陰影の法則 〜褒められても嬉しくない感情の理由〜
「人の意識」とは何かを探求して21年。
きっかけはコーチングの会社に転職したことです。人の意識に関わる仕事なので【人間の意識とはなんだ?】と問いが立ったのです。
「思考が現実化する」とか「引き寄せの法則」といった自己啓発本がたくさん出版されていますが、人間の意識には現実を大きく変える力があると書かれています。私は眉にツバをつけながらも、自分の目で確かめてきました。
今回は自分の目で確かめたことを紹介します。
それは、陰の感情(※)が、ネガティブな事象=影を生み出すことです。【陰影の法則】とでも言っておきましょう。なぜ陽の感情が・・ではなく、陰の感情が・・にフォーカスしているかというと、陰の感情は本人が氣づきにくいからです。
(※)ここでいう「感情」とは、怒り、悲しみ、恐れといった表出するものではなく、怒り、悲しみ、恐れの元にある【種】のようなものを言っています。
コンプレックスという言葉がありますが、『劣等感』といった陰の感情として普段使っていると思いますが、直訳すると『複雑・複合』です。子供の頃からの劣等感が大人になっても拭えないように、陰の感情は複雑に入り組んでいて認識しにくく、心の中に隠れているのです。
コーチングセッションをしていると、相手の心の奥に刺さった棘のようなものを感知することがあります。その棘に触れると相手は【不快反応】を示します。古傷がうずくように、普段は痛くともなんともないのに棘を触られると痛みが走るのです。
この棘が【種】となって芽を出し育ち、影の現象を実らせるのです。
例えば、褒められても嬉しくない、逆に褒められると不快になる人がいます。私も褒められるとどんな態度をとっていいのか困惑するタイプでしたが、そこには複雑な心の構造がありました。
それは、自分で自分を認めてないのに、他人が過大評価をして勘違いしていて、本当の自分を知れば失望するのでないか、そして自分から離れていくのではないかといった不安が生じるのです。
褒められる→失望させる→自分から離れる→不安という構造があるので、「素直に喜べよ」と言われてもそうはいかないのです。
この【自分で自分を認めてない】という棘がどのような影を生み出すのでしょう。
ここから先は
場活王ジパング【週刊】
それはちょうどいい!いきあたりバッチリ!が場活の合言葉。 日常を楽しく生きるために必要なメソッドを数千人との対話の中から導きました。いまも…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?