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【a-172】水滸伝 十九 旌旗の章 北方謙三 著 読書メモ

オーディブル。
水滸伝の最終巻。

この巻は残った男たちが自分らしく死を受け入れていく、そして生き残るものたちが何かを受け取っていく、そんなストーリーの連鎖。

李逵の死や騙される武松など、悲しくなる。
替天行道の旗を託された楊令が復讐を誓い、逃げ去っていくのは本当に辛い。

なるべく理不尽を避けて生きたいという人々の思いが様々な立場で対立を生んでこのような戦争が起きているけど、こういった思想の戦いは無くならないよな。

宋江の後の岳飛に繋げる楊令というキーパーソンを創作してるのは凄い。

やはり中盤までは最高に盛り上がって最後は切ない大好きな作品。楊令伝以降はまた気が向いたら聴こうと思う。

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