獅子のあぎと高難易度ソロプレイ攻略02
注:本記事には『獅子のあぎと』シナリオ2終了時点までの戦略、戦術面でのネタバレが含まれています。シナリオ的なネタバレは避けますが、戦略、戦術面とシナリオが合致していた場合は多少触れることもあります。またシナリオ5までに出てくるであろう『グルームヘイヴン』経験者ならわかる基本ルールについても触れる可能性があります。
プレイ方針(レギュレーション)
難易度「逢魔」(通常難易度よりシナリオレベル+2)
一人で4キャラクター操作(ルール上の最大人数)
ルール上で提示されていない情報は見ない(ネタバレ禁止)
※プレイ方針の解説は「獅子のあぎと高難易度ソロプレイ攻略01」で行っています。
シナリオ2の追加要素(一部抜粋)
モンスターの能力カード
カード喪失
罠
扉と部屋の公開
シナリオ1は本当に根幹のルールしか使えませんでしたが、シナリオ2では本作を面白くしている要素が色々と適用されています。特にモンスターの能力カードは、モンスターごとの個性を表現しつつ程よいランダム性を与えてくれる魅力的なシステムだと思っています。
ちなみに私はモンスターの能力カードは事前にチェックしません。普通に遊んでいて使用された能力カードについてはいつでも内容を確認して良いというハウスルールを採用しています(デジタルゲームで敵の情報が徐々に解析されていくイメージ)。ただそのせいで「ヴァームリングは素早そう」「でも初歩カードだからこっちの意表を突くような素早いアクションはないか?」「マニュアルで遠距離攻撃の説明が入ってるからしてくるよなー」などと初手から考えてプレイ時間が長くなってしまいますが。
シナリオ2に関係するテクニック
カード喪失による最大ラウンド数の短縮幅を把握する
シナリオ2では使うと捨て山ではなく喪失山に置く喪失ボックス付きのカードが追加されました。また被ダメージ時に手札1枚、もしくは捨て山2枚を喪失山に移すことでダメージを無効にすることも可能に。ただしこれらの行為によって休息時以外でカードを喪失山に移していると、手札切れで脱落になるまでのラウンド数が短くなります。
初期手札6枚時の行動可能ラウンド数(小休息のみ使用時)
休息以外の喪失なし:9ラウンド
1~3ラウンド目に1枚喪失(手札6枚スタート):7ラウンド
4~5ラウンド目(小休息1回後手札5枚スタート)に1枚喪失:7ラウンド
6~7ラウンド目(小休息2回後手札4枚スタート)に1枚喪失:8ラウンド
8ラウンド目(小休息3回後手札3枚スタート)に1枚喪失:8ラウンド
9ラウンド目(小休息4回後手札2枚スタート)に1枚喪失:9ラウンド
上記の通り、早いラウンドで喪失アクションを行ったり、ダメージ無効処理を行うほど、行動可能なラウンド数が短縮されます。極端な話、手札2枚、捨て山0枚の最終ラウンドになってから喪失アクションを行えば、行動可能なラウンド数が減らずに強力なアクションを行えます。とはいえ終盤まで弱い攻撃でダラダラと戦い続けるよりも、序盤のうちに強力な喪失アクションで素早く敵を仕留めた方が被ダメージが減って安全にクリアできる場合もあるので状況に応じて使い分けるべきとしか言えないのですが。ちなみに高難易度プレイ時は長期戦になりやすいので、私はかなり温存するタイプです。
前述した行動可能ラウンド数の一覧から、もう一点わかることがあります。それは「手札が奇数のときに喪失すると少し損する」ということです。例えば小休息1回後で手札5枚のときに喪失アクションを使うと、最大7ラウンド目までしか戦えませんが、小休息2回後の手札4枚時まで我慢すれば最大8ラウンド目まで戦えるようになりますし、逆にゲーム開始直後で手札6枚の時にいきなり喪失アクションを使っても最大ラウンド数は7で手札5枚時と同じです。この1ラウンドの節約が完遂か敗北かを分ける場合もあるので、喪失アクションの使いどころは非常に大事です。敵からの予期せぬクリティカルダメージを無効にするため泣く泣く手札を喪失しなきゃいけないことも多々あるので、手札はできるだけ温存することをオススメします。
罠は敵に踏ませるためのもの
罠を踏むと、(敵味方にかかわらず)固定ダメージを受けたり状態が付与されたりします。モンスターは通常、罠を避けるように移動するため踏みませんが、強制移動関係のアクションを使えば比較的簡単に踏ませることができます。罠によるダメージは攻撃修正カードを引かないため予想しやすく、また今後出てくる装甲が堅いタイプのモンスターにも固定ダメージを与えられるため積極的に利用しましょう(ただし一度起動した罠がなくなることは忘れないように)。
なお強制移動の押出しと牽引は、移動前より移動後の距離が攻撃側から離れている(牽引は近づいている)必要があるので、事前に罠を踏ませやすい位置に誘導しておかないと失敗することもあります。
また罠はモンスターの移動先にも大きな影響を与える(罠を踏まないルートがあれば絶対にそちらを選ぶ)ので、罠で敵の動きを制御するテクニックを使うと便利なシナリオが今後出てくるかもしれません。
扉を開けるタイミングと部屋公開時の特殊処理
扉を開けると新たな部屋にモンスターが配置され、そのラウンドからモンスターが行動します。そのため扉を適当に開けると、扉を開けたキャラクターに攻撃が集中してしまうことも。安全に開けるコツは、扉を開けるキャラクターを孤立させないことです。じっくり戦うなら、扉を開けた後の残り移動力で後退して全員で陣形を組んで戦いましょう。逆に突撃したいのなら、事前に扉の近くまで全員を移動させておき、早めの行動順位カードを全員が出して素早く突撃するのが良いと思います。扉の先に新たなタイプのモンスターがいないのであれば、モンスターの能力カードを見てから行動を決められるので、危険なら敢えて突撃せず待つべき時もあるかもしれません。
なお部屋公開時、新たに出現するはずのモンスターが既にマップ上にすべて配置されていてコマが足りない場合、可能な限り上級モンスターから配置して残りは無視する特殊処理が発生します(説明書p17右下参照)。シナリオ2なら初期配置の5体を1体も倒さずに次の部屋を公開した場合、最初に奥の上級モンスターが出現し、残る2体の通常モンスターはもう出現しないということです(その後にモンスターを倒してコマが空いたタイミングで追加されるわけではありません)。素早い進軍により敵の迎撃態勢が整っていなかったというニュアンスでしょうか。今回のシナリオはそれほど難しくなかったので、旧貨幣トークンを1枚でも多く獲得するために全モンスターを倒しましたが、非常に難しそうなシナリオへ挑む際には素早い部屋公開が勝利につながるかもしれません。