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獅子のあぎと高難易度ソロプレイ攻略01
注:本記事には『獅子のあぎと』シナリオ1終了時点までの戦略、戦術面でのネタバレが含まれています。シナリオ的なネタバレは避けますが、戦略、戦術面とシナリオが合致していた場合は多少触れることもあります。またシナリオ5までに出てくるであろう『グルームヘイヴン』経験者ならわかる基本ルールについても触れる可能性があります。
プレイ方針(レギュレーション)について
この記事は、『グルームヘイヴン』を一人で最大限に楽しむために最も良い方法を考えた結果、
難易度「逢魔」(通常難易度よりシナリオレベル+2)
一人で4キャラクター操作(ルール上の最大人数)
ルール上で提示されていない情報は見ない(ネタバレ禁止)
以上の基本方針を守りながら『グルームヘイヴン』シリーズを全作楽しんでいる人間の記録です。現在までに『グルームヘイヴン』本編を13シナリオ。第4回キャンペーン「鍛冶屋と熊」を10シナリオ攻略済み。ただし昨年は諸事情があって一切プレイしておらず、『獅子のあぎと』発売に合わせて再開することにしました。今後は1シナリオクリアするたびに1記事書いていく予定です。
主に高難易度を攻略する上で重要な戦略、戦術を紹介していきます。多人数プレイでは完全な意思疎通が難しいため実現しにくいことも多々ありますが、「熟練冒険者たちならこれほどの連携ができるのか」という視点でお楽しみ下されば幸いです。
シナリオ1の特殊ルール
『獅子のあぎと』の序盤シナリオはチュートリアルになっていて、いきなり全部の要素を説明していません。初心者にはとてもわかりやすい仕様ですが、「そのシナリオ時点で説明されていないことをやってはいけない」と考えれば高難易度プレイ時には足枷となります。
シナリオ1で行わない事柄(一部抜粋)
カード喪失によるダメージ無効
デフォルト・アクション
大休息
モンスターの能力カードなし
上2つが行えないのは結構厳しいのですが、「モンスターの能力カードなし」という点がプレイヤー側を大きく有利にしています。モンスターの行動が毎回同じで動きを予想できるため非常に戦いやすいのです。ですのでダメージ無効とデフォルト・アクションがなくても何とかなるかなと思っていました。
1プレイ目は敗北
#獅子のあぎと 難易度逢魔1プレイ目シナリオ1敗北
— 爆発@グルームヘイヴン用 (@2cVbsWqIvIO9TOj) April 29, 2022
チュートリアルから難易度逢魔で遊ぶ暴挙。こちらの一発目の攻撃がファンブルというグルヘヴの洗礼も受けました。でも持ち直していけるかと思ったけど、最後の小休息で行動順早いカードを喪失して敗北。ライフ1で引き直しもできず。敵の残ライフ3! pic.twitter.com/8wBryX6oeL
初回プレイ時は敵のHPの多さ(ヴァームリング上級レベル3がHP16で4体、通常レベル3がHP11で2体)にビビって攻撃重視でカードを選んでいました。そうしたら3ラウンド目にハチェットが上級ヴァームリングからクリティカルを受けて8ダメージで一撃死。そこで投了しようかとも思いましたが一応続けてみたら良い勝負に。……でも最終的には紙一重で敗北。それを踏まえて再挑戦時は倒されないことをもっと意識しました。
シナリオ1で行った戦略・戦術
ここからは実際に行った戦略・戦術を解説します。シナリオ1じゃなくても利用できる場合があるので、覚えておくと戦いが上達するかもしれません。
近接攻撃のみの敵とは狭い場所で戦う
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今回のマップではスタート位置付近に狭い通路があったので1ラウンド目で陣形を組んで戦いました。こうすることで敵からの被ダメージを最小限に抑えることができます。ただし通常敵を倒してしまうと後ろから攻撃力の高い上級敵が進軍してくるため、通常敵はできるだけ倒さないのが理想です。
また前衛の敵に「気絶」や「撹乱」などの状態を与えて被ダメージを下げつつ、その後ろにいる敵へ遠距離攻撃でダメージを与えていくのも有効。それをするなら障害物を破壊してハチェットを前に出した方が、後ろの敵を狙いやすくなって効率よくダメージを与えられます。
ヴォイドワーデンで強化状態を最大限に活用
「有利」と「不利」は与ダメージや被ダメージに大きな影響を与えます。攻撃修正カード初期20枚の状態で各カードを引く確率を計算すると以下の通りになります。
クリティカル確率:有利10% 通常5% 不利0%
+1以上を引く確率:有利約59% 通常35% 不利約11%
0以上を引く確率:有利約89% 通常65% 不利約41%
-1以下を引く確率:有利約11% 通常35% 不利約59%
ファンブル確率:有利0% 通常5% 不利10%
個人的に重要なのは不利時のクリティカル確率と有利時のファンブル確率が0になる点です。この2枚は影響が大きいので、敵のクリティカルと味方のファンブルが出る確率を0%にできるのは非常に安心感があります。それ以外についても影響が大きいので、できる限り有利状態で攻撃し、攻撃される際は敵を不利状態にしておくのが戦いを有利に進めるコツです。
シナリオ1時点では「強化」状態を付与できるアクションは2つあります。特に強力なのは他者に「強化」付与できるヴォイドワーデンの「不穏な掻破」。これを例えば攻撃アクションが多いレッド・ガードに付与すれば、上段ボックスと下段ボックスの両方で有利に攻撃できます。
ただしそれだと「強化」状態を最大限に活用したとは言えません。状態が消えるのは手番終了時なので、それまでに「強化」状態のキャラクターにもっと攻撃させることができるのです。ヴォイドワーデンの他者にアクションを付与する能力を使えばそれが可能です。
「強化」状態有効利用の一例
手番終了済レッド・ガードにヴォイドワーデン「不穏な掻破」下段ボックスで強化付与。「虚空の贈り物」上段ボックスでレッド・ガードに攻撃アクション付与(有利攻撃1回目)。
ラウンド終了時の小休息で「虚空の贈り物」を手札に回収。
次ラウンドでレッド・ガードの行動前にヴォイドワーデン「虚空の贈り物」上段ボックスで攻撃アクション付与(有利攻撃2回目)。さらに「虚空の誘惑」下段ボックスで攻撃アクション付与(有利攻撃3回目)。
レッド・ガードの上下段ボックス両方で攻撃アクション(有利攻撃4、5回目)。手番終了時に「強化」状態解除。
以上のような流れなら1度の「強化」状態で5回も攻撃アクションが行えます。上記の例ではレッド・ガードもヴォイドワーデンも移動できませんし、小休息のタイミングとも合わせる必要があるため実際に行うのは難しいですが、「ヴォイドワーデンの攻撃アクション付与は「強化」状態の対象に使う」という基本を覚えておくだけでも役に立つと思います。
防御面ではハチェットの「惑乱弾幕」が活躍
初回プレイ時に一撃で8ダメージ受けたトラウマがあるので、敵のクリティカル率を0%にする「撹乱」状態付与もできるだけ行いたいところです。その際に便利なのがハチェットの「惑乱弾幕」。射程3で標的3なので、次に攻撃してくるであろう2、3体に「撹乱」を付与できます。遠距離攻撃なので隣接的に対しては不利になりますが、ダメージを与えられなくても状態は付与できるルールをお忘れなく。敵の行動前に付与するだけではなく、敵の行動後に次ラウンドのために付与しておくのも有効です。
2度目の挑戦で無事にクリア
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という訳で2度目は危なげなくクリア。6ラウンド目で目的を果たし、こちらのHPも結構残っていたため『グルームヘイヴン』本編にある「ソロプレイ時は敵レベルと罠からのダメージを1ずつ上げる」というルールを導入してやり直そうかとも思いました。しかしそんなことしていたら『フロストヘイヴン』完全日本語版(発売日未定)が出るまでに『忘れられし輪』まで終わらない気がしたのでやめときます。
こんな感じの文章をシナリオクリアのたびに書いていく予定ですので、興味があれば読んでいただけると嬉しいです。