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流山がすごい

流山がすごいを読んだ。つくばエクスプレスの開業時に、約15万人だった流山市の人口は、2021年に20万人を超え、22年には20万6000人。 この10年で3万8000人増えているのだ。

地方創生、地方分権と言われ出してから、どれくらい経っただろうか。地方創生とは地方が主体的に独自の魅力をPRし、人材を集め、国の支援に頼らずに、経済的に自立していくことだ。

具体的にはテレワークの推進、企業の地方移転の促進、子育て世帯の支援などの施策をやっていくわけだ。

しかし推進する上で一つ構造的な弊害がある。行政は住民全員に対して均等なサービスを求められるという点だ。というか有権者人口比率か多い、60歳以上の高齢者が特にそう考えている。これが結構厄介なのだ。

2003年千葉県流山市の市長選で当選したのは、井崎 義治氏。アメリカで都市計画コンサルタントでもあった彼は、市役所にマーケティング課を設置して、外部から人材を呼び寄せた。

ターゲットをDEWKS(ダブル・エンプロイド・ウィズ・キッズ)、つまり「共働きの子育て世代」に絞って徹底的にアプローチしたのだ。

保育施設の充実、共働き夫婦の通勤時に子供を保育園に送り迎えする、駅前の送迎保育ステーションの設置などの施策で、子育て共働き世代の心を掴んだのだ。

でも企業では、当たり前にやってる事ではないか。ターゲットを絞って適切な施策とアプローチを実施する。

そこに暮らす高齢者の御用聞きばかりしてると、市営バスや公共施設の費用負担といった施策に帰結する。それで若い人材を獲得し、経済発展を促すとは到底思えない。

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