rice処置
前回は、肉離れについて投稿させてもらいました。
そこの部分でのスポーツ外傷の応急処置としてrice処置がありました。
そこで今回はrice処置について少し掘り下げ書いていきます。
RICE処置とは
・Rest(安静)
・Icing(冷却)
・Compression(圧迫)
・Elevation(挙上)
以上の頭文字をとってつけられています。
・怪我人が出た時病院や診療所にかかるまでの間、損傷部位の障害を最小限にとどめるために行う方法です。
・捻挫や肉離れなどの四肢の怪我で行われます。
Rest(安静)
・損傷部位の腫脹や血管・神経損傷を防ぐ目的で患部を安静に保ちます。筋肉や関節の動きを抑えることによって内出血も抑えられます。
Icing(冷却)
・2次生性の低酸素障害による細胞壊死と腫脹を抑えるため、患部を氷で冷却します。
・アイシングの冷却温度が氷点下になっていると凍傷になることがあります。家庭用の冷凍庫で作った氷では0℃以下に凍っている場合があるのですぐには使用せず表面が溶け始めてから使用するようにしてください。
・冷却時間の目処としては15〜20分程で感覚が鈍ってきたら外します。ただし、人によってはそれよりも前に感覚がなくなることもあるため、時間に囚われず感覚がなくなったら冷却を止めるくらいがいいでしょう。その後約40分ほどで感覚が戻ります。その際にまた痛みが出てきたら1〜2時間の間隔をあけて再び冷やします。
・一日中冷やしすぎたり、寝る時も冷やすことは凍傷などのリスクもあるため避けましょう。
・これを外傷の程度にもよりますが1日〜3日繰り返します。
・冷却の目安として、患部の熱感や痛み、腫脹が引いてこればやめても良いでしょう。
Compression(圧迫)
・患部の内出血や腫脹を抑えるために腫脹部位を中心に腫れのない部位まで軽い圧迫を加えます。強い圧迫は循環障害をきたすため注意が必要です。
・圧迫の程度としては、圧迫したのち、患部よりも抹消の疼痛、脈拍消失、感覚異常、麻痺がない程度とします。これらの症状が出ていると循環障害に陥っている可能性があります。そういった症状が出たらすぐに圧迫を解除し、病院へ受診しましょう。
・寝るときは同じ圧のままだと循環障害のリスクもあるため少し緩めに圧迫を行ってください。
Elevation(挙上)
・腫脹の軽減と、早期消退を図るため行います。
・理想としては心臓よりも高い位置に患部を挙上するといいです。
・圧迫のところでも挙げましたが患部よりも抹消の疼痛、脈拍消失、感覚異常、麻痺が出ている状態で抹消を高くあげすぎるとその部分に血流が回らなくなりやすいため挙上は避けましょう。
さいごに
・rice処置はあくまで応急手当てであり、治療ではありません。痛みがひかなかったり熱感や、腫脹が治らなければ病院受診をしましょう。
今回はrice処置について執筆させてもらいました。
特にアイシングや圧迫に関してはどの程度やればいいのかという点が迷いやすいと思います。
このまとめた記事が少しでもお役に立てたら幸せです。
お読みいただきありがとうございました。
意志堅固
理学療法士×スポーツトレーナー
西條 貴則