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【a-8】火車 宮部みゆき 著 読書メモ

オーディブル。
自分が小説の乱読を始めた中学の頃に読んだ本を発見して、読む。
実は、聴き終わった後に違和感あって調べたら読む前に思ってた本はクロスファイアというタイトルで違う話だった。パイロキネシスが出て来ると思ったんだけど。

さて、20年ぶりくらいに読んだのだが、思ったのと違ったとはいえ、読んだことは思い出した。というのも、宇都宮という私の生まれ育った街がかなり具体的に登場するのである。当時はその宇都宮で読んだのだった。
その後、その次になんばが出てきたが、ここも今では思い入れのできた街になっている。面白いなぁ。

ある女性が突然行方をくらました。
その女性を探すことを婚約者から頼まれたのは休職中の刑事。足を引きずりながら行方を探す。
そんな中で、出鱈目な経歴から細い糸を手繰り寄せ、過去を知る人に会う。
その人と話していくと、その女性への印象の食い違いに気づき、そして別人に入れ替わってることが判明する。
その2人の女性の行方を探していき、宇都宮やなんばなどへ行き消息を探す。
最終的に、この女性は新たな入れ替わり相手を急ぎ探していることに気づき、本人とようやく邂逅する。。
といったストーリー。

こういう読書メモをしたいと思うようになったのは、昔好きだった宮部みゆきさんや恩田陸さんの小説はタイトルから内容を思い出せないし、冊数が多過ぎる。
大して冊数読んでない時ですら何度も、既読本を開いてしまった。読んだことあるものを探せれば回避できるかなと。

だけど、こうやって久しぶりに読むと色々思い出したり、違う感想を持てたりしていいな。
平成3年頃の日本の常識的感覚を味わえるというのが今回の発見。
人のインサイトを探す仕事をしている自分としては、当時の人の価値観を知れる面白い本だった。

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