「参加者のゲーム画面が足りない」「芸人がVtuberを揶揄」 PMJLフェス反省会

全体的に良い企画だった。
ドコモ主催のPMJLは、多くの金額と人数が掛かってる割に、知名度はまだ低い。
だから芸能人とVtuberをゲストに呼び、認知度を上げる企画だ。
ドコモの心意気や良し。
PUBG Mobileのプロゲーマーも参加するから、選手の認知度アップにもなる。
ただし、改善すべきポイントがいくつかあった。

画面の切り替えが問題

まず単純にゲストの音質が悪い。
オンライン通話とはいえ、もう少しなんとか出来なかったのか。

一番問題だと思ったのは、ゲストが画面にあまり映らないこと。
今回のゲストはインパルスの板倉、平成ノブシコブシの吉村崇という、よく知られている芸能人に加え、バーチャルYouTuberのにじさんじから多数の人気ライバーが参加した。

どう考えたって目玉はゲストの方だ。
なのに何故かプロの主観画面が多かった。
それは間違いなく価値ある画面だが、別の機会にいつでも観れる。
PMJLで観戦できるんだから。
ゲストを映せ、ゲストの方を。

あと実況がちゃんと入ってない。ゲストの声と混ざってる。
実況解説ありの本配信+ゲスト配信の構成でやるべきじゃないか?
あれだけのゲストを抱えて本配信一つってのは、どう考えてもリソースが足りない。
画面の切り替えが間に合わない。

PMJLの同時接続数は通常5000人くらいだが、PMJLフェスは15000人くらい来てた。
にじさんじの人気のおかげだろう、この数字は。
配信チャットでもSNSでも、話題の中心はにじさんじの出演者ばかりだった。
であれば、にじさんじの出演者の声を流すべきだった。

参加者のレベル調整が微妙

インパルス板倉で思い出すのが「GGTV」という悪名高いeスポーツ番組だ。
初心者の板倉がLoLをプレイする企画だったんだが、
経験者を含むチーム戦に放り込まれた結果、ひどい格差のある試合をやらされるハメになった。

今回のPMJLはGGTVに比べればマシではある。
そもそも板倉は元からPUBGを知ってるし。
とはいえ、やはりプロゲーマーとは歴然とした差がある。
ハンデとして「プロはハンドガンやショットガンのみ」が課されていたが、
それでも強いわけ、プロはやっぱり。
もっと弱体化させる縛りにするか、プロはサポートに回った方がいいだろう。

多くの視聴者はゲストを見に来てる。
そのゲストがプロに蹂躙される絵面を見せられたって、微妙だろう。

Vtuberをバカにしたようなネタを放送

ApexやVALORANTが盛り上がってるのは、ストリーマーの人気によるものが大きい。
であれば丁寧にもてなすべきだし、「eスポーツに来て"もらってる"」という意識で臨まなければいけない。

なのに何でVtuberを揶揄するネタをカットしなかった?(今回は収録番組)板倉は自分もVtuberになるというネタをやり始め、カクカクとしたPepperみたいな動きを披露し始め、裏声で喋り始めた。
何が面白いんだその形態模写は。

一方、吉村は「 現場に来てねえVtuberに負ける気がしねぇ」と啖呵を切った。
「俺はずっと前から現場入りしてるんだぞ」という楽屋ネタなんだが、なんか不愉快だった。
建前を守ろうとしない姿勢にイラっときた。
野暮な話ではあるが、現場のモニターにVtuberを映し出すことで、現場に本人が来てる体なんだが、その前提をブチ壊している。
とりあえずVtuberはこうイジっときゃいいんだろ? みたいな浅さが透けて見える。

総評

色々と改善点のある放送ではあったが、良い企画なので頑張ってもらいたい。
今後はTwitchのストリーマー、YouTubeのゲーム実況者、Vtuberとの協力がeスポーツの発展には欠かせない。

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