今の時期家にいることが増えてお酒を飲む量が増えたとリハビリをしていて聞くことがあります。
そこでお酒と言う言葉から真っ先に出てきたワードが肝臓でした。
そこで今日は、肝臓についてまとめていきたいと思います。
肝臓の位置
肝臓は腹腔の右側で横隔膜のすぐ真下にあります。
上は横隔膜に接する横隔面であり、下は胃、十二指腸、右腎などの臓器に接する臓側面です。
また、肝臓は肝鎌状間膜という膜を境に右葉と、左葉に分かれます。
人の身体の中で一番大きな臓器で、成人だと1200gほどの重量があるみたいです。
肝臓の機能
・胆汁の生成・分泌
胆汁とは脂肪の消化をするための液体で、1日に700〜1000mlほど作ります。胆汁によって脂肪は腸から吸収されやすくなります。
また、コレステロールを体外に排出する際にも必要な物質です。
・栄養素や、ホルモンの代謝
消化管から吸収された栄養素は肝臓で分解されたり合成されたりして、貯蔵されます。
そうすることで必要なときに体内に栄養素が送り出されます。
また、不要なものはアンモニアを経て尿素となり尿中に出されます。
栄養素の工場みたいな感じですね。
・解毒作用
血液中の有害物質は、肝臓で解毒されたり分解されて胆汁を介して便として排出されるか、あるいは腎臓に運ばれて尿として排出されます。
・血液量の調節
肝臓には全血液の1/4が循環していて血液を貯蔵し、循環血液量を調節しています。
ちなみに身体の中の全身血液量は体重の約13分の1と言われています。
つまり60キロの人だと約4.6リットルほどになります。
肝臓は沈黙の臓器!?
肝臓は再生能力、代償能力に優れており、ダメージを受けても残った正常細胞が余分に働き、機能を維持するため、自覚症状が少ないと言われています。
そのため、健康診断などで検査して初めて肝臓の異常に気がつく人も少なくないみたいです。
ちなみに肝機能の指標は血液検査でわかります。
肝機能障害とされるのはAST(GOT)、ALT(GPT)、ALP、γ-GTP、ビリルビンなどの値が上昇しているかどうかが判断の指標になるみたいです。
AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇は肝細胞が壊れつつあることを示しています。
ALP、γ-GTP、ビリルビンの上昇は胆管障害などの胆汁流出障害を示しています。
また、身体症状としては、急性肝炎では皮膚や目が黄色くなる(黄疸)、尿の色が濃くなる、倦怠感、食欲不振、吐き気などの症状があるみたいですが、慢性肝炎では無症状がほとんどだそうです。
肝機能障害の原因には色々考えられます。
アルコールや、肥満が原因のこともありますが肝炎ウイルスが肝機能障害を起こしている可能性もあるみたいです。
肝機能障害を予防するには
飲酒の量を減らすことや、適度な運動をするなど生活習慣の改善が大切になります。
しかし生活習慣をいきなり全て正しくするのは難しいところもあると思うのでストレスにならない程度に少しづつ取り組んでいけたらいいのかなと思います。
今回は肝臓について書かせてもらいました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
感謝・謙虚・敬意
意志堅固
西條 貴則