2024/08/23 ニューコンビ論
こんにちは。一日だけ書かない日を発生させたと思ったら、実質の4日分が空中に浮いているように感じる。
これまでガンガン長文で書いてきたが、ちょいと短めにしておくことにしようじゃないか。8月のスケジュールの詰まり方は脳の限界を超えている。ライブがあるということはそれだけネタを準備する必要がある。
ということで、今日は漫才の準備をしていたから特に書くことは無い。
夜に行われた町屋で行われた「ホメまつり」のことを書くにとどめる。
19:20開演予定だ。しかし、このライブは徒然なるままに話すことがメーンの催しだから特に入り時間なども決まっていない。正しいと思う時間に行けばいい。
私もそこそこ常識がある人間だ。18:20~30くらいを目がけて向かう。おしゃべりの催しだから、各々のネタに必要な話し合いなんかもないから直前に行っても問題はない。ただし、そういった必要が無いからこそ少しエンジンを温めておくというか、場所の雰囲気を感じ取っておく必要がある。
開場であるカフェ若茶に入れば、元ウーデンガーデンの藤田さんがいた。ほら、早めに来ておいて良かっただろう。ギリギリに到着して、藤田さんがいたら気になって仕方がない。早めに来ていたからこそ、慌てなくて済んだ。
今日のホメまつりは通常会で、出演者は笑組のゆたさんと元はやぶさ丸の笠生大収穫祭くん、私の三人だ。藤田さんはお客さんとしていらしていた。お客さんにしてはえらい早く来ていたなあ。
いつも通り、アイスコーヒーをすすりながらちょっとした話をしていく。ああだこうだ。ふーん。と話せば、お客様がちょっとずつ会場に到着する。この催しの不思議なところはお客様も時間に間に合えば、割と自由にやってきても問題無い。全員が気を抜いている。
笠生くんも到着して、ちょいちょいと話したら定刻通り開演する。
さっそく漫才協会のあれやこれやの話をする。催しについて書くとき、毎回言っているが、会場に来て話を聞いてなんぼのものであるから詳細までは書かない。ただ気づきがあったポイントだけ、私の備忘録も兼ねて書いておく。
大瀬ゆめじうたじさんとは説明不要の有名漫才師である。お二人とも既に逝去されている。二人ともご存命のころからコンビを解散して、それぞれ漫談で東洋館の舞台に立っていた。
解散理由について、ナイツの塙さんがテレビ、ラジオなどのメディアでさんざん話されているから、ご存じの方も多かろう。塙さんは「方向性の違い」と言い、笑いを誘っている。これは真実と言ってもいいだろうが掻い摘んで一言で表した理由である。その他、いろいろあったことが今日の会で分かった。これについては置いといて。今回明らかになったのは、ゆめじさんが晩年、10分の出番で5分で降りてくる。ならばと5分の出番を設定すれば2分で降りてくるという珍事件を連日起こしていたその理由である。
これによって、当時袖の当番をやっていた我々は散々苦労させられた。苦労させられたんだから、ちょっとは文句も言ってよかろう。2分で降りて来たから、おそらくM-1グランプリ一回戦に向けた調整ではないか、しかし漫談はM-1には出られないだろうという笑い話にしたもんだ。
なぜ、2分で降りて来ていたのかは、ゆめじさんの経歴からくるものだという見立ての話になり、確かに納得がいった。勉強になった。そういうことがあるのか。
これについてはここでは書かないようにしようっと。ライブ、催し物は当日、その場に行って聞いた人のものだ。電車賃をかけて、貴重な時間を使って見たのに全部書かれたらいい気分じゃあない。次はお越しくださいね!
予定時間を少し過ぎて21:15くらいに終演。夜遅くまでありがとうございました。
終演後はいつも通り若茶で食事をする。私は今日はいつものロコモコ丼はやめようかなと思ってきた。お、これはよさそうだと思ったものは今日はできないとのこと。うまくいかない人生である。ロコモコ丼にした。
藤田さんを含めた4人で食事をする。藤田さんの未来の話をした。藤田さんはやっぱり漫才がやりたいからと会い方探しを継続しているらしい。でも、なかなか見つからない。そりゃあそうである、と言ってしまえばあまりにバッサリすぎる。藤田さんも30代中盤だ。相方探しは若い子たちがネットにいっぱいいる。中年になると「やりたいことをやろうと一念発起組」がメインになってくる。これは私が独自に掲示板をチェックした結果だ。
一念発起も悪くないとは思う。でも私の経験ではやめたほうがいいと思う。
私自身も大学を出て、流浪の民を1年やってから漫才を始めた。23歳のことである。漫才協会にいると感覚が変になるが、新宿・渋谷・池袋ではロートルの扱いだ。
大学からやっていますと言う人は大学に通いながら18歳からやっている。既に5,6年は漫才をやって社会人になる。人によっては学生時代は芸歴ではないと言い張って、23歳芸歴1年目(実質6、7年目)という人と戦うことになる。本気でやるなら絶対に若いうちからの方がいい。仮にそういった方が30代中盤に解散し、相方を探していますと言っても、長い芸歴からなんとなくこの人と組んだら良さそうと言うのを目星をつけているもんだ。
藤田さんに残された道は、夢を持って飛び込んだ若い子を騙してコンビを組むか一念発起で働くのを辞めた人と組むか、この二つの一つであろう。
それでもやりたいと思うのだから、藤田さんも本物ということだ。
あ!話が長くなった。終わる!笠生くんは元さんまのしっぽ♡の冨田さんと組むって!お楽しみに!
23時ころに帰宅して、明日以降のネタの準備をしていたらいつの間にか気絶していた。つらい!
今日面白いと思ったことは「笠生くんと冨田さんのコンビ。これは注目である。いろいろと感じ取るものもある。どうせ組むなら死ぬまで解散しないでほしい。それが漫才だ!」
こんなつらい人生。ここに空き缶を置いておきます。