折り畳み自転車のボトルケージ問題
常日頃、真面目に生きていると必ずと言っていい程に
『と゛ー゛し゛て゛た゛よ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!』
と、叫び声を上げたくなる事はあるだろう。
……あるよなぁ!?
今回は、それが趣味の自転車で起きた。
折り畳み自転車をお持ちの方、もしくはフレームサイズが小さい自転車の方にも起こりがちな問題…。
その名も、『ボトルケージ問題』であろう!
ここでは、私がボトルケージに苦悩した事を備忘録として勝手に書き記しておこーっと。
ボトルケージ問題勃発
私の折り畳み自転車『スピードファルコ』は、街乗りから(頑張れば)長距離まで行けちゃうのですが、折り畳み故にフレームサイズは必要最低限の寸法に押し込められてます。
そーなると色々と犠牲になるのが『拡張性』ですかね。
一応、ボトルケージ用のダボ穴はあるのですが、水平に近いトップチューブ上、しかも折り畳みヒンジの真上。
そこにボトルケージを取り付けると、走行時の振動でボトルが対艦ミサイルの如くケージから飛び出して行きますし、何よりも折り畳みや運搬時に引っかかるわけですよ。
私の場合は折り畳んで屋内の二階で保管しているので、抱え込んで階段を登るとなるとケージが邪魔なんですよね。飛び出しだけならばラバーバンド巻いて解決できるのですが…。
そして個人的に違和感があるんですよね。ドンッと伸びた極太トップチューブの上にチョコンとアホ毛みたいに生えたボトルケージが、横から見るとドーにも格好悪い。(※個人の感想です)
そんなこんなで取り付けから3時間で取っ払い、『ボレーストラップ』というバンドでペットボトルを縛り付けてました。
しかし、所詮はタダのラバーバンド。固定力は良くてもナルゲンボトル等の硬いボトルになると振動でグラグラ揺れるし、落下の危険性もあるので、根本的な解決策を模索していました。
捻り出した解決策
・ショルダーバッグorリュックを使う
というわけで、先人達の教えの通りに愛用しているショルダーバッグに入れて走り出しました。
確かに貴重品も一纏めに出来るので楽ですが、走っている内に腰や肩がボトル等の重さで辛くなり腰と肩が千切れ飛びます(1垓倍誇張表現)
ならばリュックなら荷重が分散されて辛くないだろうと思ったのですが、今度は背中が暑くなって蒸れます(無調整表現)
どちらにせよ辛い。もうやめようよ。
・ボトルケージにラックを付ける
ボトルケージが引っかかって邪魔ならば、代わりにバイクパッキングに用いられるカーゴマウントを付けて、ラバーバンドで結束すれば良いのでは?
ボトルを固定しない時はカーゴマウントだけが残るから出っ張りも無いですし、抱えても邪魔にならんかも!しかもテントとか付けられる!それでキャンプ行ったら最高じゃないか!輪行も捗りそう!
と思い、寸法を測って折り畳みに支障が無いかを検討してみました。
試しに厚紙で同じ寸法に切って貼ってもみたのですが、製品によっては折り畳んだ際にシートに当たるやんけ!
そりゃそうですよ。元はフルサイズのグラベルロードやMTBのボトムチューブやフロントフォークに設置するキャリアを、ミニベロのトップチューブに付けるんですから。
おまけにラバーバンドで必ず結束する必要が出てくるので面倒くさい。
あとよく考えたら自転車でキャンプ行かないし、輪行旅してる暇が無い。
おまけに輪行に付き合ってくれる友達も居ないし、パートナーも居ないし金もないし名誉も無いし、誰も俺を愛さない。
嗚呼、畜生ッッッ!止めだ!止めッ!こんな悲しすぎる現実について考えるのは止めだッ!
・ボトルケージを他のところに移す
これだ!!!!!これしかない!!!!!
あー、なんで思いつかなかったのだろう。非常にシンプルな解決策だと思わんかね!
一応、メリットとしては元々使っていたボトルケージを流用出来る事なのですが。
何処に移すの…?
一番の候補地はハンドルバー。でも、DAHONって折り畳み時はハンドルバーをクルッと上へ捻るんです。ハンドルポストをバキッと折り曲げた時にフロントフォークにブレーキレバーが当たらないようにする必要があるので。
じゃあ絶対に邪魔になーるーじゃーん。
ならばシートポスト!シートポストならば何処にも当たらな…、いや折り畳んだ際に邪魔になる……。サドルバッグも付けるし…。
あっ!ハンドルポスト!
場所は決まったが
それじゃハンドルポストに付けますかね。
問題は「どうやって付ける」か、だよね~。
超能力を使うわけにもいかんしよ。
って思ってたら見つけたぞ!!!!!
『Two Fish』の
『Quick Cage Adapter by TwoFish』というヤツ〜
要約すると「どこでもボトルケージ取り付け出来るアダプター」ですね。
この手の製品は各社から沢山出てるのですが、バイクパッキングで定評のあるメーカーの製品をチョイス。おかげで¥3000が消し飛びました。
そしてボトルケージは、過去に中古のビアンキに引っ付いてたトピークの『モジュラーケージ2』をブッピガンさせます。
そしてボトルケージを付属のビスで締め込んでいきます。このケージアダプターは樹脂製なので意外と軽く、ビスを締め込んでいくと適度にしなりワッシャーが無くともちゃんと固定が出来ます。
そして、ブッピガンしたボトルケージをハンドルポストにブッピガン!!!!!
あぁ^〜ブッピガン気持ちいぃんじゃ^〜
付けてみてドデスカ
もう感涙モノですよ。
今までは普通のクロスバイクを乗ってたので苦労しなかったんですが、やっぱりあると便利ですね。
ボトルを自転車に持ってもらえるって当たり前じゃねーーーからな!!!を痛感しました…。
肝心の折り畳みも邪魔になりませんし、ベルクロテープで止まってるだけなので着脱も、いと易し。
しかもちゃんと保持してくれるし、ダンプポーチと干渉しない!
ハープーン対艦ミサイルみたいに飛んで行かないし!
久々にいい買い物したよ!経済回すって最高だな!!!
キャリア付ければいいじゃん
って思った、そこのあなた!
思ってなくても、そこのあなた!
確かにリアキャリア付ければ全てが解決するんですよ。ボトルに限らず何でも載るし、非常に便利よな。
でもね、私のSpeed Falcoには無改造で取り付け出来ないみたいなんですよね。
一番の要因はリアのVブレーキのアーチに繋がるワイヤーガイドがフレームのダボ穴に当たるんですよね。
どうやらホイールの大径化でブレーキ位置が少しサドル側へ上がっているみたいなんです。
付けるならキャリアのステーをくの字に曲げるか、コンパクトなVブレーキにするか、スペーサーで6mm外に出す必要がある様で…。
なんか面倒くさくなって付けてません。
生き別れの兄弟の『Speed P8』は、20インチでも小さい規格のタイヤを使っているのでポン付け出来るらしいです。もうP8ちゃんは居ないけどね…。
ハンドルポーチにブチ込めばエエやん
結露ォ゙!結露で濡れるだろがい!
あとね、ハンドルポーチに入れると中で斜めになったり取り出しにくかったり、財布やスマホや上着やらを入れるのでスペースは開けておきたいんですよね。
ハンドルポストに取り付ければバランスも良いので、非常に重宝してます。
“一件落着”と思いきや…。
さてさて、これでボトルケージ問題も一件落着…。
しかし、新たなる問題がバケツロリータに襲いかかる…!
下がる光軸、眩い光。
ミニベロ特有の振動で夜道を満足に照らせないバケツロリータに、見覚えの無いハンドルのガリ傷が希望を捨てさせる。
次回、『チューブ、クルッと重ねて』
この次も、サービスサービスゥ!!!