6.11同志多発! コワーキング場活師・泉一也のセミナーレポート
6月22日にコワーキングスペースやオープンイノベーションスペースのキーマンが集ったイベント「6.11 同志多発!コワーキング 〜みんなで働き方をかえちゃおう〜」が開催されました。
以下、場活師・泉が基調講演で語った内容をレポートいたします。
<講演のエッセンス>
1)trainerとcoachの違いに活性化の極意がある
trainは列車、レールの上を進ませる。
○☓をはっきり”教える”役割。
多くの人を一気に同じ場所、同じ時間に連れて行くことができる。
coachは語源が馬車。お客さんの行きたい場所に行きたい行き方で連れて行く。一人ひとりの目的地とそこにいたるプロセスのスタイルを”引き出す”役割。
2)時代はcoach的アプローチ
人口増加、モノの大量生産時代=成長社会はtrainer的存在が中心だったが、人口減少、個別のコトや体験が価値の時代=成熟社会では、coach的存在が中心になる。
3)引き出すにはアウェーからホームに
やる気、モチベーション、可能性を引き出すには心の鎧をとるような、場にホーム感が必要。
人は動物でもあるので、場に対して常に警戒感を持っている。その警戒を解くための技術=場活がある。
4)技術をマスターするには
意識化→繰り返し→技術となる。
のこぎりを使う場合は、「引く時に力を入れる」という意識化。切ろう切ろうとするのではなく、引く時に意識を向ける。
スラムダンクの例でいうと、レイアップシュート(庶民シュート)を練習する桜木花道に先輩コーチが意識化させた言葉「ボールを置いてくる!!」である。
5)場をホームにする意識化の極意は
「共通点を探す」こと。
共通点がみつかると親近感と安心感が生まれる
その安心感がホームである。ホームになると、呼吸が深くなり、いらない力が抜け、集中しやすい状態になる
6)共通点探しは繰り返すと技術になる
共通点は趣味に過去の経験に志向に家族構成にあらゆるジャンルがある。
多くのジャンルと、その共通点からの深堀りができるという点で場数を踏めば踏むほど、より早く深い共通点が見つかるようになる。
7)引き出すコミュニケーション
引き出すコミュニケーションは相手の気づきを促す。その気づきがやる気につながる。
人は自分で話しながら自分を知る。自分が普段無意識で行っている内的対話(心のなかで自分と自分で会話していること)が堂々巡りしていることが多く、その内的対話が言葉になって出てくると、本人がその堂々巡りから脱出する機会になりやすい。
その脱出した時に気づきがおこり、その機会を作るのがcoachである。
8)コワーキングやオープンイノベーションの場とは
人と人が出会って、引き出しあえるようなホームの場である。そんな場は個性的で色とりどり。
9)ノットワークが大事
ネットワークの時代からノットワークの時代へ。
人と人がただつながるのではなく、ノット(結び目)をつくる。そんなノットワーカーたちがコワーキングの世界を豊かにしている。
そして結び目ができることで「共創」が生まるのだ!
【事務局よりお知らせ】
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