炎症について
最近、学生が実習に来ており、炎症の発生機序や、回復過程など、曖昧となっていた点が多かったため、今回は炎症についてまとめました。
炎症とは
・細胞や組織が障害された際にこれらを取り除いて再生するための防御反応です。
・炎症が生じると発赤、熱感、腫脹、疼痛が生じます。これらを合わせてケルススの4徴候といいます。
さらに、そこにガレノスの提唱した機能障害を加えて炎症の5徴候と言われています。
炎症の原因
・炎症の原因には大きく分けて、生物学的因子・物理学的因子・化学的因子の3つあります。
・生物学的因子とは、病原体の侵入によって起こる感染症一般を意味します。感染症の原因としては細菌、真菌、ウイルス、原虫、寄生虫などがあります。
・物理学的因子とは、火傷や、外傷、打撲など一般に怪我と言われるものが原因となります。
・化学的因子とは、重金属や、有機溶剤による中毒、酸、アルカリによる腐食などが含まれます。
炎症の種類
・炎症には急性炎症と慢性炎症があります。
・急性炎症とは生体内に異常が生じたときその初期、あるいは軽微な異常に対処するために生じる反応です。
・慢性炎症とは、進行が緩やかに持続するもので、組織異常が解消されているにも関わらず炎症物質などの活動が収束しないものを言います。臨床的には1週間以上持続する炎症と言われています。
まとめ
今回は炎症についての症状や原因、種類をまとめさせてもらいました。
自分でもまとめていて学生時代に覚えたことを忘れていることも多いと実感でき、良い振り返りとなりました。
この記事が少しでも皆さんの参考になればと思います。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
感謝・謙虚・敬意
意志堅固
西條 貴則