平台がおまちかね 大崎梢 著 読書メモ
久しぶりの積読消化で楽しかった。
大好きな日常系ミステリーの短編が続いていくタイプ。
大崎梢さんのシリーズでこの前まで書店員さんの話を読んでいたけれど、この本は出版社営業マンが主人公。
視点が少し違う。
新卒に毛が生えたくらいの主人公井辻くんがなんだかんだ謎を解いていってしまう物語。
書店はどこも厳しい。それは間違いないと思う。正直、書籍に関わる産業全体が斜陽になっていると思う。
娯楽も知識収集も本に頼る必要がなくなってしまった昨今、可処分時間を何に割り当てるのか?が現代人の悩みになっている。
その中で本を読むのは中々小さなセグメントと言わざるを得ない(電子書籍ででも読んでる人がいる分マシだと思う)。
そんな背景があるので、この本は15年くらい前の本だと思うけど、どこも経営が厳しいという前提がどうしても入ってきてしまう。
その状況は今も加速してるので辛い世の中だろうと思う。
今、横浜に本社のある有隣堂がYoutubeで頑張っている。こういった開拓もあるんだろうなと思わせてくれる温かいチャンネルで書店に行きたくなる。
しかし、書店に行っても家が狭いのであまり物理的に本を持ちたくない。結局、ザッピングだけしてKindleで買うなんてことも多い。
せめて書店で、そのお店の売り上げになるようにKindle用の本が買えたら良いんだけど。ふるさと納税みたいな感じ?
また、そろそろ本屋さんザッピングに行きたいな。
続編あるので次も楽しみ。
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