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「いんちきー!」

みなさんはくじ運はいい方でしょうか。
まだ高校生だったころに、当時の梅田阪急ファイブで、20万円の商品券が当たった、というのが私の生涯一度の大当たりです。商品券はファイブ内店舗限定で、かつ使用期限もあったので、家族全員で一生懸命使ったことを思い出します。今から考えるともっといい使い方があったなあ、と思います。当時の高校生にとって、降って湧いた20万円は、どうしていいのかわからなかったのでしょう。

最近では、密を避けることもあって、いろいろなところで入場制限があり、抽選で当たった人だけが参加できるイベントも増えているように思います。先日も、若手が昼休みに「やったー、当選メールきたー!」「いんちきー!私も申し込んだのに-」と盛り上がっていました。

ウチナーヤマトゥグチの「いんちき」ですが、これは他府県の「いんちき」とは似ているようで違います。
他府県の場合、「いんちきをする」というのは、何か不正な手段を用いて、徳をすることです。したがって、「いんちき!」と叫ぶのは、その不正を発見して、告発するときです。
これに対してウチナーヤマトゥグチの「いんちきー!」は「ずるーい!」とかもっと軽く「いいなー!」くらいの感じです。
さっき紹介した若手のやりとりも、「あなたは不正をして当選したんでしょ!許さないわよ!」というようなニュアンスではありません。「いいなー!私も当選したかったー!」くらいの感じです。
同じ語形があり、使い方も近いので、方言であると気付きにくいかもしれません。

ウチナーネイティブスピーカーのみなさんに質問です。
「いんちきー!」と「いいはずー!」の使い分け、教えてくれませんか?まだその微妙な違いが習得できていません。