読書メモ:#14 「具体⇔抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問
あくまで自分用の読書メモです。 なので実際の内容との相違や筆者の方との認識違いもあります。 ネタバレ含むので注意。
本を読んだ感想
具体と抽象の違いを事例をもとに説明していてスッと理解することができた。
仕事柄、抽象と具体使い分けてコミュニケーションをすることが多く、うまくいかない理由も理解することができた。
抽象化= (目的に合わせて)都合の良いように切り取り、一言で表現すること。仕事プライベート問わず、まずここを頭に置いて話をし、徐々に具体の話をしていくことで、話が噛み合わないということを回避する必要があると感じた。
この本で読んだことを3行でまとめると
・抽象度が上がるほど一般的になり、具体性が上がるほど特殊な個体の事象になる
・これまでの知識(横の知識)に頼っての問題解決は思考停止。前例から前例の目的や背景を抽象化し、今の外的要因と合わせて解決策を考えることが必要。
・目に見えないアナロジー(類推)を探すことが重要。「折り曲げの法則」を活用して本当の反意語を探すことがポイント
抽象と具体が重要な理由
今まで日本では横軸である情報量や知識力が多いことが正しい価値観とされてきた。
今後はネットやAIよってこの横軸は扁平化し、縦軸が重要になってくる。(横軸はそれらで賄うことができる)
そしてこの縦軸と横軸の大きな違いは「正解があるかないか」。
日本の教育は今まで横軸の価値観を重視してきたため、正解を持っている先生とそれを教わる生徒という構図があり、無意識に知識量の多い人=偉いという価値観が正とされている。
そしてその「正解」や「正しい」「答え」自体が横の世界の産物であり、そもそも人間世界に絶対的な「正解」は存在しない。
具体と抽象とは
抽象=集合体
具体=個体
「具体と抽象」は「関係性」を示すもので、2つ以上のものを対比することでその定義が決まる。
抽象度が上がるほど一般的になり、具体性が上がるほど特殊な個体の事象になる。つまり、抽象度が高いほどカバーする範囲が広くなり、言葉の汎用性が上がり、一つの言葉で表現できる対象の数が増えていく。
具体的にすればするほど理解することができる人が増える。
例) 抽象度高い←→具体性が高い
生物 > 動物 > 虫 > バッタ > トノサマバッタ
抽象=川上(自由度が高い)。公約数。集合体
具体=川下(自由度が低い)。公倍数。個別事象
プロジェクトや物事はこの具体と抽象の2段階構造になっている。この構造を行き来することで「川上」「川下」を理解し「全体像」を理解することができる。
ネット記事やSNSはこの行き来をせずに断片的となるため、その行き来する能力を奪っていき全体象を見れない人がレイヤーの違う不毛な議論を行なってしまう。
抽象化とは
抽象化=
(目的に合わせて)都合の良いように切り取り、一言で表現すること
分類すること。どの軸で切るかによって抽象の表現は変化する。
そして、切り取るということは捨てること。捨てることは自由度が上がること。自由度が上がるとは次元(変数)を増やすこと。
例) 会社での例え
1次元(変数1):コストセンター(コスト)
2次元(変数2):プロフィットセンター(コスト+売り上げ)
3次元(変数 3):インベストメントセンター(コスト+売り上げ+投資)
具体化とは
引かれた線の中をより詳細化すること。
決まった範囲の中でHow(どのように)を決めること
人は他人に簡単にレッテルを貼るくせに自分がそうされると不満を感じる
人は苦しんでいる人に有るべき論や一般論を簡単に振りかざす。
一方自分にその矛先が向かった際は「自分のケースは特別だから当てはまらない」と必要以上に言い訳をする。
抽象が見える人と見えない人の違い
抽象が見えている人は具体を理解している
(抽象は理解している人にしか見えない)
抽象度を高めれば高めるほど「全て同じ」になっていく
国旗(ヨーロッパ)を例にすると、ほとんどの国が長方形で同じような色が縦に敷かれている。ビジネスも同様でビジネスモデルを単純化すると「サプライヤーから仕入れて顧客に売る」となる。どちらの例も誰も真似していると思わない。
一方、デジタル時代になって抽象度の高い戦略オプションが以前にも増して重要となってきている。
成功の反意語
成功の反意後 = 何もしない