無い方とお見受けしましたが、楽しんでいらっしゃいましたでしょうか。
私の信条は一歩一歩、三歩分もいっきに進もうとしてはいけないということであります。それはお二人の業界も一緒ではないでしょうか。
また気分が向きましたら、なにとぞよろしくお願いいたします。

その他、直接お会いしてお礼をお伝えした方、田川くんへの取り置きをしていただいた方についてはこちらでは、失礼ながらも割愛させていただきます。
また、今回はお越しでなくても、2024年のライブに一度でもお越しいただいた皆様には感謝の気持ちしかありません。中には地方からわざわざお越しいただいた方もいらっしゃいます。皆さまの貴重な時間を割いていただいたことには感謝し、それに報いるには、今後も一つ一つの舞台で手を抜かないことが一番であると思っています。
健康第一で、気が向いて体もむきましたら2025年、一度でもお越しいただければと思います。私は皆さまに生かせていただいております。

日記に戻ります。
あ、そういえば昨日の日記を書いた後に気づいたのだが、昨日はウーバーを割としっかりやっていたのに忘れていた。そんなこともあらあね。13件やっていました。

なんだか早く支度ができたから、本来に集合時間の45分くらい前に会場についてしまった。書かねばならない紙があって、それを書いている。
こんなに早く到着して客席に腰かけていたものだから、スタッフの方もぎょっとしたお顔を見せてくださった。そうです。私は遅刻はしないが早すぎる到着をしてしまう人間なのです。かたじけなし。

じゃあ今日も張り切って漫才をやろうとする。とりあえず誰もいないから、舞台の上で一人でぶつぶつとセリフを繰り返し声を出してみる。
そうしたら、お手伝いのオーディションをうけている若手お笑いの方も到着する。うーん。たいへん失礼ながら、コンビ名を忘れてしまった。申し訳なさすぎる。
浅草リトルシアターを拠点にフリーで活躍されているそうな。なんだか浅草で頑張っているお笑いの方々が増えて来たなあと感じる。マセキの若手の中には、漫才協会もさることながら、リトルシアターで頑張っている方々も多い。時代は回るとは言うもので、かつて栄華を極めた演芸の町、浅草へ回り回って未来の明るい若手がじゃんじゃん集まってきている。嬉しいなあ。
昔からいるような振りをしている浅草だが、私は浅草が盛り上がることは嬉しい。テレビ、ラジオで活躍するのはそりゃあ素晴らしいことだけども、漫才をやって、コントをやって、漫談をやって、芸で身を立てられる芸人さんが多いほうがなんか良いと思いませんか。
第三世界のお笑いというか、テレビ・ラジオが多くの大人が関わる官製世界なら、インターネットはインディーズな雰囲気の民営、劇場は多くの大人が関わるインディーズな世界、第三セクターのように盛り上がってほしい。
でも、官がおおいにお金を出してくださると言うならば、それは甘んじて受け入れる。よろしくお願いいたします。

浅草が盛り上がるためにも、浅草周辺の家賃がもっと下がってほしいと思う。鉄道がちょいと不便な割に家賃が高いのだ。それは浅草という世界に誇る観光都市だから、ネームバリューがあることが理由だろう。
私もできれば東洋館の向かいのマンションに住みたいのだが、あれが意外と高級マンションで、到底住めそうにない。通勤時間は短けりゃ短いほどいい私としては、東洋館から徒歩5分以内、家賃4万円以内(最大5.5万円)、駐輪場付きが欲しい。身に覚えのある大家さんはご連絡ください。

ということで、集合時間になったから出演者が続々集まってくる。ここから駆け足で話を進める。
場当たりをしたらジャンピングイエロージュニアが行われて、終演後はちょっと時間があいてジャンピングイエローが始まり、たいへんな盛り上がりの中で終演。今年もお疲れさまでした。

終演後、作家の方にダメ出しを聞いた後に移動する。今日の出演者で軽く忘年会に近いことを行う。
ジャンピングイエローのMCを務めるカトゥーさんと演芸おんせん矢巻さんを囲んで楽しくお話をする。カトゥーさんは先月からMCを担当してくださっている。会の盛り上がりに一役も二役も買っている。さすがである。

美味しいお酒と美味しい食事をどんどんいただく。
会の開始が21時を過ぎていたから、夜は短い。お酒も進んで行って、カトゥーさんの思い出話などを聞く。
そこから、だんだんお笑いとは、働くとは、という話しに入っていく。そんななかで具体的にどの話がということではないが、だんだんと笑組ゆたさんの姿が見えてくる。
カトゥーさんは若手のころからゆたさんと仲良く過ごされており、そのなかで様々なことを学んでいらして血肉となっているのだろう。「お笑いでもらうお金はねえ」とお話しくださる哲学について聞いていれば、根底にゆたさんから私も聞いてきた話と通じるものを感じる。
この話を聞いて、また長くお笑いをやっていけば、その通じる何かが継承されていくのだな。師弟の関係になくとも、こうして物語は続いていくのだ。

我々人類のDNAの大本を辿って行けば、アフリカの一人の女性から始まっているとは私が子供のころからよく聞いた話だ。
その一人の女性が泣いて笑って過ごした一生が受け継がれていった。そこから数えきれないほどの人間が生まれて死んで、そこで育まれたものがこうして私にも流れていく。
お笑いもそうで、DNAほど鮮明に受け継ぐことはなく口伝がメインの文化だが、私が老いて死んでいった先でも影響を与えることになるんだね。

この日記がまた、これまで口伝で伝わってきた中に明確な文章データとして残れば、何かいい影響が出ればと思う。でも毎日ウンチの話をしているから意味は無いか。

ほぼ終電に乗って帰宅した。帰ってからうだうだしていたら外から怒鳴り声がした。タクシーの運転手が酔い客と喧嘩をしていた。これについて思うことはたくさんあるが、文字数も多いのでいったんやめておく。皆さんは良い夜をお過ごしください。おやしみなさい。

今日面白いと思ったことは「やっぱりカトゥーさんは眉毛が長いんですよ。カトゥラひばりというネタをまた見せてください。」

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爆弾世紀末藤崎「善いスキャンダル」
こんなつらい人生。ここに空き缶を置いておきます。